加藤小夏(C)2020「踊ってミタ」製作委員会

 加藤小夏が、映画『踊ってミタ』(2020年初春公開予定)で映画本格出演を果たす。元アイドル役で、映画初ヒロインを射止めた。中学生までジャズヒップホップダンスをしていた加藤は「女優として踊りに関わる事が仕事を始めた時に抱いた夢だった」と喜んだ。

 映画は、地方の町の活性化を、ダンスで描く、ヒューマンダンスムービー。活性化を目指す観光課の職員に岡山天音。その岡山と出会うヒロインの元アイドル・高校生に加藤小夏が務める。

 加藤が演じる、元アイドルで女子高生・古泉ニナは、アイドルデビューするもののブレイクできず、家庭の事情で脱退。しかし夢をあきらめきれないという役どころ。岡山天音演じる主人公・三田と並行した、もう一つの軸として物語が展開していく。

 飯塚監督は、加藤の起用理由を「加藤さんとはじめて会った時、格好良いなと思いました。ぼくが描く格好悪いヒロインを演じたらどうなるのだろう、と興味を持ちました。加藤さんは、ぼくの映画に足りない格好良さを埋めてくれる大切な存在です」と語っている。

 また加藤は、「岡山天音さんをはじめ素敵なキャストの皆さん、飯塚監督、スタッフさんたちのお陰で、古泉ニナとして真っ直ぐにぶつかり、作品と向き合うことができました。この作品を通して一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいです」としている。

加藤小夏(C)2020「踊ってミタ」製作委員会

 主演を務める岡山とは、桂正和氏原作の実写ドラマ『I”s(アイズ)』(BS スカパー!・スカパー! オンデマンド)以来の主演とヒロインという関係。「共演が決まってから、天音さんが演じる三田に会えるのが楽しみで仕方なかったです。現場では天音さんがいる安心感があって、カメラが回ってる時は緊張感があって。初めての映画だったので天音さんの存在はものすごく大きかったです。古泉の曲がった感情を引っ張ってくれました」。

 幼少期からダンススクールに通い、中学生までジャズヒップホップというジャンルのダンスを続けるなど、ダンスは得意。今回の元アイドルという役を、演技とダンスの厳しいオーディションで勝ち取った。「私はダンスがきっかけでこの仕事を始めたので、女優として踊りの仕事をできることに幸せを感じています」。

 また、「今の私のイメージとは似ていないところが多いと思うのですが、私自身中学生の頃の私に近いものは演じている間に少しずつ感じはじめました。思春期ならではの上手に伝えられずに曲がっていってしまう気持ちは古泉と分かり合えたと思います」とその役柄に自身を重ねた。

 加藤にとっては映画初主演作ともあって思い入れも強い。「もちろん古泉の成長も見どころですが、女優として踊りに関わる事が仕事を始めた時に抱いた夢だったので、めろちんさんに振り付けしていただいたダンス。是非注目してください」と意気込んだ。

 キャストには加藤の他、横田真悠、森田想、白石優愛、小牧那凪らオーディションで選ばれたネクストブレイクの若手女優たちが、本作の個性的で魅力のあるキャラクターたちを演じる。

映画情報

映画『 踊ってミタ 』
【出演】岡山天音、加藤小夏、武田玲奈、中村優一、横田真悠、森田想、白石優愛、小牧那凪、りりり、霜月めあ
【監督・脚本】飯塚俊光
【音楽】40 m P
【振付】めろちん

【ストーリー】意識高い系の映像作家になる夢に破れ、故郷の町役場の観光課職員となるが、夢を諦め切れずにいる三田。そんな 彼 の元に、 2週間で町を活性化しろとの町長から 命が下る。しかし、観光名所も何もない町で画期的な案があるはずもなく、苦肉の策で町民参加の「踊り」によるPR映像を制作することになり、そこから三田の悪戦苦闘の日々が始まる――。一度は町に見切りをつけたものの、それでも町や人にそれぞれの思いを抱く、つながりの薄かった人間たちが、「踊り」を通じて一歩踏み出し、触れ合い、自身と向き合うことで生きる活気や絆、そして夢をとり戻してゆく姿を描く、観るものを熱くするヒューマン・ダンスムービー!

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