「ヒューマン」はドリフターズを意識?
――「ヒューマン」は、「ダンシング・マン」の続編みたいな立ち位置の曲なんですか?
U 「『ダンシング・マン』で味をしめたのか」とよく言われるんですけど、そんなことはなくて。いや、ちょっとはあります(笑)。
――これもSATORUさんが前に出てくる曲になるんですか?
REI それを今話していて、「どう?」と言ったらちょっとSATORUが遠慮しているんです。
SATORU というのも「ダンシング・マン」が今僕の一番なので。「ダンシング・マン」でも出て「ヒューマン」でも出たら何かちょっと薄まっちゃうのが嫌なので。
U 「ヒューマン」はSATORUがリアルに歌っているんです。ロングトーンの部分でSATORUが声を入れていて、ボーカリスト・SATORUとしてのデビュー作です。
SATORU 僕がボーカルブースに入ることに慣れてないから「お前、なに緊張してるんだよ!」みたいな感じでレコーディングしたのは良い思い出です(笑)。Uさんに一緒にボーカルブースに一緒に入ってもらって「こんな感じ?」みたいな感じでディレクションをしてもらって。
――曲として完成度高いですよね。どこかドリフターズを感じました。
U 嬉しいです! YouTubeでめっちゃドリフを観て、ドリフのエッセンスを入れたいと思ったんです。「ババンババンバンバン♪」という曲があるじゃないですか? 実はあの曲を意識しました。ドリフのわちゃわちゃ感を、僕ら4人でできたらいいなと思ったのと、NHKの『みんなのうた』も意識して。
――そうだったんですね。皆さん年齢からしてドリフ世代じゃないので、どうだろう? と思ったんですけど、当たって嬉しいです。あと、歌詞に出てくる<わかりみ>ってなんですか。
U 「わかりみが深い」みたいな感じで使うんですよ。
MASATO これは今の時代を振り返れるようにと。僕が熱唱させて頂きました。そういう気持ちが自分にもあるので。
――よくわからないんですけど、それを反映させた「ヒューマン」は壮大な曲だったんですね(笑)。さて、全国ツアー『One man live tour 2019“Message”』の後半戦について意気込みをお願いします。
REI 今回のツアーは1公演1公演の間が良い意味で空いているので、ステージを見直せて次に活かせています。東京公演から大阪公演にかけても新しい仕掛けをしたりも出来ましたし、それもあって毎公演何か少し違った色を見せていけるんじゃないかと思います。1公演1公演の良さを毎回引き出していって、みんなでゴールまで歩んで行けたらいいなと思います。
SATORU ラスト3公演が、まだ僕らがやったことのない場所でのワンマンライブです。僕ら自身もどんな景色が待っているのかもわからないので、楽しみというシンプルな気持ちもあるんです。岡山も宮城も香川も、Beemerのみんなが凄く盛り上がってくれている都市なので、Beemerの力も借りつつ頑張れたらなと思います。あと個人的にはMCですね。僕は東京、大阪でメンバーにサプライズしていて、後期はどんなことを3人に向けて仕掛けていこうかなと、自分自身も楽しんでいます。
MASATO 前回の大阪公演で、Uさんの喉があまり調子良くなくて、あまり声が出ていないという部分もあったりしたんです。そのなかでBeemerのみなさんが一緒に歌ってくれた部分がありました。Beemerの皆さんは特別なファンの方だと僕らは思っているんですけど、それがより垣間見えるようなライブでした。僕らでしか出来ない空間というものを、もっと確立して、それにどんどん新しい人達が共感して入ってきてくれたらいいなと思うので、ツアー後半戦は新しく行く場所なので、そのスタートになればいいなと思っています。
U 今回の『メッセージ』ツアーはレコ発でアルバムの曲を中心に構成しているのですが、それができたことは、色んなバリエーションの曲が作れているという証拠だと思います。Beemerのみんなも、ワンマンライブなのでより聴き込んで、一緒に歌いながら同じ空間を過ごせているのがわかりますし、このまま次のもうワンステップ大きな会場に繋がるようなゴールを迎えられたらいいなと思っています。各地でBeemerのみんなが待っていてくれたからこそ初めてやれるワンマンツアーライブなので、その感謝の気持ちをもちつつ、ちゃんと次に繋がる、このままみんなと一緒に次のステップに歩んで行けるワンマンライブツアーにできたらいいなと思います。とにかく今はツアーを楽しみたいなと思います。
(おわり)