THE BEAT GARDEN「聴いてくれる人たちに伝えたいこと」想い込めた音楽の先
INTERVIEW

THE BEAT GARDEN「聴いてくれる人たちに伝えたいこと」想い込めた音楽の先


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年03月28日

読了時間:約14分

正直にさらけ出したかった「ダンシング・マン」

――「いつか」はUさんのお母さんに向けて書いた曲ですね。

U 今は一緒に住んではいないんですけど、家族の曲をみんなで作りたいというのがありました。父でも良かったんですけど、曲調を聴いて思い浮かんだのが母でした。仮タイトルは「手紙」だったんですけど、「いつか」に変えた理由は、まず親孝行をしきれていないと思っていて、手紙として綺麗にまとめるのはまだ早いかなと思いました。歌詞にもある<新聞配達>も<少なかった料理のレパートリー>も本当で。レパートリーが焼きそばと唐揚げしかなかったんです。

SATORU これはガチです。

――でも、<無性に食べたくなる>思い出の味で。

U Beemerのみんなもお子さん連れて来てくれる人が多いです。そういった方たちにもメッセージを届けたいと思いました。お母さんをしながらライブにも来てくれてすごいなと。その中で子供が喜んでいる姿を見て、お母さんがもっと喜んでいる姿をいつも見てきたので。

――すごく情景がみえる歌詞と曲ですよね。さて、「ダンシング・マン」はSATORUさんが前に出てこれる曲としてライブでも盛り上がりましたが、こういった曲を作ってみようと思った理由は?

U 曲が出揃ってきた中で、ある程度やりたいことの方向性が決まってきた時に、真面目だけども「僕たちおバカちゃんなんです」というところも、正直にさらけ出したいなと思って作り始めました。僕らの中でダントツおバカなSATORUさんを題材にさせてもらって(笑)。

SATORU その断トツおバカというところは、否定したいところもあるんですけど嬉しいです(笑)。僕がいなかったら、この曲は出来ていなかったかも知れないわけで。

U ポジティブで良かった(笑)。

SATORU 今までも自分というのはあったんですけど、この曲でもっと自分になれた、素の部分が150%出たと思います。それこそ、ライブで前に出てMASATO君が笑顔で踊っているのもすごく楽しかったです。この曲でみんなバカになってくれたら幸せですね。

――気が早いですけど次回作が楽しみにです。

U 次回は女性のBeemerが多いので「ダンシング・ウーマン」か「ダンシング・マン2」かで悩んでます(笑)。SATORUが女装してパフォーマンスするのも良いかなと。

SATORU いいね!

――SATORUさん、乗り気ですね! でも、この曲はワンマン専用という感じですか。

U いえ、リリイベやフェスでもやって行きたいです。格好良いだけで終わられてしまうと、嘘を付いてる感じがしちゃうので。

――ショッピングモールでやったらどういう反応になるのか楽しみですね。さて、一曲目の「One」はエレクトリックダンスロックを掲げている皆さんの真骨頂ともいえるサウンドで、これもライブが楽しみな一曲です。

U 「Sky Drive」という、ライブで最後にやっている曲があるんですけど、それを超える、ライブのオープニングを飾れる曲にしたいというのがありました。それが全然出来なくて、「Sky Drive」がトラック先行で出来た経緯があったので、REIにトラックを先に作ってもらったんです。この曲はユニット名義になっているんですけど、みんなでコライトして作ったんです。

――新しい作り方ですね。

U そうなんです。ソウ(源田爽馬)君のスタジオに行って、それぞれが時間帯をずらしてメロディを吹き込んでいって。だからみんな誰がどんなメロディを入れたのかはわからないんです。それを最後に合体させました。全部を見てるのはメンバーではSATORUだけなんです。

SATORU 僕は全部に立ち会いさせてもらって。最初にREIちゃんだったんですけど、それがすごく良くて「もう、これで決定」という感じで。

REI 歌うテイクを全部褒めてくるんですよ。それが、逆に信用出来なくて(笑)。

REI

SATORU おい(笑)。次はMASATO君がメロディを入れたんですけど、「こんな感じもあるのか」とこれもいいなあと思いました。それで最後にUさんで、これもめっちゃ良くて。それで、みんなの良いところを採用してこの曲が出来上がったんです。

――SATORUさんは作ってみようと思わなかった?

U ピッチが悪いので、「ダンシング・マン」だけで充分です(笑)。

――(笑)。でも、これだけカッコいい曲が出来たので、またやってみたいと思いました?

U やってみたいですね。クレジットの表記がTHE BEAT GARDENというのも格好良いなと。完成してみるとより愛着が湧いた一曲になりました。バラードでやってみるというのも面白いかも知れないです。

SATORU いいですね!

MASATO でも、表記というところでは「THE BEAT GARDEN ボーカル」にするかというところで迷ったんですけど(笑)。

SATORU いやいや、それだと長いから(笑)。

――そこは全員を見守ってくれたSATORUさんですから、入ってオッケーですよ。さて、この前のライブで発表されましたが、ツアー『THE BEAT GARDEN one man live tour 2019 Massage』への意気込みをお願いします。

REI THE BEAT GARDEN最多のツアーになるので、単純に楽しみという気持ちと、「move on !!!!」と『メッセージ』を経て、Beemerのみんながいなければ僕らの音楽も生きてはこないですし、今の僕らが(ワンマンで)地方に行けることは中々ないです。地方に行ってBeemerが待っていてくれている、それは、すごく嬉しいことです。特別感もあるし、期待を裏切らないライブをしたいです。

U ワンマンライブツアーと呼べるのは初めての事なので、ツアーが終わっても成功なのか失敗なのかわからないかもしれないんですけど、REIが言ってくれた通り、Beemerのみんながいてくれるおかげなので、みんなで出来たというのは絶対に嬉しいだろうなと思います。このツアーが何かの始まりになるようにしっかり準備して、進化した僕らを見てもらえるように、さらに強く絆を結べる6公演にしたいです。

MASATO 僕はもう一言で「幸せをシェアします!」これに尽きます。

SATORU 「メッセージ」で思い切り手を挙げてもらって、「横顔」や「いつか」を心で楽しんで、そして「One」で全てを出してもらって、「ダンシング・マン」でさらに出してくれという願いがあります(笑)。暑くなる季節ですが、僕らのライブでさらに熱くしますので、「ダンシング・マン」宜しくお願いします!

(おわり)

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