大城美友「ありのままでいい」自身のすべてを注ぎ込んだ音楽から見えた未来
INTERVIEW

大城美友「ありのままでいい」自身のすべてを注ぎ込んだ音楽から見えた未来


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年08月20日

読了時間:約11分

“輝き人”になりたいをテーマに生きている

大城美友

――今回、ありのままの自分が特に出たなと思う曲は?

 どの曲も思い入れはあるんですけど、特に魂を込めて届かせたいのは「ロックん女」や「ラムネ」です。「ラムネ」は特に若い世代から評判が良くて。私の中でもこのジャンルはなかったので新鮮さもあります。ちょっと重い歌詞ではあるんですけど(笑)。

――なぜ、“ラムネ”という言葉が出てきたんですか。溶けるという意味合いでしたら、他にもいろんな言葉があるなと思いました。

 この曲は彼氏と付き合っていて、ピークの時の話なんです。もう別れる大嫌いと思っている自分もいる中で、やっぱり心を彼に掴まれていて…。この鎖が解けなくて、なかなか彼から離れられない自分をラムネに例えました。ラムネは甘いけどすぐ溶けてしまうというところで、溶けるけど、ちょっと残っている感じというところでも、ラムネがピッタリだなと思いました。

――駄菓子屋にあるラムネですね。

 そういうイメージで、味はイチゴ味です(笑)。この曲はタイトルから出来たんですよ、そこから膨らましていきました。今作でタイトル先行で出来た曲はこの曲と「空に咲かせてやる」だけなんです。

――特に制作に苦労された曲は?

 「歌おうラララ」です。これはみんなと一緒になって歌いたいということで、すごくキャッチーになっています。歌詞には家族や夢、希望、友情などを盛り込んでいるんですけど、そのテーマにそった事柄は沢山あるはずなのに、なかなか思うように表現できなかったんです。自分は語彙力がないので、出すのに時間が掛かってしまった感じで。

――そうだったんですね。さて、「輝き人」はアコギの弾き語りで一発録りだったみたいですね。

 そうなんです。でもアコギはギタリストの方に弾いてもらいました。

――この前のライブでもアコギは披露されていましたが、まだ練習中ですもんね。

 はい、なので弾き語り風な一曲です(笑)。これはお酒を飲みながら書いていたんですけど、先程もお話しましたが過去にやんちゃなことをして色んな人に迷惑を掛けましたし、音楽で頑張ってみんなに成長した私を見せたいんです。“輝き人”になりたいをテーマに目標にして生きているんです。敢えて他の楽器はいらないなと思いました。

――決意表明のような一曲でもあるんですね。この曲はライブではご自身で弾き語りたい感じですよね?

 はい! ライブでは自分でギターを弾いて歌えたらなと考えています。

――これは他の楽器を入れなくて正解だなと感じました。歌のエネルギーがより伝わってくるような感覚があって。あと、今回カバー曲で永井真理子さんの「ミラクル・ガール」も収録されています。この曲を収録したのはなぜですか。

 この曲は母がカラオケで歌っているのを聴いて、いい曲だなと思ったのがきっかけです。この曲に私の色を加えたら、すごく面白いなあと思ったんです。おそらく今の子ども達はこの曲を知らない人もいると思うんです。なので、今の世代の子どもに私のエッセンスを入れた「ミラクル・ガール」を届けたいなと思いました。この楽曲を通ってきた世代の方にも楽しんで頂けたらなと思いました。

――あまりカバーされているのも聴いたことがなかったので、新鮮でした。あと4曲目の「愛しくて」は、もしかして前回のインタビューで高橋真梨子(高の字ははしご高)さんのようなテイストの曲を書いていると言ってましたけど、この曲ですか。

 そうです。この曲と「ロックん女」が高橋真梨子さんを意識して書いていた曲です。

――やっぱりそうでしたか。この曲の歌詞で<水を浴びても 消えない温もり>というところが、彼への想いがすごく出ていますね。

大城美友

 この時、本当に色んな思いが重なってシャワーの水を浴びてうなだれていました。もう、この曲は色んなことを思い出させてくれる1曲なんです。もちろん実体験なんですけど、ソフトに纏めています(笑)。

――前作からもご自身の恋愛とすごく向き合って来ていますけど、恋愛観に変化は訪れそうですか。

 うーん、わかったことは男に騙されたとか、相手がダメだったとか言ってましたけど、結局ダメにしていたのは私だったんじゃないかなと思いました。それがわかったので、まだ未知数ですけど次の恋愛は頑張れるような気がしています。

――また違ったテイストの楽曲も出来そうですよね。さて、最後にメッセージをお願いします。

 今回のテーマは素の自分を詰め込んだ“とことん大城”です。ここからリリースイベントも沢山していきますので全国各地、たくさんの人に会えるのを楽しみにしています。これからの目標はZepp Tokyoでワンマンライブが出来るように頑張っていきたいです。なので、このアルバムを手にとって頂いて、生で私の声を聴きに来てもらえたら嬉しいです。

(おわり)

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