台湾と中国を中心に活躍する女優・歌手のTeresaが10月23日、 日本でデビューミニアルバム『Hybrid』をリリースした。Teresaは日本語、中国語、英語、台湾語、客家語と5言語を使いこなすマルチリンガルで音楽、芝居、ファッションモデルとアジアを中心に活躍。本作は日本語と中国語と英語がミックスされたまさに“Hybrid”な楽曲や、 同じく台湾出身の一青窈が作詞を手がけた「ざくろ」、2月に配信リリースした「ハナミズキ」のカバーなど7曲を収録。台湾、日本、そして世界での活躍を目指すというTeresaに日本でのデビューの心境、そして本作に込められた想いや彼女の多様な特技について話を聞いた。【取材=平吉賢治】
「言葉を超えて自分の心を込めて歌いたい」
――Teresaさんの拠点はどこでしょうか?
台湾の台北市に住んでいて、日本と行ったり来たりしています。育ちは新竹市です。
――日本語・中国語・英語・台湾語・客家語と5言語を使いこなすマルチリンガルでもあり、さらに日本人でも合格が難しいとされている日本語検定2級を取得されたそうですね。
はい。日本語検定はヒアリングなど、一般的な試験でした。日本語でも会話でのコミュニケーションが大事だと思っています。
――日本語は他言語と比べて難しいと聞くのですが。
難しいです。英語は小さい頃からずっと勉強しているのでそんなに、という感じなんですけど、日本語は全くわからないことがありました。漢字が一緒だけど意味が違ったり。
――日本語を含む5言語を使いこなすのは凄いと思います。ところで歌を歌い始めたきっかけは?
小さい頃から母が音楽好きでよく聴いていました。その影響が強いと思います。宇多田ヒカルさんの「First Love」とか。そういうきっかけで私も歌手になりたいと思いました。
――実際に歌手になられてどうですか?
日本でデビューするのは夢のようだと思いました。夢が叶って良かったと思います。
――今作を聴いてTeresaさんの歌声は凄く素敵だと思いました。歌う上で気をつけている点はありますか。
ありがとうございます。気をつけている点は、「歌は心から」というところです。言葉を超えて自分の心を込めて歌いたいと思っています。まずは自分を感動させてと。そうすると人を感動させることができると思います。あとは「言葉」です。
――確かにTeresaさんの歌は言葉が凄く聴き取りやすいと思いました。
日本語のほうは発声の位置が高いんです。中国語のほうは低くて。だから練習しました。共鳴というか、声が響くのが日本語は首から上あたりで、中国語は胸のあたりなんです。だからなのか、日本の曲はキーも高いんです。
――5言語をマスターしている方ならではの視点ですね。音楽と映画鑑賞が趣味とのことですが、普段どういう音楽を聴いていますか?
ソファミュージックをよく聴いています。日本の曲だとロックをよく聴きます。RADWIMPSさんを最近よく聴いています。
――尊敬しているアーティストはいますか?
います。ジョリン・ツァイさん(Jolin Tsai:台湾の女性歌手、ダンサー)です。彼女の音楽の世界観が凄く良くて、未来感があるんです。デビューをして20年経ちますけど、いまの若い人も彼女のことが大好きなんです。
――日本の文化で驚いたことはありますか?
コンビニのレジ袋が無料ですよね? 台湾ではレジ袋は有料なんです。
――どちらも日本でずっと暮らしていると当たり前のことかと思っていました…。日本の好きな文化はありますか?
アニメが好きです。『ワンピース』など、色々好きなものがあります。最近はNetflixで観たりもしています。
――日本の文化で驚いた点をお聞きしましたが、私が驚いたのはTeresaさんのスタイルの美しさです。スタイルを作ったりするのに毎日おこなっていることなどはありますか?
ジムに週4回通っています。筋トレもしているんです。その様子をInstagramにアップしたりしています。あとは揚げものや甘いものとか、カロリーの高いものはあまり食べないようにしています。