背けてきた事に向き合った――、落合モトキ 半身不随の難役で変わった意識
INTERVIEW

背けてきた事に向き合った――、落合モトキ 半身不随の難役で変わった意識


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年11月21日

読了時間:約11分

いいですよね、音楽

――落合さんは普段どういう音楽を聴かれていますか?

 chelmicoばかり聴いています。女の子2人のラップユニットで、(マイナビ)BLITZ赤坂を満員にするぐらい。Mamikoさんがラジオ好きで、僕もラジオが好きでたまたま『chelmicoのオールナイトニッポン0(ZERO)』がかかっていて「面白い、いい曲だな」って思って。僕が普段から聴いているラジオの深夜番組で立て続けに彼女たちの曲が流れたんですよ。「おお! いいね!」と思って今もハマっています。あとはロックを聴いています。

――ニルヴァーナがお好きと。

 そうですね。最近、ウィーザーがフェスでニルヴァーナの「Lithium」のカバーをしていて、それが良かった。その裏でフー・ファイターズがいてデイヴ(・グロール)が聴いているんですよ。それでデイヴがMCで「久々に聴くとやっぱりいい曲だな」って言っていて。そうしたことも含めて一つにまとめて音楽っていいなって(笑)。『京都大作戦』で10-FEETがハイスタ(Hi-STANDARD)のカバーをして難波(章浩)さんとKen Yokoyamaさんが出てくる動画があって、それも含めてやっぱり音楽っていいなって(笑)。

――そうやって繋がっていくのはいいですよね。

 いいですよね。何万人も一緒に共有できるのはいいですよね。

――そういえば落合さんはギターをやっていますよね?

 見様見真似ですよね。あのようにはできないです(笑)。やりたいと思うけど…。もし役で楽器物があったら嬉しいですね。

――最近ですとストレイテナーの新曲「吉祥寺」のミュージックビデオに出演されましたね。

 高校の時から好きなバンドなので出られて本当に嬉しかったです。10年前の自分に言ったら相当喜ぶでしょうね(笑)。

――ストレイテナーですとACIDMANも好きなバンド?

 好きですね、それとアジカンとかも。もう聴いていますよ。僕らが高校生の時はバンドが一番だったから。今ではフェスにはアイドルも出てくるし、ラッパーも出てくるけど、当時はバンド一本勝負でしたからね。

――パワーが違いますよね。

 そうそう。それとみんな声がいい。しかも大木(伸夫)さんは人間力がすごいですね。

――同感です。落合さんにとって音楽はどういう存在ですか?

 憩いですね。最初の10秒ぐらいで心を掴まれる音楽ってあるじゃないですか。僕の日常はそれを探す作業の繰り返しですね。

――音楽の作り方が最初の10秒でどう掴むかになっています。

 そうそう。だってレコード会社には何百通デモが送られてくるし、サブスクでもたくさんの曲があるから、なかなかフルでは聴けないですよね。でも、ニルヴァーナとかウィーザーとかは本当にすごいと思う。彼が生み出したあの始まり方は本当にすごい。

――確かに! では最後にこの作品についてお願いします。

 37分の作品で濃い内容になっています。ただリハビリする人、リハビリをサポートする人の話ではなく、周りの取り巻く環境だったり、宇野さん演じる遥には遥の感情、恋もあったりもします。観て頂いた時に自分に置き換える人物がいると思います。いろんなところで公開されたらと思いますのでぜひご覧ください。

落合モトキ

落合モトキ

(おわり)

ヘアメイク:田坂たかえ

作品情報

映画『歩けない僕らは』
出演:宇野愛海 落合モトキ
   板橋駿谷 堀春菜 細川岳 門田宗大
   山中聡 佐々木すみ江
監督・脚本・編集:佐藤快磨
配給・宣伝:SPEAK OF THE DEVIL PICTURES
11月23日(土)より新宿K’s Cinemaにて公開他全国順次
公式サイト:aruboku.net

あらすじ

宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院1年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも、同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。

イベント情報

映画『歩けない僕らは』『ガンバレとかうるせぇ』の新宿K's cinemaでの初日舞台挨拶・トークイベントが決定。

※追加の登壇者・日程が決まり次第、公式サイト、公式SNS、K's cinemaの公式サイトで随時発表。
※登壇者は予定。イベントは急遽変更や中止になる場合もある。
※各回、フォトセッションの時間のみ、観客も写真撮影が可能す。

11/23(土)10:00の回上映前
ゲスト:宇野愛海 落合モトキ 細川岳 山中聡 佐藤快磨監督

11/24(日)10:00の回上映前
ゲスト:
宇野愛海 落合モトキ 佐藤快磨監督
※観客からのQ&Aの時間あり

11/27(水)10:00の回上映前
ゲスト:落合モトキ 板橋駿谷 佐藤快磨監督
※観客からのQ&Aの時間あり

11/28(木)10:00の回上映後
ゲスト:門田宗大 佐藤快磨監督
※観客からのQ&Aの時間あり

11/29(金)10:00の回上映後
ゲスト:堀春菜
※観客からのQ&Aの時間あり

一般:1,500円/大学・高校:1,300円/シニア:1,000円
※当劇場は予約は行なっていない。
※当劇場は84席の定員・入替・整理番号制となっている。
※当日朝、劇場が開いた時間より3F劇場窓口にて受付を開始。
当日は9:40よりオープン予定。
オープン時間よりはやく来た場合は、エレベーター横の階段を上り3F扉の前で開場時間まで待機を。
(※混雑の際は開場時間がはやまることもある)
*当劇場は消防法により、立ち見席は用意していない。満席の際には入場を断ることもある。
*チケットを購入の際、クレジットカードは利用できない。

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落合モトキ
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