東京女子流が2月10日、ニューシングル「Hello, Goodbye」をリリース。昨年5月5日のEP『Tokyo Girls Journey』のリリースからスタートした10周年イヤーのクライマックスにリリースされる本作は、想いを寄せているあの人に花束を届けるラブソング。「みなさんへのプレゼントとしてこの曲を」という想いが込められている本作の魅力や、彼女たちの新たなビジュアルの魅力、YouTubeなどでの配信の活動近況など様々な話題を聞いた。【取材=平吉賢治】
「離れていてもこうやって一つにならない?」という想い
――特殊な時期が続きますが、みなさまどのような想いでお過ごしでしょうか。
庄司芽生 一番感じたのは、明日どうなるかは誰にもわからないということです。だからこそ1日の重みや人と接することの大切さを感じます。イベントやライブもできない時期が続いたので、それまでできたことが大切だということを再確認しました。6月に配信ライブをやらせて頂いて、久しぶりにステージ上で衣装を着て照明を浴びて歌って踊った時に「私はこれが好きなんだ!」と、改めて思いました。あと、おうちにいる時間を無駄にしたくなかったので、先に繋がる何かをと思ってキーボードを買って演奏を始めました。
中江友梨 私も急にみんなとも会えなくなると思っていなかったし、ライブも中止になっていったりして…当たり前の日常がこういうかたちになって心細くなりました。普段あまりしないんですけど、家族に連絡して「今、寂しいんだよね」って言ったりして。正直不安な期間だったんですけど、私達より応援してくださっている方々のほうが寂しい気持ちでいっぱいだと思うんです。だから私達が心細いと思っていたらそういった方々を不安にさせてしまうと思って、今できることをやろうと思いました。「こうやって過ごすこともできるから、離れていてもこうやって一つにならない?」など、それぞれがステイホームしている時にMVを作らせて頂いたりしました。ファンの方々と「離れていても心は繋がったままでいたいね」と、より思ったんです。その絆や、みなさんと会いたいという気持ちがより強くなりました。
新井ひとみ 私はステイホーム期間が急に来たので、何をどうしたらいいのかわからなくて…でも、緊急事態宣言がまた出て、なかなかライブもメンバーやスタッフさんと会うことも難しい状況が続いて、自分の部屋の中で何ができるかと考えていました。それで趣味などが増えたと思います。植物を買って誰かといるような感じでお水をあげたりと、緑と触れ合うことを始めました。あとはアニメに興味を持って『おそ松さん』や『炎炎ノ消防隊』など、色々観ました。最近は好きな声優さんも見つけて高まっています(笑)。
中江友梨 声優さんにそんなに詳しくなかったのにめちゃめちゃ詳しくなったんです。
庄司芽生 そう。急に!
新井ひとみ あとは「ライブができないと」ということを再認識した時期でもありました。ファンのみなさんも多分「どうなるのかな…?」と不安な状況だったと思うのに、10周年ライブに来てくださって「観られて良かった」という声を頂いた時に凄く嬉しかったです。「応援してくれていてありがとう」という気持ちでいっぱいになりました。
山邊未夢 東京女子流はライブがメインなので「何をしよう」という感じになっちゃいました。みんなと会えない期間も続くので東京女子流が忘れられちゃうんじゃないかと感じてそれが怖かったです。あと、みんなおうちにいる期間が長いので、そんな日々を楽しんでもらいたいと思って配信もやらせて頂いているんです。毎週決まった時間に自分で作るラジオ番組みたいな感じだったり、なるべくたくさん配信をやるようにしています。あとはギターを弾き始めました! できることを幅広く増やそうと思って、今後の東京女子流のためにチャレンジしている期間でもあります。
――みなさん様々な方法で充実した時間を過ごされているのですね。
庄司芽生 おうちからネットサイン会をしたり、色々試行錯誤しながらも常に発信し続けようということでやってまいりました!
10周年イヤーを締めくくる愛が詰まったプレゼント
――10周年イヤーのクライマックスにリリースされる本作は“想いを寄せているあの人に花束を届けるラブソング”という想いが込められているそうですが、楽曲の印象はいかがでしょう。
庄司芽生 この曲には愛がたくさん詰まっています。聴くだけで心温かく、微笑んでしまうような曲になっています。私達にとってはこの10年間応援してくださった方々や、出会ってくれたみなさんに「ありがとう」という気持ちと、私達は東京女子流でいる時間、「みんなと音楽を通して繋がれる時間が好きだよ」という気持ちをストレートに伝えている曲でもあります。会えない時間が続いて、なかなか伝える機会も少ない中、だからこそ自分達の想いをストレートにこの曲に乗せて10周年を締めくくるプレゼントとして、そして「これからもよろしくね!」という気持ちも込めて「Hello, Goodbye」という曲になっています。
中江友梨 この曲は、歌詞の中の主人公が「あなたにプレゼントする花束を選んでいる」というストーリーがあるんです。<色に例えたら? 匂いに例えたら?>とか<つないだぬくもり 仕草なんかを 想って選ぼう>と、「あなたを想って選ぶ何か」「あなたを想って考える時間」ってすごくキラキラした時間だと思うんです。“あなた”というのは、みなさんそれぞれが思う“あなた”でいいと思うんですけど、私達だったら家族やメンバーもそうですけど、何より応援してくださっている方が“あなた”に置き換えてあったりします。
キラキラした時間をこの歌で表現したいと思ったので、節々に<好きよ>というワードが入っているんですけど、この曲は全体的に気持ちをダイレクトに伝えているので、素直に温かい気持ちで<あなたが好きよ>と伝わればいいなと思っています。私達自身も聴いていて凄く気持ちがストレートに伝わってきて温かい気持ちになるんです。みなさんへのプレゼントとしてこの曲を出させて頂くので、そんなキラキラした気持ちになって頂きたいなと思います。
新井ひとみ 温かい気持ちになる楽曲なので優しい気持ちを持ってレコーディングに取り組んで、口角を上げることを意識して録りました。Dメロの部分はダンスの面でも花束を一人ひとり持ってこの歌詞を歌うので、みんなの想いを背負って歌う重みなどを感じつつ、慎重に気持ちを込めて歌いました。
山邊未夢 レコーディングの時はファンの方々など、好きな対象の「あなた」を思い浮かべて歌っているので、より感情が入りやすくなります。ひとみが静かに歌ってくれたDメロの後の<この花束を!>という部分はポイントだったり、そこでグッとキラキラ感を出すということを注意して歌ったポイントです。
――収録曲「ワ.ガ.マ.マ.」はどんな気持ちを込めて歌いましたか?
庄司芽生 この曲は、相手を想っている時に出てくる愛の気持ちに自分が向き合っているという、人間の中身を歌っている曲です。自分的にはコロナ禍で大切な方々と会えない期間、このタイミングでこの歌詞を頂けたのは感情が入りやすく伝えやすい内容だと思いました。一人じゃ本当に生きていけないなとこの期間に感じたんです。だからこそ今の自分の気持ち、そのままの想いを込めて歌った曲です。
中江友梨 今回私はラップの部分を歌わせて頂いたんです。東京女子流の曲はラップが多いわけではなく、こんなに長くラップを歌ったことがなかったので結構緊張しました。歌詞の中では主人公はけっこうなわがままを言っているんです。芽生が言うように、相手に伝えるというより自分の気持ちと向き合っている歌なので言いたい放題なんです。「Hello, Goodbye」ではあんなに素直に「好きよ」って可愛い気持ちを伝えているのに、それとは対象的にわがままを言っている部分が多いんです。曲調は攻めた感じですけど、この曲で聴いて頂くみなさんに東京女子流のわがままが届けばいいなと思います(笑)。
――わがままを言いたくなる時もある?
新井ひとみ あるかな(笑)。この曲のチルな感じ、ラップ前に長い間奏の感じなどが凄く好きで、そういう楽曲をもともと聴いていたりしたので、これを自分達の楽曲にできるという嬉しい気持ちがあって張り切って歌いました! ラップの<うるさいうるさいうるさいうるさい>と繰り返される部分はメンバーみんなで歌っていて、その後の<うるさいうるさい>という部分から私が歌わせて頂いているんですけど、4回<うるさい>と歌っている時は子供っぽく言っているんです。それで、2回<うるさい>と言う部分は大人っぽい感じで、その切り替えが凄く難しくてレコーディングの時は本当に苦戦しました。
――繊細なポイントがあるのですね。ところでメンバーで誰がわがままだったりしますか?
山邊未夢 ひとみです(笑)。いい意味で、ですよ! ちょっと子供っぽいけど可愛らしい感じのわがままがたまに出てくるなと思うので。見ていて「可愛いな」と感じることもあるし、自分はそういう感じができないので「そういうのがあるんだ」と勉強にもなったりします(笑)。ひとみが一番末っ子なので、末っ子らしい可愛いわがままです。
――そういった空気感は、みなさんが配信されているYouTubeチャンネルの「流TUBE」からも感じ取れるような気がします。
中江友梨 たまに、ひとみが「こうした方がいいかな?」って言うんですけど、「ひとみはそのままでいいから変わらないで」って言うんです。それがひとみの魅力というか。「流TUBE」ではそれぞれの個性と素の部分が凄く出ている動画だと思います。
山邊未夢 YouTubeのコメント欄を見ると、「流TUBE」をきっかけに東京女子流を知ったという方がいて嬉しかったです!
庄司芽生 始めて良かったよね!
――企画内容も凄く面白いのが多いですよね。
庄司芽生 友梨が企画会議などに出てくれているんです。
中江友梨 「これやりたいです」「こういうのだとメンバーが本気でやると思います」など、提案するんです。
庄司芽生 動画では、メンバーの考え方やふいに出る発言、表情などが普段楽屋などにいる時のままなんです!
――ステージとは違う一面を観ることができていいですね。ところで、本作で新たなビジュアルとなりましたね。衣装のポイントとしては?
山邊未夢 今作のために作って頂いたんです。推しポイントは、「Hello, Goodbye」は花束がテーマになっているので、メンバーそれぞれを花にたとえていて、水色、ピンク色、黄色、緑色とバラバラの花をイメージしているんです。東京女子流にはあまりこういう私服っぽい衣装があまりなくて、カラーをわけるということもなかなかなかったので、切り替わったなという感じがあります。この衣装は1870年代のカントリー風がテーマになっているので最近のファッションでは珍しいようなシルエットになっています。
――ロマンティックなテーマの衣装でいいですね。さて、結成10周年イヤーを経て今年2021年、どんな活動コンセプトでどのように活躍していきたいですか。
庄司芽生 今回のシングルの「ワ.ガ.マ.マ.」の歌詞にある<2021 is for us>という、このフレーズを私達は背負っていきたいと思っています。去年はなかなかライブができなかったりする中でも、自分達なりに精力的に活動をした年ではあったけど、10周年イヤーとしてはもっとライブもしたかったし曲も伝えたかったなという想いがあったんです。だからこそ2021年は、より私達からたくさんの楽曲を多くの方々に届ける1年に、攻めの年にしたいと思っています!
(おわり)
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