欅坂46小池美波、地元でインタビュー 車窓から見た父の涙は今も忘れない
INTERVIEW

欅坂46小池美波、地元でインタビュー 車窓から見た父の涙は今も忘れない


記者:小野眞三

撮影:

掲載:19年11月23日

読了時間:約10分

 欅坂46小池美波が21歳の誕生日を迎えた11月14日に、地元・兵庫で、1st写真集『青春の瓶詰め』のお渡し会を開催した。「夢だった」という地元開催に喜びもひとしお。開催前にはインタビューに応じ、グループに加入するまでの思い出などを語った。【取材・撮影=小野眞三】

充実した1年、地元は気持ちも休まる

 21歳の誕生日を迎えた小池は「自分の苦手なことから逃げずに挑戦しようと思って、自分に対する自信が何もなかったので、何か一つ見つけようとした一年間、それを少しずつ見つけられた年だった」と20歳を迎えてからの1年が充実した時間だったことを振り返った。

 9月に東京で1st写真集「青春の瓶詰め」の発売イベントを開き、今回は地元・兵庫でのお渡し会。「地元でイベントをさせていただけることは個人的な夢でもあったので、とても嬉しいです。あまり兵庫に来て、ライブをしたりイベントをすることがないので、ふだん会えない方にも会えるのかなと思うと嬉しいなって思います」と笑みを見せた。

 欅坂46には高校2年生の時に加入した小池。「本当におとなしいというか、クラスにいても全然目立たない感じ」と当時の自身を振り返り、「私たちは『サイレントマジョリティー』という曲を歌っていますが、むしろ私は周りに合わせなくちゃいけないと思って意見を変えがちなタイプだった。欅坂46のメンバーとして、こういう歌を歌っているのが不思議な感じもあります」と自身を客観的に見つめる。

 その上で、グループ加入、様々な活動を通し、「自分の意見を誰かに言ったりするようになりました。自分の中で溜め込むっていうことがなくなって、思ったことは素直に言えるようになりました」と確かな成長を自身の中に見出しているようだ。

 小池がアイドルを意識し始めたのは幼少時代だったといい、モーニング娘。に憧れたのがきっかけだったそうだ。ただ、「親から『東京に行ったら一人で暮らさないといけないんだよ』って言われて、『嫌だな』『無理だな』って思って…」と一度は断念したという。

 小学生の時にAKB48の楽曲「RIVER」に魅了され、学校の休み時間にダンスの練習をするようになった。クラスメイトらの間で「あの子、本当にアイドル目指している」との噂が一人歩きし、「その時はそういうつもりじゃなかったんですけど…」と困惑。ただ、「どこかでアイドルになりたい気持ちはあるんだなっていうのがわかって」と、自身の気持ちを認識するようになったようだ。

 中学生となり、アイドルになりたい気持ちが強くなっていった小池。高校2年生の時、「受験がちょっと嫌だなって思ったりし出して(苦笑)、ちょうど良いタイミング」で、欅坂46に改名前の鳥居坂46のオーディションが開かれた。

 小池は「これでもし受からなかったら私はもう普通に自分の人生を歩もうと思っていた。絶対受からないだろうなって気持ちで受けたら、受かっちゃった(笑)。親にも受けてることは黙っていて、ネットニュースを見て知ったので初めはすごい怒られました(笑)」と当時を懐かしむように振り返る。

 そして、上京を控え、実家を離れる最後の日は涙が止まらなかったという。「『行きたくない』って言ってたんですけど、親から『あんたが決めたことなんだから』『やるからには頑張って欲しい』って言われたので、辛いな、悲しいなって思いながら頑張らなきゃって思いましたね」と覚悟を決めた。

 上京のための新幹線に乗り込んだ際にも涙を流していたという小池だが、「(新幹線の)窓から見てるとお父さんが泣いていた。泣くんだなって、びっくりしました」と笑顔。「今まで当たり前で気づかなかった、家族の大切さとかも気づきました」と自身にとって忘れられない瞬間になったようだ。

 小池は地元への思いも語る。「地元のファンの方はすごく関西弁を使ってくださるので、関西で握手会をするとホームだなっていう感じがする。すごく温かいというか、気持ちも休まる、ゆっくりできる環境っていう感じがする」とし、「欅坂46には関西のメンバーもいっぱいいるので、もっともっと2期生を含めて関西のメンバーでも関西を盛り上げられるように頑張りたい」と抱負を述べた。

 また、イベント当日には大みそか恒例の『第70回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表され、欅坂46は4年連続出場が決まった。「今年も紅白に出せて頂けるって思っていなかったです。起きたらその連絡が来ていて、びっくり。起きた時とは思えないくらいの声を出しました」と笑顔で喜んだ。

 そして、「色んな年齢層の人が見てくださる番組。欅坂46っていうグループは知っていても、どういうグループかはわからなかったりする方もまだまだ多いと思うので、その場でもっともっと欅坂のことを知ってもらえたらと思います。一年の締めくくりで、良い印象で、みなさんの目に焼き付ければいいなと思います」と意気込みを見せていた。

小池美波

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