新しい発見もたくさんあった
――「With」はポップで可愛らしい感じに仕上がっていますね。
そうですね。前作「あなたの知らない私たち」ではCrystal Kayさんとコラボしました。もともと彼女の曲が好きで、共演を機に彼女の初期の楽曲を改めて聴いたんです。やっぱり「恋におちたら」とか「幸せって。」とかが本当に好きだなと。それらの作家が坂詰美紗子さんだったんです。坂詰さんのことは存じていたので、漠然と「いつか、ご一緒できたらいいな」とは思っていましたね。
ただ私は普段自分で作詞作曲することが多いので、作家さんを指名することって今まであまりありませんでした。初めて坂詰さんにオファーして、引き受けて頂けたんです。Crystal Kayさんとのコラボがなかったら、今もぼんやり考えているだけで終わっていたかもしれません。
私らしくもあり、今までにない境地の曲を作ってくださるだろうなと予想はしていました。その通りに「With」はchayらしいガーリーなイメージもありつつ、今までにないR&B系のメロディラインな曲に仕上げて頂けました。私ひとりじゃ出てこない旋律なので、お願いして良かったなと感じています。
――ご自分の作る曲とは違う曲を歌うのはどういう心境でしょう?
難しかったですね。でも、新しい発見もたくさんありました。自分で制作する時は基本ギターで作るんですけど、好きなコード進行や展開の仕方がありまして。「私だったら次こういくけど、坂詰さんはこういくんだ!」と。こういう展開でも素敵な曲になることは勉強になりました。
割とこの曲は全体的にメロディの上下は激しいんですけど、中心は一定の位置にいるんですよ。「Aメロ、Bメロと区切りをつけてサビに向かっていく」という構造ではなくて。大きくワンコーラスで区切りを付けている様な。私はA/B/Cと大きく差を付けるタイプなので、またひとつ幅が広がった様な気持ちです。
――自分の感覚と違うものに対する違和感の様なものは覚えたりしないですか。
以前はそういうこともありました。でも今はデビューして7年目ですが、色々経験して「視野を広げることの大切さ」を痛感してます。「あなたに恋をしてみました」という曲で初めて多保孝一さんという作家さんと共作したんです。その時に感じたプロの方の引き出しの多さは圧巻でしたし、その曲が評価して頂けて、私を知ってもらうきっかけになりましたから。
そこから挑戦していくことや、新しい方と一緒に制作していくことは大事だなと思えるようになりました。でも、今思えば「あなたに恋をしてみました」まではすごく頑固でしたね。良くも悪くも(笑)。こだわりも今より強くて、その時の視野は狭かったですね。
――そのこだわりとは、例えば?
例えばアレンジャーさんが編曲をしてくださる時に、コード進行をちょっと変えたりすると「そこはあの進行じゃなきゃダメなんです。勝手にコード変えないでください」とか言ったりして(笑)。それはメロディも歌詞だけじゃなく、アートワークやミュージックビデオにしてもそう。
自分のイメージをいかに表現できるか、ということに一生懸命になっていたなと思います。でも、凝り固まっている部分もあったんですよ。今は「委ねる」ということもできる様になりました。というのも、全幅の信頼を寄せられる監督さんやアートディレクターさんや作家さんに出会えたことが本当に大きいです。幸せですね。



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