seven oops「90年代の音を目指した」沖縄の日常から生まれた新作を語る
INTERVIEW

seven oops「90年代の音を目指した」沖縄の日常から生まれた新作を語る


記者:小池直也

撮影:

掲載:19年11月17日

読了時間:約9分

沖縄アーティスト同士の交流

「日常」初回盤ジャケ写

――結成当初といえば、オリジナルメンバーのMICHIRUさんによる「It's all right」についてもお聞きしたいです。

MAIKO なんだかんだ言って今も仲は良いですからね。今回もKEITAが声をかけて、快く「参加したい」ということでした。彼が世に出したいと言ってくれたのが「It's all right」。4人でスタジオに集まってデモを作ったんですけど、みっちー(MICHIRU)がとても生き生きしてて(笑)。

KEITA 「テンポ違いでもう4パターン録っていい?」とかね。

NANAE こっちはもう疲れて歌いたくないのに(笑)。

MAIKO 「もう1曲やりたいな」と言ってたんですが、そのスタジオ以降は連絡ないですね。彼は熱しやすく冷めやすいタイプなので(笑)

――「この島で - islander style -」はBEGINの島袋優さんの渋いカウントの声からスタートするのが印象的でした。

KEITA これは「islander」とカッコつけていますが「島人」です(笑)。前作の『songs for...』に収録した楽曲だったのですが、三線を使った曲も初めてだったので想い入れが強くて。NANAEの歌声だったり、歌詞だったり、三線が、もっと聴こえやすい様にもう一度録りたかったんです。リアレンジを考えた時に浮かんだのが優さんでした。彼も飲み仲間で毎日の様に飲んでるんですけど、そういうアレンジが得意なんですよ。飲みながら訊いてみたらOKしてくれましたね。「海が見えるようなアレンジにしたいです」と伝えたら「まかせて」と。

レコーディングは優さんのカウントでクリック(演奏を同期させるためのメトロノーム)も聴かずに、みんなで一斉に録りました。そのあとにギターとウクレレ、三線を入れて完成したのがこの曲です。良い仕上がりになったんじゃないかなと思ってます。

――リリース後はライブも精力的にやっていかれると思いますが、今後の展望についても教えてください。

MAIKO リリースイベントもありますし、12月は横浜、年明け2月、3月にバンドツアー、とライブの予定はあります。

KEITA 前作の時も「次はどうですか?」と訊かれた時に全然考えられなかったんですよね。そうしたら今回もバタバタしてしまいましたが(笑)。来年は慌てないように、今の内から曲を書いておこうかなと思います。

NANAE コンスタントにライブだったり、音源だったりを届けていけたらなとは思ってます。

――2019年も終盤ですが、やり残したことなどあれば教えてください。

MAIKO 今年の3月に3人にプライベート旅行した台湾にもう一度行きたいですね。ツアーではずっと一緒にいるんですけど、楽器も持たずに行った旅行は初めてで本当に楽しかったんですよ。でも次はアコースティック楽器を持って適当に道端でライブできないかな、と思ってます。

NANAE そういえば今年、沖縄にたまたま遊びに来ていた中国人の女の子と友達になったんです。その後も連絡を取り合っていて、中国からアクセサリーを送ってくれたんです。そのお礼を買ったんですけど、まだ送れていないので今年中には送りたいなと。

KEITA 制作からアコースティックツアーが忙しかったので、優さんやYUさん、YASUさんと遊ぼうと思います。

MAIKO そういえば、優さんの家で飲んだ時はみんなで即興ソング大会になったよね。

KEITA テーマを作ってから、優さんがギターを弾いて。

MAIKO リレー方式で歌詞を作るみたいな。テーマはどうでもいいものだったんですけど。

NANAE カラオケ行っても適当な番号を入れて、知らない曲を知ってる風に歌ったり(笑)。

KEITA そろそろサビくるな、みたいな。そんな感じで年内はゆっくりしたいですね。

(おわり)

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