愛媛発男女ツインボーカルメロディックパンクバンドLONGMANが11月6日、1stシングル「Wish on」でメジャーデビュー。LONGMANは2012年から、ひらい(Gt/Vo)、さわ(Vo/Ba)、ほりほり(Dr/Cho)の3人編成で活動をスタート。2014年に1stフルアルバム『Neverland』を全国リリースした。2017年夏からさわの喉の不調のためライブ活動を休止していたが、2018年7月に地元愛媛WstudioREDで復活ライブをおこない、同年9月にアルバム『WALKING』をリリース。今年1月から全国ツアー『TOUR2019 “WALKING IS DEAD”』を開催し完全復活を遂げた。活動休止期間を経てのメジャーデビューとなった現在の想い、バンドのスタンス、今後の展望について話を聞いた。【取材=平吉賢治】
「遊び心を大切に」というバンド一貫の想い
――メジャーデビューした心境はいかがでしょうか?
さわ 私の夢で「愛媛県武道館でライブをしたい」というのがあるんです。それに一歩近づけたなと思っています!
ひらい 一回活動休止期間があったんですけど、実はその時にメジャーデビューが決まっていたんです。そこからの今回のメジャーデビューだったので、もう一度チャンスを与えてもらえたというところで喜びはひとしおです。
――活動を休止した理由は?
ひらい さわが喉の不調で歌えなくなってしまったんです。
さわ ひどい時は「すみません」と店員さんを呼ぶ声すら出なくなって…。
――それを乗り越えてのデビューなのですね。ほりほりさんはいかがでしょうか?
ほりほり メジャーに行って関わる人が増えるぶん、色んな意見とか要望が増えていくと思うんですけど、僕たちらしさを見失わないようにしていきたいなと思います。
――LONGMANの“らしさ”は、どういった点でしょう?
ほりほり “ピースフルさ”でしょうか。平和的というか、ライブとかで意識しているのは、「楽しくない人も僕らを観ているとつい楽しくなっちゃう」みたいな。そういう“らしさ”を出せていけたらいいなと思います。
――それはバンドのコンセプトでもあるのでしょうか?
ひらい 「音楽を楽しくやっている」というのは僕らだけじゃないと思うんですけど、それありきでニーズに応えていくというか(笑)。
ほりほり あくまで「楽しさ」だよね?
ひらい そう!
――それはこれまで7年間の活動で一貫してきたことでしょうか?
ほりほり メジャーに行く以上、技術的にということを考えちゃっていた時期があったんです。「上手くやらなきゃ」とか。一度「楽しさ」の部分を置き去りにしていた頃があったんです。
ひらい 復活した時は必死過ぎてそうでした。
ほりほり 「これじゃ楽しくないよね」と。それまではどうやってライブをしたらいいのかわからなかったんです。でも、それからだんだんライブの感覚を取り戻していきました。
さわ ひらいさんは足元のエフェクターボードに「遊び心」的なことを書いたのを貼っているんです。
ほりほり 僕がスネアに「下を見ない」とか、意識することを書いていたんです。「それいいじゃん」となって。
ひらい 油断をするとすぐに良くない方向に考えちゃうので、あくまで音楽を楽しくということを忘れないように「遊び心」とか「君はロックスターだ」とか書いて貼っているんです。
さわ ライブが始まる前もみんなで「遊び心を大切に」ということを言って円陣を組んでステージに出るんです。