転機は「今」――、TEE 奇縁 特別な存在「海」題材作で挑んだ歌、演技
INTERVIEW

転機は「今」――、TEE 奇縁 特別な存在「海」題材作で挑んだ歌、演技


記者:木村武雄

撮影:TEE

掲載:19年06月06日

読了時間:約10分

転機は「今」、自分の力で武道館に立ちたい

TEE

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――さて、今後はどのような活動をされていきますか? アルバムを出されるという話もありました。

 たくさんのアーティストが作ってくれた曲が集結するアルバムをドロップした後に、それを引っ提げてのツアーを9月21日、地元・広島を皮切りにやります。このアルバムが面白いのは、一回自分で作るのをやめて誰かに書いてもらったものを歌うということ。僕はプラスにしか捉えていなくて、自分のやれることが増えるというか、これまでだったらいかなかったメロディラインが自分のものになっているし、自分だったらこんな歌詞は書かないのになという歌詞が自分のものになっているし、だから次のアルバムがすごく楽しみですね。

――書いてもらった時、何かテーマは設けたんですか? 自由に作っていいよとか?

 あなたが思うようにTEEをプロデュースしてくださいと投げているんですよ。そのなかで、「一緒に作ろうぜ」と言う人も、「俺はTEEと歌いたいんだ」と言う人もいますし、「俺は出ないからTEEが歌ってほしい、でもその後にセルフカバーするけどね」という人もいるし。「僕らが作るけどTEEに歌わせたらこういう曲が良い」と持ってくる人、「僕らがいつも作る曲をTEEに歌わせたい」という人もいる。だから聴いたときに「俺に合わせてきたな」とかもわかる。なかには仮歌の段階で僕のものまねをして歌っている人もいるんですよ。「ここまでせんでええよな」と思ったり(笑)。でも面白いですよ。

――TEEさんの歌声は特徴的ですよね。唯一無二というか。

 それは嬉しいですね!

――ところで「ベイビー・アイラブユー」が大ヒットしたとき、どう思いましたか?

 いや~来たなと思いましたね。「やっぱりね」という人もいたし、「びっくりした」というよりかは「ほんまに来た」と感じる人もいて。レコード会社も構えていましたから、「これは売れる」って。自分のチームも「これは来るぞ」と思っていて。自分は、「行く」ってどういう感じかなと思ったけど、街中で自分の曲が流れてきた時に「これか」と。それから街中でひっきりなしに流れて「これはいよいよ来たな」と。

――ヒットで考えた方が変わったり?

 調子に乗らないようにしようと思っていましたね(笑)。「売れた! 売れた!」と周りが言うので。

――さて、映画のなかで泉谷しげるさん演じる元漁師が「波も人生もタイミングだ」と言っていました。TEEさんにとって転機はいつですか?

 今なのかな…。それを信じて進みたいなと思っていますね。昔に戻ってどこが転機だったのかを考えて「あれは間違っていたのかな」とネガティブに思いたくないし、「ベイビー・アイラブユー」は一番売れたけど、それ以降は出ていない曲もあるので。音楽をやり出した時が転機だったかもしれないけど、今、この曲「UMI」を出した時が転機と言えると思う。

――そのなかで長いスパンで目指している目標は?

 デビューの時に「自分の力で武道館に立ちたい」と言っていて。その目標は叶えられていないので。そのイメージは出来ています。

(おわり)

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ヘアメイク:牧瀬浩子

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場面写真。吉沢 悠(C)2019『Life on the Longboard 2ndWave』製作委員会
場面写真。吉沢 悠、馬場ふみか(C)2019『Life on the Longboard 2ndWave』製作委員会

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