EMPiRE「新しい武器を持って強くなった」秘めた闘志かき立てる「RiGHT NOW」

新曲の振りは「生首ポーズ」

――プロデューサーの松隈ケンタさんから、歌い方のディレクションはありました？

YU-Ki　＜LET'S BLACK＞や＜今際の声＞は「悪魔っぽく」と言われたので、みんなでイメージしながら歌っています。MAHOちゃんとMAYUちゃんが私的にジャストミートな感じでした（笑）。

MAYU　ジャストミート？（笑）

MAHO　私は声が高くてクセがあるんですけど、この部分は不安だったんです。そう言ってもらえてよかった。

YU-Ki　2人はレコーディングのときの表情から悪魔でしたから（笑）。ライブでも注目してほしいです。

MiDORiKO　ラップに関しては現場で松隈さんが音のはめ方を指導してくれました。

YU-Ki　松隈さん自身が音楽を楽しんでいる感じが伝わってくるので、私たちも楽しくできましたね。一緒に作っていくような感覚です。

――この曲が次のシングルになるという話は前からあったんでしょうか。

MAYU　前作「SUCCESS STORY」のときにはもう聴いていて、はやくライブでやりたいと思ってました。絶対楽しくなると感じたので。

NOW　振付けはサビを全員で3パターンくらい繰り返し考えてから、最終的に振付師の先生にお願いしました。覚えやすい振りになりましたね。「生首ポーズ」なので、みなさんに覚えてほしいです。

――「RiGHT NOW」アニメ『ブラッククローバー』の新オープニングにも選ばれていますが、こちらについては？

YU-Ki　アニメの内容にも歌詞が合っているんですよ。サビの＜やられたらやり返す＞という部分も主人公の心情と重なるので、この曲でEMPiREを知ったアニメファンの方でも気に入っていただけるんじゃないかなと思います。

――ミュージックビデオは埼玉で撮影されたと聞きました。現場の様子はいかがでしたか。

MiKiNA　廃工場みたいな暗い場所で火が燃えているんですよ。火に囲まれて、内に秘めた闘志を表現した映像になっています。

YU-Ki　炎のパフォーマーの方に直接指導していただいて色々なことにチャレンジしました。火の輪くぐりも初めてだったんですが「衣装が化学繊維だから燃えたら張り付くよ」と言われて、やっぱり怖かったですね。おびえながら「やるしかない」という臨場感のある表情が映像に出ていると思います（笑）。

MAHO　火の輪くぐりの時に部活みたいにグルグル回っていたんですよ。それが個人的に楽しくて、スタッフの人も一緒に盛り上がっていたのが印象深かったですね。

MiDORiKO　私はライターも無理なくらい火が嫌いなんですけど、それなのに火の棒を振り回してます。ビビりすぎて脳貧血になりました（笑）。

――それでは、カップリング曲「NEVER ENDiNG」についても教えてください。

NOW　この曲はMiDORiKOちゃんが初作詞しています。彼女は言葉の幅が広くて、＜息殺し／世界に／怯えてる＞＜クソまみれ世界じゃ／息できないよ＞とかパワーワードが多いんですよ。心に寄りそってくれる曲だと思うので世界観に引き込まれてほしいです。

MiDORiKO　メンバーそれぞれが一度歌詞を作って、コンペ方式で私の作詞が採用されたんです。デモのなかに＜暗い夜道／ずっと歩いてた＞ という一節があって、そこから着想しました。「自分が他人に弱いところを見せられなくて救われない」ということを書いていますが、割とスラスラ書けましたと思います。

YU-Ki　私も歌詞を書きましたけど、どんな内容かは忘れてしまいました（笑）。考えるのが難しいなとは感じましたね。自分にネガティブな感情があまりないので、マイナー調の歌詞を書くのがあまり得意じゃなくて。だからMiDORiKOの歌詞を見て「これだ！」と思いました。

MAYU　お題とかがあるわけではないのですが、仮歌詞の世界観は強くて、そこに引っ張られながら書いた感じだと記憶してます。私が書くと表現が遠まわしになりがちなのですが、この歌詞は言葉がシンプルで伝わりやすい。

――レコーディングで思い出などありますか？

MAHO　割と自由に歌わせてもらいましたが「もっと感情込めて」というアドバイスはありました。何かになりきる、とかはなかったです。

YU-Ki　サビの部分がキーが高いので苦戦はしました。力んで歌ってしまうことがありましたが、何度かトライして最終的に気持ちよく歌えました。

――振付は？

NOW　この曲の振付けはAメロ、Bメロなどのセクション毎で割り当ててメンバーで振付しました。サビもお客さんと一緒にできるので、ライブで楽しみたいですね。