映画史に残る名曲「ホール・ニュー・ワールド」を生んだ名作が、想像を超えた空前のスケールで実写映画化する『アラジン』(6月7日公開、ウォルト・ディズニー・ジャパン)。誰もが一度は聞いたことがあるディズニーの名曲「ホール・ニュー・ワールド」は一体どのようにして生まれたのか? その誕生の秘密をディズニー音楽の巨匠、作曲家のアラン・メンケンが明かした。

 映画『アラジン』は、人生を変えたいと願う貧しい青年アラジンと自由に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンスと、願いを叶える魔法のランプを巡る冒険、そしてコミカルなキャラクターで人気を誇るランプの魔人ジーニーなどの人気キャラクター、そして名曲「ホール・ニュー・ワールド」と共にディズニーが贈る、すべてが詰まったエンターテイメント大作。

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 本作で最も重要なシーンのひとつである“魔法のじゅうたん”のシーンを彩る映画史に輝く名曲「ホール・ニュー・ワールド」。それは貧しいながらも“ダイヤモンドの心”を持ち人生を変えたいと願っている青年アラジンと、王宮の外の世界に憧れ自由を求めるジャスミンが初めて心を通わし、魔法のじゅうたんに乗って夜空をかけるシーン。『アラジン』の公開と共に「ホール・ニュー・ワールド」にまさに今注目が集まっている。

 オリジナル版『アラジン』の「ホール・ニュー・ワールド」は当時アカデミー賞最優秀歌唱曲賞(92)とゴールデングローブ賞最優秀主題歌賞(93)を受賞したディズニー作品の代表曲といっても過言ではない。そんな名曲を生み出したのは本曲を始め『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『魔法にかけられて』『ノートルダムの鐘』などディズニーの大ヒット作品で数多くの名曲を生み出した、現在の在命者で最多の8度のアカデミー賞受賞者である作曲家、アラン・メンケンだ。

 アランは本作にも携わっているが、今でも世界中から愛されている「ホール・ニュー・ワールド」は偶然のタッグにより誕生したという。『リトル・マーメイド』でタッグを組んでいた作詞家のハワード・アシュマンが『アラジン』の完成を目前に亡くなってしまい、そこでアランは新たにミュージカルで名を知られていた作詞家、ティム・ライスとタッグを組んだ。さらに、ティムは短時間であっという間に「ホール・ニュー・ワールド」に歌詞をつけたという。このようにして、アランは新しい作詞家との偶然な出会いによって「ホール・ニュー・ワールド」という名曲を生み出したのだ。

 アランは「私にとって「ホール・ニュー・ワールド」は特に大切な曲。あの曲の人気はある意味私にとって驚愕なんだ。間違いなく私が書いた曲の中で最も多くの賞を取っている。私が書いた曲の中で唯一チャートトップに到達した曲でもあるし、私のキャリア歴においてとても重要な曲と言える」と自身が生み出した名曲への思いを明かした。

 巨匠の奏でる心温まる美しいメロディーに乗せながら、魔法のじゅうたんに乗り夜空をかける二人の姿は、まさに映画の世界観を象徴するシーン。そんな名シーンは本作でどのように描かれているのか? 今から期待が高まるばかりだ。

 本当の自分の居場所を探す“ダイヤモンドの原石”のような貧しい青年アラジンと、自由に憧れる王女ジャスミンの身分違いのロマンス。そして“ランプの魔人”ジーニーと“魔法のランプ”を巡る胸躍る冒険を描いた究極のエンターテイメンが誕生する。

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