オアシスになった板橋駿谷
――その宇野さんとは現場ではどういうやりとりがあったんですか?
実は現場では一言もしゃべらなかったんですよ。あえてそうしていました。慣れ合いが画面に少しでも映ったらだめだと思うんです。だから、お芝居でぶつかり合っていた感じでした。でも、舞台挨拶があって、その時にお話しできたので、別に仲が悪いわけじゃないですよ(笑)。
――久々に会った感じはどうなんですか? 現場では“戦っていた”けど、会った瞬間に分かり合えるものがあるとか?
すごく近く感じました(笑)。お互いに一生懸命の芝居、仕事をして称え合っているから、しゃべったときはいきなり近かったですよ(笑)。
――それとリハビリシーンでは本当に体を密着させていました。体を相手に預けないと、彼女に全てを任せないとできないんだろうなと。
撮影前に行ったリハビリ施設では、本当に同じようなことをやっていました。「昨日よりも行けていますよ」と。それを毎日。その様子を見させてもらい、2人でマネしながらやりました。
――日々が大事なんですね。
ジムとかに行っていても重いものを持ち上げられていたけど、しばらく休んだら上がらなくなっているとか、そういう日々の訓練でしょうね。続けることが大事です。
――撮影現場はどうでしたか?
板橋駿谷くんはムードメーカーです。宇野さんと2人でグッと入っていたところで、2日目か3日目ぐらいに現場に入られて。すごいオアシス、憩いの場を与えてくださって、また集中できた感じでした。
――ということは結構追い込まれていた?
追い込んでいたわけではないはないけど、かなり集中していました。
――気を抜くところがないとドンドン深く入り込んでしまうような?
そうです。気を抜いたら戻れるか分からなかったので、自分からは抜きたくなくて。でもムードメーカーが来てくれて良かったです! 駿谷くん、オラオラな感じなので、その船に乗っかるのは楽しかったですね。
――お互いに音楽が好きですが、板橋さんに関連してラップとかは?
それは憩いすぎです。やっていないです(笑)。お互いに音楽は好きだけど、駿谷くんはラップが好きだから話が合わないと思う(笑)。僕がラップを知っているとしても、『フリースタイルダンジョン』のR-指定さんと般若さんのバトルを見たぐらいの知識レベルですから。でも覚えていないけど、横文字のアーティストの名前話していたっけな(笑)。