竹内まりやが26日放送のNHK『竹内まりや Music&Life~40年をめぐる旅~』に出演。夫の山下達郎が竹内の音楽を評したメッセージを寄せ、ネット上で大きな反響を呼んでいる。

 これまで竹内は他ミュージシャンらにおよそ100曲の楽曲提供をおこなっている。そのことは竹内自身にとっても大きな意味を持っているようだ。

 竹内は「自分のためだったら思いつかないメロディーや言葉が、自分自身のために書く曲と違うものとして広がる」と自身にバリエーションを持たせてくれると話し、「他の歌手の方に書くことはとても好き」と続けた。

 1982年に一度、歌手活動を休止し、山下との結婚を経て1984年に歌手活動を再開した竹内。自身が作詞作曲をおこない、山下がアレンジやプロデュースをするスタイルが確立されたという。

 その代表的アルバムが1984年にリリースした「VARIETY」。全11曲を竹内が作詞作曲を務め、アレンジとプロデュースを山下が手掛けてヒットを記録。「それは達郎の協力というか、彼のプロデュースだったことが大きい」と竹内は話す。

 続けて「彼だったら『こういう間奏にしたい』とか、『こういう音作りにしてほしい』ということを正直に伝えることができる相手ですので」と山下へのリスペクトを口にした。

 さらに、「聞かれるんですよ。日常も、音楽制作もずっと一緒にいっぱなしで『疲れませんか』とか、『反目し合うことないですか』って」と夫婦で一緒に仕事をすることへの疑問をぶつけられることがあるといい、「でも、プラスのことがいっぱいあるんですよね」と続けた。

 番組では、山下が竹内が生み出す楽曲について評するメッセージを伝える。

 山下は「竹内まりやが、40年間続けてきた音楽スタイルは、どなたにでも受け入れていただける、いわゆるミドル・オブ・ザ・ロード・ミュージックです」と紹介し、「そんな中でも、時代のトレンドには出来る限り媚びず、追随せず、その先の普遍性というものを常に模索してまいりましたので、30年前の作品でもそれほど古びては聞こえません」とした。

 さらに、竹内がシンガーというよりも作詞家・作曲家に近いスタンスをとっていることで、「そこからバラエティに富んだ様々な曲想が生み出され、そのことも息の長い活動の手助けとなっております」と客観的な視点から説明した。

 そして、「何よりすべての作品に通底しているのが、人間存在に対する強い肯定感です。この考え方が、浮き沈みの激しい音楽シーンの中で、長く受け入れられてきた最も大きな要素であると私は考えております」と今なお輝き続ける竹内の魅力を伝えていた。

 この山下による竹内の音楽家としての評価について、ネット上では反響がみられている。

 ツイッターには「いい妻の才能を認めている素敵なご主人だわー」「山下達郎さんのコメント…凄かった」「あらためてそのプロフェッショナルな…言葉・形容に感動!」「山下達郎氏の竹内まりや評が凄かった 人間存在の肯定感か…」「山下達郎の竹内まりや分析凄すぎたな」と。

 さらに、「山下さんとの関係が良くてとても素敵なご夫婦だなぁってしみじみ」「なんか理想の夫婦って感じだよな」「本当にこの二人はお互いに尊敬しあって素晴らしい名曲が生まれてるんだなぁ」「竹内まりやと山下達郎、最強すぎる」と、2人の関係性に心を射抜かれている。

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