あま津うに「やっと“イチ”が作れた」人気インフルエンサーが見つめる光
INTERVIEW

あま津うに「やっと“イチ”が作れた」人気インフルエンサーが見つめる光


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年06月05日

読了時間:約13分

 “U2次元”からやってきたニュータイプのインフルエンサー・あま津うに(10195歳)が6月5日、シングル「silent days」でメジャーデビューする。デビュー前にもかかわらず全世界でInstagramのフォロワー約10万人を集める新人アーティストで、その8割はインドネシア、タイといったアジア人が占める。自身が創った「あにめ系あーてぃすと」として、作詞家、声優、公式コスプレ、コラムニスト、キャラデザインなどアニメ系に関するカテゴリーで活動。デビュー曲「silent days」は、4月から放送開始されたサイレント女子高生アニメ『女子かう生』の主題歌として現在OA中。この季節にぴったりな爽快なサウンドと“一瞬の煌めき”を詰め込んだ1曲に仕上がった。インタビューでは引退を視野に入れながらも、アニメ界のスターを目指すあま津うにのヴィジョンについて話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

引退も視野にいれたデビュー

あま津うに

――念願のメジャーデビューおめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせ下さい。

 ありがとうございます。インディーズで活動していた時が“ゼロ”だとしたら、今やっと“イチ”が作れたなという気持ちです。

――スタートラインに立ったという感じなんですね。聞いたところによると、引退もすでに考えられているとか。

 そうなんです。将来は男性のアイドルをアニメ界で作りたいなと思っています。そのユニットに尊敬されるには、まず自分がスターにならなければいけないと思いました。尊敬されなければ、ついていきたいと思ってもらえないじゃないですか。まずは自分が表に出てアニメ界で誰もが知っている存在にならなければならないんです。裏方になってスターになりたいと思っている人たちを支援していきたいという思いがあります。

――そっちの方が本筋だったりもするんですか。

 もちろん、自分は誰よりも目立ちたいというのもあってこの業界に入ったので、どちらもです(笑)。私は頂点に立ったところで辞めて、周りから「なんでやめちゃったんだろう」と思っていただきたいというのもあります。

――若さや劣化という事もそうなんですけど、可愛いことなどすごく追求されていますが、その原動力はどこから湧いて来るんですか。

 好きなことには没頭して何でも知りたくなってしまう性分なんです。目標を決めたらどういうことをすれば良いのかということを、誰かに頼ってしまうと頼りっきりになってしまうので、まずは自分だけで追求して、それから誰かに相談するということをしています。

――その中でInstagramというものが出てきて。けっこう早い段階からTwitterでの展開は考えてはいなかったみたいですね。

 そうなんです。私はそもそもSNS自体にあまり興味はありませんでした。SNSやスマホの中のことに時間を取られることに気が進まなかったんです。逆に3年半前の当時その渦中にいなかったからこそ、何が今急上昇しているのかというのがわかったというところもあります。でも、今はSNSに没頭しちゃって毎日いじっています(笑)。

――俯瞰して見ていたのが良かったんですね。うにさんはお写真もよく撮られているみたいなのでInstagramを選ばれたのもわかる気がします。お写真にもこだわりがありますよね。

 あります。全部自分で一眼のカメラと三脚を使って撮っています。色味だったり角度など、自分で撮ったほうが良さが出るのでこだわっています。

――SNSを使っていて新たな発見などありましたか。

 写真など色んなものをネットに上げることによって、会ったことがなくても感情移入していただける方がいることだったり、行ったことがない国の方にも、自分の存在を知らせることができるというツールは素晴らしいなと改めて感じています。

――ワールドワイドにアピールできますからね。うにさんの最初にコメントをくれた方はインドネシアの人なんですよね。世界からこんなに注目されるというのは想定されていましたか。

 もともと海外向けに投稿を始めたんです。Instagramユーザーの9割は外国の方でアジア人が多いということはリサーチしていて知っていたので、そちらの方々が好きなアニメのコスプレをしたりとか、好きなアニメを話題にしてみたりとかしていたので、アジア系の方が最初に気づいてくれるのではないかなというのは想定していました。

――ネットは世界とつながっているので必然的にそうなるのはわかるのですが、言語の壁は大きいと思うんです。インドネシア語も勉強されていますが、現在はどんな感じですか。

 最近はインドネシア語で投稿もしていて、今は日本語、インドネシア語、中国語の3つで発信しています。

――ちなみにインドネシア語はどのように勉強されているんですか。

 アプリです(笑)。インドネシアと検索するとアプリがたくさん出てくるんです。それで発音を練習したりとか、「インスタライブ」をやってみたりしています。無料でも全然勉強できます。

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