PANTA、山口まゆ、寛一郎、結木滉星、山口義高監督

 寛一郎、山口まゆ、結木滉星、PANTA(頭脳警察)、山口義高監督が5日、都内でおこなわれた、映画『下忍 赤い影』公開記念舞台挨拶に登壇した。

 幕末を舞台に、忍者組織の最下層である「下忍」の末裔である寛一郎演じる竜が、勝海舟(津田寛治)から受けた「江戸に嫁がせた薩摩藩の姫・静(山口まゆ)を奪還して国に送り戻せ」という密命を遂行するなかで「自分とは何か」を見出していく物語。忍びの尚を演じた結木滉星が主演を務める『下忍 青い影』(11月15日公開)の対となる作品だ。アクション監修は『キングダム』などで知られるアクション俳優の坂口拓が務めた。

 寛一郎や山口まゆにとっては初の時代劇。アクション自体も初めてだった寛一郎は「初めて尽くしで大変だった。でもキャストみんな仲良くて、時代感に溶け込むのもすんなりできました。アクションはきつかったけど、滉星くんと二人三脚でてこらずできました」と振り返った。

 忍者を役については「リアリティを追求するのは難しくて。監督とも話して、形は忍者だけど、生き様とか気持ちでは現代に近いところもって。それと、アクション監修の坂口さんは現代忍者とも言われている方でいろいろと話してくれた」と述べた。

寛一郎、結木滉星

 本作の共演以来、仲が深まったという寛一郎と結木。「僕は人見知りの方なんだけど、滉星くんからしゃべりかけてくれて、アクションをやっていくうちに、体を動かしていくなかで仲良くなれた」、一方の結木は寛一郎の最初の印象を「意外と背が高いんだなと。雰囲気があった」と笑みをこぼした。

 そんな結木は、戦隊シリーズ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』でパトレン1号(朝加圭一郎)役を演じた過去がある。「剣を振るのは初めてで、ルトパトは素手や銃を使って敵を倒していた。殴れば、撃てば倒れるし。でも本気で斬りにかかって相手を倒すのが初めて」と振り返った。

 本作の醍醐味は、ワンカットでのアクションシーンだが、結木によればもともと台本にはなく、急遽おこなうようになったそうで、アクションの手も決まっていない状態だったという。結木は「当日言われて、練習すると練習するなと言われて」と振り返った。一方、『下忍 青い影』(11月15日公開)では一人でワンカット撮影に臨んだ。「『赤い影」では2人での長回しだったから感情も共有できたけど、『青い影』は一人でぶった斬る。ひとりで心細かった」としみじみ。その様子を見ていた寛一郎も「大変そうだった」。

寛一郎、結木滉星

 また、映画で語られる「何者にでもなれる」という言葉にかけてそれぞれなりたいものを紹介することに。PANTAは「何回でもやり直せる」。来年20歳を迎える山口まゆは「大人の道へ進んでいけるように頑張りたい。大学にも行っているけど、結構しゃべれないタイプ。自分からいって人脈を広げたい」。結木は「それこそ『なに者にでもなれる人になりたい』。自由にやりたいことをやりたい」。寛一郎は「人とのコミュニケーションをとるのが苦手。でも今年はとって吸収していきたい」と語った。

 コミュニケーションが苦手という寛一郎だが、結木との出会いで克服の兆しにあるという。結木は「けっこう誘ってくれる。お互い兄弟と呼んでいる」と明かせば、寛一郎は「(誘っても)断ってくる」とすると、すかさず結木が「お互い様だろう」と返答。この舞台挨拶でも結木のリアクションに笑顔見せる寛一郎の様子が印象的で、仲の良さを感じさせた。

 改めて、寛一郎は「アクションエンターテインメントとして楽しめる作品。そのなかで彼らがどう戦って行くのか楽しんでほしい。短い期間で一生懸命に作りました」と作品への思い入れを語った。

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