柳ゆり菜、地下芸人の濃い私生活に「ちょっと胃はもたれた」
柳ゆり菜が11日、都内でおこなわれた、映画『東京アディオス』(配信=プレシディオ/10月11日公開)のイベント『地下芸人大集合!!極限生活ぶちまけ上映会』に登壇。劇中でヒロインを務めた思いなどを語った。
本作は、お笑い芸人・横須賀歌麻呂の実話にもとづいた物語。本人演じる横須賀がまわりに何を言われようとも自身の芸を貫く姿を描く。柳はヒロインを演じた。
この日は、本人役で主演を務めた横須賀歌麻呂をはじめ、チャンス大城、柴田容疑者、大塚恭司監督が登壇。更に会場には、ゆってぃや三浦マイルドなど地下芸人70人が集まった。
本イベントのスペシャルゲストとして登壇した柳。オファーを引き受けた理由を「面白かったから。それと横須賀さんが素敵だから大丈夫だと思った」と述べた。
柳の演技を見て横須賀は「あそこまでやってくれると思わなかった」と称賛。監督も「本当に素晴らしかった。あの役は妥協することができなかった」と重要な役どころだったことを明かした。
実際に出来上がった作品を観て、柳は「ちょっと胃はもたれたけど、こじらせきった人がたくさん出ていて。私もこじらせているタイプなので…」とするも「共感はない」とバッサリ。それでも「私のセリフで『それでもいいんです』というのがあるんですけど、私も『それでもいいよね』と思えた」と振り返った。
この日司会を務めた、『電波少年』などさまざまなテレビ番組のプロデュースを手がけたT部長こと土屋敏男氏は同作を「非常にノーブル」とし、以下に評価した。
「一つのものを本当に追いかけるのは純粋だし、品がある。そこを感じられるようになったら人間も一人前。彼らは自分でその生き方を選んでいて、いろんなところに気づきがある。その対極にあるのがテレビで売れること。でもそれはルールのなかに自分を押し込めるということにもある。それを完全に拒否したときに自由が選べるともみることができる」
柳も「彼の人生は、一つのものを追いかけていて、かっこわるいけどかっこいい。青春ストーリーだと思う」と称えた。
また大塚監督は、この日集まった地下芸人70人が先週呼びかけてすぐに集まったことに触れ「それは売れていないとこではなく、それだけ自由があるということ。いわばロックな生き方をしている。価値観を一つ変えれば、自分の生き方も楽しくなるんじゃないか、そういうことを言っている映画です」と語った。