ジェジュンが6月19日に、横浜アリーナで、アリーナツアー『JAEJOONG ARENA TOUR 2019 ~Flawless Love~』最終公演をおこなう。この模様は、BS スカパー! で独占生中継される。最終公演に向けジェジュンが取材会をおこない、ツアーを振り返るとともにファンへの思いを語った。【取材・撮影=木村武雄】
4時間でも「短い」
観客が望んでいることと自身がやりたいことを組み合わせ構成した本ツアー。当初よりもシンプルな構成になった一方で、観客とのふれあいを大切にした結果、一緒に踊ったり歌ったりする企画が増え、ライブ時間は3時間から4時間へと伸びたとか。それでも「短いぐらい」と表情を緩ませるジェジュンは「見ているだけではつまらないと思うので一緒に楽しみたい」。
ツアーは日本1stソロアルバム『Flawless Love』を引っ提げ、全国8都市16公演をまわる。これまで回ってきたなかで印象的だったのは「初めて参加する観客を多く見かけるようになった」こと。10代の若い世代も増えているといい、「一番上の席から叫んでいて、もう勢いがすごい。若さから出るパワーはすごいと思いました」と刺激になっているようだ。
若い世代だけでなく、80歳代など幅広い世代が参加しているのがジェジュンの魅力でもある。「歳の事を言うのは好きじゃないけど…80歳代の方もいて嬉しい。僕のお姉ちゃんは53歳だからその歳に近い人は皆、お姉ちゃんか兄貴。60代も70代も若い。30代なら友達。年齢も幅広いから楽しい」。
また、ライブで嬉しいことは「終演しても観客が会場に残っていること」だという。「ライブが終わっても帰らない、ずっと名前を呼んでくれている。すごく嬉しい」。
鹿児島の思い出
ツアーで印象的だったのは自身初の鹿児島公演だったと、懐かしそうに振り返る。
「本当にすごくて、“鹿児島フリーダム”って何度も言ったんですけど、鹿児島の人は自由。僕の話を聞いてくれないし、誘導してもついてこない」と笑み。そして続ける。「ライブのノリって最初に盛り上がって、少し落ち着いて最後にまた盛り上がるという波があるけど、鹿児島の時は、はじめはシーンとしてテンションが低くて。でも後半の盛り上がり方はすごい。だからノリが分からない。でもそれはそれで楽しい。それと、初めて来た人が多かった。本当に嬉しかった」。
その鹿児島を、「美人な方も多くて。もちろん内側の美しさもあって」と、「自由過ぎるのと美人」と例えたジェジュンは焼酎が好き。鹿児島では「美味しかった」と芋焼酎に舌鼓を打った一方で、打ち上げでも「自由過ぎる鹿児島」の洗礼を受けたようだ。
「ラストオーダーは、東京ならそれを取ってから30分ぐらい時間はあるけど、鹿児島では10分で『閉めます』と言われて…店も自由(笑)。ローカルのスタッフが知っているバーにも行ったけど、バーの店員さんが『時間を気にせず、ご自由に』と言ってくれたからゆっくり飲んでいたら、急に電気をつけて『そろそろ店が終わるから早く出て行ってください』と。自由過ぎるでしょ!(笑)これをライブのMCで言ったら『鹿児島ならあるよね』と、やっぱり自由」。
そう笑顔で振り返ったジェジュン。取材会は、彼のユーモラスなエピソードトークに笑いが絶えなかったが、ライブのMCも面白いことでも知られる。ただ、なかにはスベることもあるようで「つまらない話もする時はあってシーンとなることもあるけど、それもそれで楽しい」と笑み。
また、MCが長いことを指摘されると「わざと長くしようとしているわけじゃないんですよ。前よりも増えているけど、これも僕の意思じゃない」。その理由を「すぐに曲をいくとお客さんは『え!?』となる」とも。「しゃべりたいけど、ネタが無くなることもあって。それでもお客さんは『黙っていてもいいよ』と。『画面に顔が映っているだけでもいいよ』と。だから僕の意思じゃないです」とはにかんだ。