松本幸四郎が3年ぶりに未来座「人間の持つエネルギーを」
第四回 日本舞踊 未来座=祭SAI=「夢追う子」が6月12日(金)~14日(日)国立劇場小劇場にて上演される。
2017年、日本舞踊への固定概念を打破すべく、日本舞踊協会のメンバーが十世 坂東三津五郎の遺志を継ぎ、“未来座”と銘打ち、新たなシリーズを立ち上げた。
2017年の第1回公演では“水”をテーマに「水ものがたり」「女人角田~たゆたふ ~」「当世うき夜猫」「擽-くすぐり-」の4演目を上演。それぞれ水の流れと、過去・現在・未来という時の流れに愛、女性、共感、命などを重ね合わせ、現代の私たちに共通するテーマで、今まで日本舞踊に親しみのなかった方にもわかりやすく表現され、大きな反響を得た。
2018 年の第2回公演でSAIが象徴するワードは“裁”。世界的オペラ「カルメン」を 題材に、様々な運命に裁かれながら生きる女と男を描き、日本舞踊の伝統をつなぎながら、ファムファタルの妖艶な世界を表現した。昨年の第3回公演では“彩”をテーマに、誰もがご存知のピノキオの物語が新作舞踊でよみがえった「檜男=ぴのきお=」、人間国宝 井上八千代を迎え四季をテーマに舞と踊りで綴る舞踊絵巻「春夏秋冬」の趣の異なる2本立てで上演し、子供から大人まで楽しめると好評を博した。
そして今年、2020年の第4回公演でSAIが象徴するワードは“祭”。オリンピック選手になる事を夢見る一人の少年が、神ゼウスから与えられる数々の試練を経て青年へと成長していく物語を日本舞踊で描く。オリンピックの競技を彷彿とさせる「日本の祭」もふんだんに盛り込まれ、オリンピックイヤーにふさわしい舞台をお届ける。
第1回公演では、「擽-くすぐり-」の演出・振付・出演という3役を松本幸四郎(当時、七代目市川染五郎)が担ったが、今回はなんと「夢追う子」のてっぺんからつま先まで松本幸四郎による構成・演出・出演のトリプルコンボで届ける。
構成・演出・出演:松本幸四郎コメント
日本舞踊協会新作公演、未来座=祭=『夢追う子』の演出を勤めます松本幸四郎です。
待ちに待ったオリンピックイヤーに日本舞踊協会の“お祭り”を開催致します。今回は“ひたすら”踊ります。 日本舞踊協会に所属する日本舞踊家の得意技、“踊ること”を存分に発揮出来る作品づくりを目指し、人間の持つエネルギーを御見物の皆様にお届けしたいと思っております。
オリンピックの到来とともに注目が予想される日本文化。その1つである日本舞踊の世界を、ぜひ多くの方に覗いて頂きたいと思います。パワーみなぎる、日本が元気になるような作品作りを目指します。
是非劇場まで、日本舞踊のエネルギーを体験しにいらしてください!
◆公演概要
公演名:第四回日本舞踊 未来座=祭 SAI= 「夢追う子」
日程:2020年6月12日(金)~6月14日(日)※開場は開演30分前
会場:国立劇場小劇場(東京都千代田区隼町4-1 03-3265-7411)
構成・演出:松本幸四郎
出演者:松本幸四郎
泉秀彩霞/岩井寛絵/尾上博美/尾上紫/勝見嘉之/中村光都靖/西川一右/西川扇里治/
西川扇重郎/花ノ本寿/花柳曄小菊/花柳喜衛文華/花柳邦秀雅/花柳秀衛/花柳寿之真瑠/
花柳輔悠奈/花柳寿々彦/花柳寿万籠/花柳寿美柚里/花柳摂月華/花柳雅あやめ/花柳真珠李/
花柳基はるな/坂東扇弘/坂東信兎音/藤蔭里燕/藤間勘楚恵/藤間晃妃/藤間皓也/藤間翔央/
藤間笙三郎/藤間扇里/藤間涼太朗/松島昇子/松本幸雅/松本幸凜/水木歌蓮/水木紅耶/
水木都亜歌/水木佑阿/吉村輝光/若見匠祐助/若柳杏子/若柳弥天/若柳佑輝子/若柳勒彩