Novelbright「引き算も覚えた」新体制で見えてきた新たな音像と確かな自信
INTERVIEW

Novelbright「引き算も覚えた」新体制で見えてきた新たな音像と確かな自信


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:19年08月22日

読了時間:約13分

超波瀾万丈のアコースティック・ツアー

――『崖っぷちどチクショー路上ライブ TOUR』では、財布を落としてしまったと聞きましたが?

雄大 ツアーの初日で財布を落としまして。現金12万円くらい入れていたんです。財布は交番に届けられたんですけどお金だけ抜かれていて。初日からヘコみまくりでした…。

ねぎ でも3千円だけ残ってたんやんな?

雄大 何の情けで3千円だけ残したんだという(笑)。本当に“どチクショー”ですよ。

圭吾 初日からツアーの名前通りの展開だったよね(笑)。

圭吾

雄大 東京に行くときには高速道路でタイヤがバーストして。

――“どチクショー”だらけですね(笑)。

雄大 本当にそうですよ。携帯落として画面も割れたし。

――試練いっぱいのツアーでしたね…。気を取り直して、制作についてお聞きします。楽曲は海斗さんと聡次郎さんが原型を作って、そこに雄大さんがメロディ・歌詞を乗せるというスタイルと聞いています。具体的にはどのように?

雄大 海斗君と聡ちゃんがメロディのない伴奏だけの音源を持って来てくれるんです。そのあとにメロディを入れて、アレンジをみんなで話し合って変えたりして、最終的に歌詞を乗っけて出来上がる、という進行です。

――最初の原型はどのようにして持っていくのでしょうか?

海斗 とりあえずインスト状態で作ったものをみんなに聴かせて、という感じです。スタートは、思いついたものをバーっと作って録って、という風に。

海斗

聡次郎 僕もそうですね。ざっくりと全体像を想像しながら、各パートを作っていって、その後でギターを入れて…と。歌のメロディも作って乗っているんですけど、メンバーに聴かせるときは全部カットしているんです。

――仮歌はいっさい伝えない?

聡次郎 そうです。雄大のインスピレーションに任せたいので。

雄大 それ、知らなかったわ! 僕が作ったメロディ、イメージ超えられてる?

聡次郎 超えてる超えてる! アレンジに関しては「ここはこうしたい」というのをディスカッションしながらです。

――歌詞はどのように書いていくのでしょうか?

雄大 ある程度のテーマを始めに決めています。例えば、散歩しているときなどに「ヤバい、良い歌詞降りてきた!」というのではなく、「よし、歌詞を書こう!」という姿勢で書くんです。歌詞は最後です。語呂を凄く気にするところもあるので、メロディにちゃんと合う語呂で歌詞を考えて書くんです。体験談だったり、想像だったり、色んな角度で考えて書きます。

――ねぎさんのようにアイディアがフッと降りてくる、というスタイルではないのですね。

雄大 メロディはいつも急に来るんですけど。デモをもらって「よし、一回適当に歌ってみよう」という風にやったら「これ、ええやん!」となるんです。

――メロディは直感的に制作するのですね。

雄大 でも、今作では初めてメチャクチャ時間がかかったメロディもあるんです。「Revive」は訳がわからなくなるほどできなくて…。メロディが出来なさ過ぎて、もうこの曲やりたくないと思うくらいでした。「もうええわ」って。

――「Revive」は制作を一旦やめようとしたのですか?

雄大 それくらい出来なかったです。でも、最後の最後に感覚的に歌ったら、それが決定になりました。結果凄くいい曲になったので良かったんですけど。

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