4人組ロックバンドのHalo at 四畳半が7月19日、東京・Zepp DiverCityでワンマンライブ『NOVEL LAND LANDING』をおこなった。公演前月にリリースされた『from NOVEL LAND』を引っさげての本公演では、Halo at 四畳半の持ち味の“エモさ”と“青春感”が存分に弾け、Zeppを熱く染め上げた。情熱と清涼感を惜しみなく100%放出するようなライブに、「新境地を体現した」というメンバーの言葉が深く残ったライブの模様を以下にレポートする【取材=平吉賢治】

清涼に、エモく、熱く――

Halo at 四畳半(撮影=落合由夏)

 この日の公演は“NOVEL LAND LANDING”と銘打つライブタイトルにふさわしく、6月5日にリリースされたミニアルバム『from NOVEL LAND』の全収録曲が披露されるセットリストでライブを走らせた。Halo at 四畳半初のZeppワンマンライブ。フロアは満員御礼で期待感膨らむ空気感に溢れていた。

 清涼感溢れる導入の「スイング・バイ」では、サビで一気にバンドの空気と照明が輝かしく開き、オーディエンスは一斉に右手を掲げてドバっと熱気を散らした。渡井翔汰(Vo, Gt)のエモーショナルなボーカルと真っすぐな歌詞のメッセージがZeppに広がる。ちょっと照れくさくなってしまうほど気持ち良い“青春感”、そして“エモさ”がライブ開演直ちに飛散していた。

 「Zepp, 調子はどうだい!?」と、様子をうかがう渡井。2階席から観れば一目瞭然、初動から温まりまくるオーディエンスのテンションは上々だ。ストラトキャスターの鋭いトーンのギターソロで荒ぶる齋木孝平(Gt)、裸足でステージ所狭しとパフォーマンスする白井將人(Ba)、水しぶきのようなドラミングで魅せる片山僚(Dr)と、メンバー一体となったバンドアンサンブルは「飛行船」で一気に加速した。

 キックの音がファットに調整されていたこの日のPA、「夕映えの丘で」の4つ打ちビートが会場を低音アタックで揺らしまくる――。「Zepp! 聴かせてくれ!」という煽りに即時反応するオーディエンスはサラウンドなコーラスで応えた。

 BPMを更に上げた「朝を迎えに」ではバンドの情熱的なリズムがライブを加速させた。基本的にはソリッドなギターアンサンブルでジャキンと和音を重ねる渡井&齋木だが、「春が終わる前に」ではシューゲーザーばりの轟音のイントロをかます。続く展開ではクリアなアルペジオに弾けるドラムプレイと、楽曲の緩急とセクション毎の色とりどりのアプローチと、バンドの様々な引き出しを魅せてくれた。

 弾き語り調のスタート「水槽」ではじっくりと歌を聴かせる渡井。曲間では演奏ゼロのアカペラパートも挟み、エモさに拍車をかける。ここまではステージ上のバンドパフォーマンスをしっかりと魅せてくれたHalo at 四畳半だが、「リビングデッド・スイマー」「アルストロメリア」と、演奏をするバックではスクリーンにビジュアル・アートが映し出され、バンドの叙情的かつ晴朗的なイメージが視覚的にも脳内に広がった。

「出会ってくれて本当にありがとう」

Halo at 四畳半(撮影=落合由夏)

 Halo at 四畳半の初ワンマンライブとなった渋谷WWW公演を振り返り、渡井は感慨深く、オーディエンスへこう伝えた。

 「そう遠い昔のことではないんだけど、あの頃より少しは成長できたのかなっていう思いがあるし――何よりも、俺らが思っていることを確信に変えてくれたのは、こうして集まってくれているみんなです」。

 そして、「たくさんの時間を過ごしてきたけど、その時間というものに姿があったら、きっとこんな感じなんじゃないかなと思って歌を作りました」とイントロダクションを言葉で告げ、「怪獣とまぼろしの国」へ。ライブは怒濤の終盤へ向かった。

 美麗なギターアンサンブルがアンバーな照明に映える「リバース・デイ」、音と光と言葉に包まれるような「箒星について」、これでもかというくらい情熱的に歌い上げた「悲しみもいつかは」――。そして、最終曲まで残り1曲というところで、渡井は改めてZepp DiverCityワンマンライブでの心境を吐露した。

 「バンドが、信じられないくらいたくさんの人と出会って、愛されて、こんな日に繋がりました。凄く月並みな言葉だけど、心から言います。『出会ってくれて本当にありがとう』」。

 Halo at 四畳半の心中をさらけ出すかの如く乱射するストロボライト&深紅のライティングで燃え盛る「シャロン」でフィナーレを迎えた本編は、バンドの、そしてオーディエンスの心情を丸裸にして奥深い情念を引き出し、音として昇華させるようだった。

 アンコールに2曲応えたHalo at 四畳半は、「モールス」での大合唱を経て、ワンマンライブ“NOVEL LAND LANDING”を完了させた。

 Halo at 四畳半はライブ終演後に、現在の心境をシンプルにこう語っていた。

 「新境地を体現しました――」。

  『2MAN TOUR ARK”WANDER LIGHTS”TOUR 2019』を控えているHalo at 四畳半の“新境地”がどこまで広く、深く、エモく展開されるのか。会場を後にするオーディエンスの表情は、この日のバンドの体現を受け、バンドに対する更なる期待感に溢れているようだった。

セットリスト

Halo at 四畳半ワンマンライブ“NOVEL LAND LANDING”
2019年7月19日@東京・Zepp DiverCity

01. スイング・バイ
02. ステラ・ノヴァ
03. 飛行船
04. 天文薄明の街へ
05. 夕映えの丘で
06. 朝を迎えに
07. スケイプ・ゴート
08. 春が終わる前に
09. 綻びの果て
10. 水槽
11. リビングデッド・スイマー
12. アルストロメリア
13. 怪獣とまぼろしの国
14. リバース・デイ
15. 箒星について
16. スプートニク
17. 悲しみもいつかは
18. シャロン

ENCORE

EN1. メイライト
EN2. モールス

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