背けてきた事に向き合った――、落合モトキ 半身不随の難役で変わった意識
INTERVIEW

背けてきた事に向き合った――、落合モトキ 半身不随の難役で変わった意識


記者:木村武雄

撮影:

掲載:19年11月21日

読了時間:約11分

オアシスになった板橋駿谷

――その宇野さんとは現場ではどういうやりとりがあったんですか?

 実は現場では一言もしゃべらなかったんですよ。あえてそうしていました。慣れ合いが画面に少しでも映ったらだめだと思うんです。だから、お芝居でぶつかり合っていた感じでした。でも、舞台挨拶があって、その時にお話しできたので、別に仲が悪いわけじゃないですよ(笑)。

――久々に会った感じはどうなんですか? 現場では“戦っていた”けど、会った瞬間に分かり合えるものがあるとか?

 すごく近く感じました(笑)。お互いに一生懸命の芝居、仕事をして称え合っているから、しゃべったときはいきなり近かったですよ(笑)。

――それとリハビリシーンでは本当に体を密着させていました。体を相手に預けないと、彼女に全てを任せないとできないんだろうなと。

 撮影前に行ったリハビリ施設では、本当に同じようなことをやっていました。「昨日よりも行けていますよ」と。それを毎日。その様子を見させてもらい、2人でマネしながらやりました。

――日々が大事なんですね。

 ジムとかに行っていても重いものを持ち上げられていたけど、しばらく休んだら上がらなくなっているとか、そういう日々の訓練でしょうね。続けることが大事です。

――撮影現場はどうでしたか?

 板橋駿谷くんはムードメーカーです。宇野さんと2人でグッと入っていたところで、2日目か3日目ぐらいに現場に入られて。すごいオアシス、憩いの場を与えてくださって、また集中できた感じでした。

――ということは結構追い込まれていた?

 追い込んでいたわけではないはないけど、かなり集中していました。

――気を抜くところがないとドンドン深く入り込んでしまうような?

 そうです。気を抜いたら戻れるか分からなかったので、自分からは抜きたくなくて。でもムードメーカーが来てくれて良かったです! 駿谷くん、オラオラな感じなので、その船に乗っかるのは楽しかったですね。

――お互いに音楽が好きですが、板橋さんに関連してラップとかは?

 それは憩いすぎです。やっていないです(笑)。お互いに音楽は好きだけど、駿谷くんはラップが好きだから話が合わないと思う(笑)。僕がラップを知っているとしても、『フリースタイルダンジョン』のR-指定さんと般若さんのバトルを見たぐらいの知識レベルですから。でも覚えていないけど、横文字のアーティストの名前話していたっけな(笑)。

落合モトキ

落合モトキ

この記事の写真
落合モトキ
落合モトキ
落合モトキ

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事