お客さんたちの目の前にマイクを出しちゃうから
――「Reborn」の中で<笑顔の奥 隠れてる牙を見せちゃいませんか?>と歌っていますが、みなさんの中にも隠し持った狼の面があるのでしょうか?
庄司芽生 むしろ、そこはいろいろ想像を巡らせてくれたら嬉しいですね。「この子たち、本当はどうなんだろう」と思いを巡らせるほど、人は興味が沸くじゃないですか。そういうのって面白いし、自分たちも、そこはちょっと謎めいた感じでいたいなと思います。
――ちなみに、みなさんも狼な面…いや、小悪魔な面を隠し持っています?
中江友梨 どうですかね~。でも、みんな年頃の女性だから、そこは想像にお任せしますけど。ファンの方々の印象だと、東京女子流は狼などの野獣系ではないと受け止めてくださっていると思います。とはいえ、みなさんには見えてないところの顔もそれぞれ持っていると思うから、むしろそこは、みなさんに探して欲しいなと思います。
庄司芽生 隠れてる牙は、ぜひあなたの目で確かめてください。
――「Reborn」を聴いていると、隠した牙を探りたくなります。
中江友梨 前作もそうですけど、今回も挑戦の曲たちであり、ますます東京女子流から目が離せなくなって欲しいなという想いや狙いも持っている曲たちですからね。嬉しいことに、ライブで「Reborn」を披露すると、さっきのお子さんの話じゃないけどいろんな人たちが注目してくださるように、今回のシングルをきっかけに、さらに東京女子流の輪が広がるといいなと思っています。
山邊未夢 「Reborn」は、ライブでこそ生きる歌だからね。東京女子流は、どうしても魅せる歌が多くなりがちだし、ファンの方々もパフォーマンスをしっかり瞼に焼き付けてくださっているんですけど。この曲はそういう壁を壊して、ファンの方々との距離を一気に縮めてくれる歌。芽生なんか、リリイベ中に客席へ入っていき「掛け声言ってよ」と、お客さんたちの目の前にマイクを出しちゃうからね。
庄司芽生 「声出てないよー」「もっと声出そうよー」という勢いから、そのままフロアへ降りちゃうこともあります(笑)。しかもみなさん、わたしがマイクを突きつけると一瞬後ずさりするんですけど。でも、みんなしっかり声を出してくれます。それが嬉しくって。
山邊未夢 そうやってステージ上から下りちゃうメンバーもいれば、「Reborn」はポーズの多い振りなんですけど、とくに決め事にしているわけではなく各自の自由に任せている面もいろいろあるから、毎回違うダンスを味わえます。だから、観る方も飽きることはないと思います。
中江友梨 これまでの東京女子流は、あまりダンスを崩すことをしてこなかったから、毎回のライブごと自由に踊れるところは、わたし達自身も楽しんでいます。
庄司芽生 だって、「今日は、あそこでみんなどんな踊りをするんだろう?」ってつい考えちゃうからね。
山邊未夢 テンションが上がると歌詞まで変えてしまい、「みんな最高だよー」など、その場で感じた言葉に変えて歌っちゃうからね。でも、そうなるためには、観てくれるみんなのボルテージも上がってないと、わたし達もそうはなれないこと。だから、わたし達の中からその場の気分で生まれる歌詞が飛び出るくらいのテンションにみんなも盛り上げてください!
――先ほども話しましたが「光るよ」も、キラキラとしたアップチューンとして完成しました。
新井ひとみ 「光るよ」はアップテンポな楽曲であり、東京女子流とファンの人たちとのことを歌っている楽曲。たとえ落ち込んでいるときでも、この曲を聴くとポジティブな気持ちになり、「よし、頑張ろう」となれる。そんな想いを、この歌にはぎっしり詰め込んでいます。心が疲れて「大変だなぁ」と思うときには、この曲を聴いて元気や幸せな気持ちになってもらえたら嬉しいです。
中江友梨 この曲は、音がめっちゃキラキラしてるから、わたし達はこの曲のことをSHINY J-POPと呼んでいます。そう呼んでしまうくらい本当にキラキラとした、聴いていてテンションの上がる楽曲なんです。振りも本当に楽しくて。歌詞に沿ったものになっている箇所もあれば、サビではみんなで一緒に振りをやって楽しめて。自分たちでも瞬き出来ないくらいに歌い踊って、観てる人たちも瞬きするのがもったいないくらい、ズーッと目を見開いて楽しめる楽曲になったと思います。
――ということは、目薬は必需品だ。
山邊未夢 ドライアイになっちゃうからね(笑)。
中江友梨 ホント、瞬きしたら終わってる可能性だってあるからね。「光るよ」は、ダンスの構成も凝っているんです。
山邊未夢 しかもMVでは、ダンサーさんを4人加え、8人でパフォーマンスをしているように、その迫力は映像でも見どころになっています。何より、この衣装は脱げるんですよ。ライブ中に全部脱いでしまうのは、東京女子流としても初の試み。ホントに一瞬たりとも見逃せないと思います。
――えっ、衣装を脱いじゃうんですか?
山邊未夢 全部脱ぎます。今回も衣装制作にも関わらせていただいたんですけど。「どうにかインパクトを与えたい」「東京女子流を見た人たちの記憶に残る衝撃を与えたい」と思ったときに、「ステージ上で全部脱いだら、絶対にみんなの記憶に残るはず」という話になり、そういう衣装を作りました。披露するのは、「光るよ」の中。「光るよ」も東京女子流の中でも大事な楽曲として育てあげたいし、東京女子流自体をさらに高いところへ持っていってくれる楽曲。だからこそ、他にもインパクトを与えたかったんです。
中江友梨 今まで東京女子流は脱いだことがなかったからね。
庄司芽生 「東京女子流が9年目にして脱いだ」…それって、かなりのパワーワードですよね。
山邊未 そういう面でも、今の東京女子流は思いついたことは何でも試しちゃおうという意識を持って向かっていますし、わたし達自身、東京女子流はいつも刺激的で面白いことをやっているグループという感覚でいたいですからね。