藤川千愛「生きてると感じる」歌手として歌うこだわり 故郷の祖父への想い
INTERVIEW

藤川千愛「生きてると感じる」歌手として歌うこだわり 故郷の祖父への想い


記者:長澤智典

撮影:

掲載:19年01月17日

読了時間:約12分

 ソロアーティストの藤川千愛が2018年12月31日、シングル「きみの名前」を配信リリースした。同曲は12月17日の「勝手にひとりでドキドキすんなよ」から3週連続配信リリースしている第3弾で、2019年1月から放送されるTVアニメ『盾の勇者の成り上がり』エンディング曲。2018年9月にまねきケチャを卒業。同年11月25日に東京カルチャーカルチャーで初のワンマンライブ『藤川千愛のACOUSTIC JAM vol.01』をおこないソロアーティストとして活動をスタート。卒業から間もない中、精力的に活動している彼女にグループとソロ活動の違いや、これからの目標、そして彼女に歌手の夢を与えたという演歌歌手の祖父について話を聞いた。【取材=長澤智典/撮影=村上順一】

ソロでは自分を遠慮なく出していける

藤川千愛(撮影=村上順一)

――まねきケチャを卒業した約2カ月後には、ソロアーティストとして活動を始めています。アコースティックギターを弾きながら歌う姿も披露していてグループでのパフォーマンスの違いにも驚きました。

 実は、ギターの練習を始めたのは9月からでまだまだ始めたばかりなんです。初ライブのときに少しですが弾き語りを披露したのも、わたしの中ではかなり勇気のいる行動でした。だけど、これからライブ活動をしていくにあたって、その形がアコースティックであれバンドだろうと、オケを流すのではなく生の演奏を届けることを大切にしていきたいなと思っています。そのためにも、たとえまだまだ演奏は拙くても、その気持ちを応援してくれる人たちに示したいなと思い、全曲ではないですが、今もライブのたびにギターを持って歌うようにしています。

――いつか全編弾き語りでのライブも見られると思っていいのでしょうか。

 いつか全曲弾き語りでライブをやりたいです。一年後には…どうだろう。でも、いつかはそれを叶えたいです。

――卒業からまだ間もないですが、グループとソロ活動の違いはどのように捉えていますか?

 グループの時はメンバーが5人いた中の1人だったので、全体の調和などを意識するあまり「本当はこうしたい」という想いを持ちながらも発言を遠慮しちゃう時もありました。何より、わたしは歌って踊ってではなく、歌うことのみで勝負していきたい気持ちをずっと持っていました。1人だと、それを主張して自分を遠慮なく出せる。そこが大きな違いかなと感じています。

――12月22日には、バンドを従えたワンマン公演「藤川千愛ワンマンライブ~Starting Over Live 2018~」もおこないました。バンドを背に歌ってみていかがでしたか。

「勝手にひとりでドキドキすんなよ」アートワーク

 オケと生バンドでは、迫力が全然違いますよね。今はまだまだオリジナル曲が少ないから、ライブごとにいろんなカバー曲も織りまぜて歌っていますけど、カバー曲を歌うときも「ここは音数を少なめに」「ここはテンポを遅くして」など、わたしなりに求めたい形をメンバーの皆さんと一緒にアレンジをして。そこに面白さや醍醐味を覚えています。

――やりたいアイデアがいろいろ浮かんでいるようですね。

 浮かんできます。ただ、わたしは音楽的な理論とか分からないから、あくまでも感覚的なものです。それでも、思い描いた姿を形にしていけるのは楽しいです。

――ライブを観ていても感じたのですが、バンドのメンバーさんへの無茶振りもいろいろしてそうですよね。

 してますね(笑)。バンドのメンバーさんたちが「無茶振りをしてもいいよ」と言ってくださるので、それに甘えちゃっています(笑)。

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