堀田真由「初めて追い込まれた」壮絶撮影の舞台裏、渡辺監督は評価「器用」
堀田真由、板野友美、前野朋哉らが1日、都内でおこなわれた、映画『プリズン13』公開記念舞台挨拶に出席。撮影秘話などを明かした。
映画は、“スタンフォード監獄実験”に基づき、看守と囚人に分かれた12の男女が監獄で7日間過ごす実験を通して人間の本性を描く。主演を務めた堀田は、監獄実験の被験者で主人公・マリを、板野はその姉・ユマ、前野朋哉はユマの夫・コウキを演じた。
5月の撮影から約3カ月での公開に堀田は「なかなかない」と驚きつつ「でもあっという間だったなという印象です。主演作を久々やらせて頂くのでどういう風に受け取って頂けるか不安もあります」と語った。一方で「友達も見てくれたり、気になっていると言ってくれるので嬉しい」。この日も何度か見ている観客がいると知り「すごい」と喜んだ。
劇中の監獄実験では、上下関係のない並列の立場だった参加者が時間の経過とともに、看守役はより看守に、囚人役はより囚人らしくなっていき、次第に理性も失い、人間の本性がむき出しになっていく姿が描かれている。
撮影は比較的、役者が自由に演じていたと語った渡辺謙作監督。堀田はそんな撮影を振り返り「大変でした。テーマが、人格がどんどん崩壊していく内容で、撮影は順撮りにして下さったんですけど、毎日どんどん体や心が弱っていくので、それがリアルに描かれた」と過酷な環境だったと明かした。
撮影中、渡辺監督とどういうコミュニケーションをとったか、という問いには「怖いです…」と笑いながら語った堀田。「初めて追い込まれたというか。『もう一回、もう一回』と言われ続けて、でもそれによって私をマックスまで上げて下さった」と感謝した。
対して渡辺監督は、堀田の評価を「器用」とし「『こうしてくれ』と言うと『はい』とパパッとやる。それがカチンときて、裏に呼び出して『このやろう』とやった。そうしたら『そうですか』とそれも軽くて、なんだか分からない」とその器用さに驚いた様子。
また、監督はその後におこなわれた「キャスト陣で裏表がある人は誰か」というコーナーで、堀田を差すと「可愛らしい顔をしているけど裏では相当悪いことをしている。だいたい一人焼き肉行くし。それは疑われる」と笑みを見せながら切り込むも、堀田は穏やかな表情で「そんなことないです」と切り返していた。
そんな堀田、舞台挨拶の結びに「難しいテーマなので、万人に方に響くかどうか不安ですが、ここに立っているキャストや監督、この作品にかかわった皆様と身を削りながら一生懸命に作った作品なのでたくさんの方に広めて頂けたら」と観客に呼びかけた。
なお、この日は中島健、岩井拳士朗、芹澤興人、伊藤麻実子、立石晴香、岡部尚、宮下かな子、岡本智礼、近野萌子も出席した。
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