山崎まさよし醍醐寺でライブ、国宝・薬師如来像を背に18曲熱唱
国宝・薬師如来坐像を背に新曲を披露した山崎まさよし。張り詰めた空間に幻想的な世界観を浮かび上がらせた
シンガーソングライターの山崎まさよし(42)が4月11日・12日、京都・醍醐寺で行われたイベント『世界遺産劇場 -第24回 醍醐寺- 山崎まさよし LIVE SEED FOLKS Special in 京都』で、映画『春を背負って』(6月14日全国東宝系公開)主題歌『心の手紙』を初披露した。
昨年9月に約3年ぶりとなるオリジナルアルバム『FLOWERS』を発売し、2012年12月から“種を蒔く人”を意味する全国ツアー『SEED FOLKS』を開催。今年デビュー20周年を迎え、記念年最初の作品として手掛けた新曲で主題歌の『心の手紙』が注目されている。
「息子が父に向けて書いた手紙のようになればという想いを込めた」という通り、映画本編同様“自分の居場所”をテーマとする見事なバラード曲に仕上げている。
当日は、京都にある世界遺産として重要文化財が多く展示された宝聚院(霊宝館)でのライブということもあり、山崎もいつもとは違った演奏のシチュエーションに戸惑いながらも、大きく神々しい国宝・薬師如来坐像を背に全18曲を演奏。響き渡る心のこもった歌声とカルテットのオーケストラアレンジによる凄まじい迫力は、張り詰めた空間に幻想的な世界観を浮かび上がらせた。
山崎は「最初は戸惑いを感じていたのですが、古くから芸能文化があった場所だと思いますし、このような場所で音楽をお届けできることを大変光栄に感じております」とコメント。また、京都で『春を背負って』の全国47都道府県キャンペーンの真っ只中のところ、このライブに訪れた木村大作監督は「主題歌を豪華なオーケストラアレンジで、やってもらって最高に良かったです」と感激した様子だった。
映画は、標高3000メートルの立山連峰に立つ“菫(すみれ)小屋”を舞台に描かれる父と子、そして“家族”の物語。主演は、抜群の演技センスを持ち、幅広い世代に支持されている俳優・松山ケンイチ。共演には蒼井優、豊川悦司、小林薫、檀ふみなど、若手からベテランまで、日本映画を代表する演技派が集結した。
4月から幾度も標高3000メートル越えに建つ菫小屋へと登頂し、延べ60日間にもわたる過酷な撮影を行ったという。