Halo at 四畳半「悩むだけで終わりたくない」年を重ねて開けた新境地の音像
INTERVIEW

Halo at 四畳半「悩むだけで終わりたくない」年を重ねて開けた新境地の音像


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年01月28日

読了時間:約13分

新しいHalo at 四畳半が知れそう

――アルバムラストの曲「蘇生」は締めにふさわしい壮大感がある楽曲ですね。この曲と「イノセント・プレイ」は出羽良彰さんのプロデュースですが、どういったディレクションがありましたか?

渡井翔汰 出羽さんとは、前作の「リビングデッド・スイマー」をプロデュースしてもらった時に出会ったんです。出羽さんは僕が大好きなamazarashiのサウンドプロデュースもされていて、ラブコールをしたところ応えてくれてご一緒して頂くことになりました。その前回の制作の終わりの段階から「是非、次回作もご一緒したいね」と、メンバー間で話をしていて、念願叶って再びのコラボレーションだったんです。

 僕ら自身が持っている世界と、出羽さんが「リビングデッド・スイマー」で開いてくれた世界観が、バラードになった時にどうなってしまうんだろうというワクワク感が凄くありました。それでバラードの制作を是非出羽さんとやってみたいという想いがあって、「蘇生」をプロデュースして頂きました。出羽さんに渡すデモの段階で、ピアノがメインという新しい一歩だったんです。

――最初の段階からピアノが入っていたのですね。Halo at 四畳半の楽曲としては珍しいですよね。

渡井翔汰 初めてピアノで曲を作ってみようと思ってこの曲が生まれました。デモの段階ではストレートでシンプルなピアノバラードという感じだったんです。それを出羽さんにアレンジをお願いして、返ってきたら凄く深みが増したというか、Halo at 四畳半が表現したい世界観をまたさらに押し広げてくださったという印象があります。

――後半に向かっての流れから「蘇生」の楽曲と、素敵なアルバム感がある作品だと感じました。さて、2月からの『ワンマンツアー2020 “無垢なる祈りの宿し方”』に対する意気込みはいかがでしょう。

白井將人 楽しみなツアーではあるんですけど、プレイ面でも楽曲の表現にしても1本1本今までとは違った気持ちの集中力がないとやり遂げられないツアーだと思います。そのへんを研ぎ澄ませていければ凄く成長できるツアーになるんじゃないかなと思っています。

渡井翔汰 メチャメチャ楽しみなツアーでして…。

片山僚 本当に?(笑)。

渡井翔汰 理由としてストレートに楽しみというか。『ANATOMIES』というアルバムの楽曲たちが僕らにとって凄く新しいもので、今まで僕らがライブで鳴らしてきた音像感とは少し違うところにいる曲が多いので、それがどうライブで鳴ってくれるか楽しみです。きっと観に来てくださる方々にも新しいHalo at 四畳半の魅力を発見してもらえると思います。僕ら自身も新しいHalo at 四畳半が知れそうなツアーになると思います。

(おわり)

作品情報

『ANATOMIES』
2020年1月29日リリース
COCP-41004 3000円+税

01. イノセント・プレイ
02. ナラク
03. クレイドル
04. Ghost Apple
05. 百鬼夜行
06. レプリカ
07. 月と獣
08. 疾走
09. アンチ・グラヴィティーズ
10. 花飾りのうた
11. ヘヴン
12. 蘇生

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