コンプレックスが原動力、“塩顔”SALTY’s 音楽で決意表明「負けない」
INTERVIEW

コンプレックスが原動力、“塩顔”SALTY’s 音楽で決意表明「負けない」


記者:平吉賢治

撮影:SALTY's

掲載:19年07月01日

読了時間:約14分

各メンバーの推し曲

――YouTubeでのMVはどれも好評価ですね。視聴者が良し悪しを評価する「Good」「Bad」のマークのボタンがあるじゃないですか? 「Bad」がほとんどないんですよ。

小野(塩野) 「勝手な日曜日」のMVで僕、自分で「Bad」つけたかもしれないです。

小澤(塩澤) 何でだよ!

小野(塩野) MVの撮影に4人呼ばれて行ったんですけど、ほとんどボーカルしか映ってなくて。ボーカルのイメージビデオみたいになってて。だから、出来上がった映像を見たときに「Bad」押しちゃったかもしれないですね(笑)。

松村(塩村) 自分で? 何してくれてんの?

小澤(塩澤) これは塩野さんの不服というよりもメンバー3人の不服ですね!

小野(塩野) 途中グラビアアイドルみたいなカットもあったりして。「これ、要るの?」って。曲も良いし、MVメチャクチャ良いんですけど。「Bad」というよりも「Why?」ですよ(笑)。

小澤(塩澤) そのボタンがあったら、俺も押すね。

松村(塩村) 「何でこうなった?」というボタンはYouTubeにないから(笑)。

――MVは曲も良いし振る舞いもカッコいいんですけど、なんか笑ってしまうのは楽しみ方として合ってますか?

松村(塩村) それは嬉しいです! 合ってます!

西村(塩チョ) 理想的ですね。

小澤慎一朗(Gt.塩澤)、松村惇史(Vo.塩村)

小澤慎一朗(Gt.塩澤)、松村惇史(Vo.塩村)

――ちなみにみなさまのおすすめ曲は?

松村(塩村) 僕は「ソルティードッグ」です。僕らSALTY'sが初めて作った曲で、これを聴くと色々思い出して初心に帰れるというか。代表曲という感じですね。なので、初めての方はまず、「ソルティードッグ」を聴いて頂くと楽しめると思います。

小澤(塩澤) 僕は、正直全部好きなんですけど、そのなかで言ったら「# モテたい」ですね。歌詞が、塩顔のコンプレックスを抱いた男の子がシンプルに「モテたいからカッコつけちゃう」というのを書いてあって。本当に塩顔の人ってそういう態度をとったりするので、一番わかりやすいなというのもあって。MVにはトレンディエンジェルの斎藤(司)さんに出て頂いて、面白く仕上がっています。いつの頃からかライブではコーラスの部分を歌ってくれるようになったんですよ。そういった意味でも「# モテたい」はライブで盛り上がる曲です。

――小澤さんはモテたい?

小澤(塩澤) モテたいですね。残念ながら本当にモテないので。もう若さもないしヒゲも生えてきちゃったし。

小野(塩野) 歳をとって魅力が出てくるんだよ。“サイコ・ダンディ塩顔”。

――サイコ系の魅力があるからモテるのでは?

小野(塩野) 確かに小澤さんのファンって似てますもんね。

小澤(塩澤) そうですね。同じような方が多いかもしれないですね。

小野(塩野) ファンの方が似てくるところがあるんですよ(笑)。

――西村さんのフェイバリット・トラックは?

西村(塩チョ) 僕は「NOTICE」という曲が好きでして。他の曲は、山場に持ってきたり、オープニングでインパクトをつけたり、ライブのメインディッシュになることが多いんですよ。でも「NOTICE」に関しては良い意味でそんなにパッとしない曲で。厚揚げみたいな。

――厚揚げ?

西村(塩チョ) そっと頭の中に入ってきて、「良い曲だったなあ…」ってちょっと空を見上げちゃうような。そんな優しい曲です。だから例えるなら厚揚げです。

松村(塩村) 厚揚げってけっこうガツンとこないか?

西村ョ(塩チョ) 厚揚げ食べたらみんな空見上げたくなるでしょ?

小野(塩野) そんな奴見たことないわ!

西村ョ(塩チョ) 歌詞も失恋ともとれるし、誰かに恋をしたともとれるし、誰の人生にも当てはまるような、そんな共感もある曲で。今まで配信リリースしていなかったので、今CDという形で聴いて頂きたいなと。

――メインディッシュではないけど、アルバム内の隠れた名曲的な感じでしょうか?

西村ョ(塩チョ) そう。食後のデザートのような。

小野(塩野) 厚揚げをデザートにする人いないよ?

小澤(塩澤) お前、厚揚げ食べたことあるのか?

西村ョ(塩チョ) あるよ。デザートで厚揚げ出てきて「おお! 珍しい店だな」って。

小野(塩野) その店、二度と行かねえわ!

小澤(塩澤) クレイジーだなあ(笑)。

――小野さんのお気に入りの曲は?

小野(塩野) 僕は「塩顔ジェネレーション」です。Czecho No Republicの武井優心さんに作って頂いた曲です。Czecho No Republicらしさのあるハッピーな曲で。SALTY'sの曲って塩顔の哀愁もみせたいというところもあって、ちょっとライブで全力で盛り上がる曲って少ないんですよ。だからフェスとかでも「塩顔ジェネレーション」なら盛り上がれるなと。全員が楽しくお祭り騒ぎできる曲が出来たなという感じで。みんなで楽しめる曲だと思います。

――SALTY'sのキラーチューン的な曲でしょうか?

小野(塩野) そうですね。これがライブで流れたら、知らない人でも楽しめるなと。

――作詞は全て松村さんですね。プロフィールに「恋に奥手ではあるが1つの恋をするごとに1つの曲を生み出す」とありますが。

小野(塩野) これ何なん?

松村(塩村) 恋多き人生かと…。

小野(塩野) “KING OF 塩顔”の説明としてはたぶん間違ってますよ(笑)。

西村ョ(塩チョ) じゃあ14曲あるから14回恋してるの?

松村(塩村) 恋って恋愛だけじゃないんですよ。僕は野球に恋をしていた時期もあったし…色んな恋があるじゃないですか? 例えば一時メチャクチャハマるご飯屋さんとかありますよね? それも僕の中で恋なんです。恋してその店に行きまくって、でも急に「あれ、前のときめきがないぞ?」と。そういう瞬間がくるんですよ。だったら行かなければいいだけなのに、「何だこの気持ちは…」と。

――確かに恋愛と似ていますね…。

松村(塩村) だからそういうところからも曲が出てきていますね。

小澤(塩澤) 今回美味しいご飯屋さんの曲なんかないじゃねえか(笑)。 

目指すは日本武道館

小野竜輔(Ba.塩野)、西村ヒロチョ(Sax. & Fl.塩チョ)

小野竜輔(Ba.塩野)、西村ヒロチョ(Sax. & Fl.塩チョ)

――今後SALTY'sが目標とすることや場所はありますか?

松村(塩村) 武道館、紅白歌合戦は絶対出たいなと思っています。ハードルがかなり高くてもこういうのは言っていった方がいいと思うんですよ。CDリリースにしても周りからは「絶対無理だ」って言われてたんですよ。でもそういうことをクリアしていっているし、無理だということをクリアしていくのが僕らは楽しいので。

――いつ出ましょう?

松村(塩村) どうしましょうか…。

小澤(塩澤) 歯切れ悪いな!

松村(塩村) 恵比寿LIQUIDROOMお客さんの前で言って、出ることができましたから。無理矢理そこに持っていったという感じだったので。

小澤(塩澤) こういうときって「1年後です!」って言った方がカッコいいのわかってるんですけど、2年前に「1年後にLIQUIDROOMに出る」と言ってだいぶしんどい思いをしたので、うかつに言えないというか(笑)。

小野(塩野) 慎重になっちゃうよね。

松村(塩村) でも嘘はつきたくないよね。

小野(塩野) SALTY'sは来年5周年で、2020年に東京オリンピックがあって、年末に武道館でライブできたらメチャクチャカッコいいじゃないですか!

小澤(塩澤) それだけ言っとこう! 「できたらカッコいい」と!

――時期はフワッとさせておきましょうか?

松村(塩村) SALTY'sの目標は日本武道館です!

(おわり)

SALTY's

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SALTY's
松村惇史(Vo.塩村)
小澤慎一朗(Gt.塩澤)
西村ヒロチョ(Sax. & Fl.塩チョ)
小野竜輔(Ba.塩野)
小野竜輔(Ba.塩野)、西村ヒロチョ(Sax. & Fl.塩チョ)
小澤慎一朗(Gt.塩澤)、松村惇史(Vo.塩村)

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