元さくら学院・黒澤美澪奈「なくてはならない存在」芸能活動を支える音楽
INTERVIEW

元さくら学院・黒澤美澪奈「なくてはならない存在」芸能活動を支える音楽


記者:村上順一

撮影:

掲載:19年01月18日

読了時間:約14分

音楽を聴くことへのこだわり

黒澤美澪奈

――黒澤さんは音楽はどのような時に聴くことが多いですか。

 日常的に音楽は良く聴くんですけど、勉強している時や運動している時に聴くことが多いです。

――ということは、イヤホンやヘッドホンで聴くことが多いんですね。

 はい。私はイヤホンを集めるのが好きで何種類も持っているんです。曲によって変えたり、運動する時などシチュエーションで変えたりもしています。

――こだわりがありますね。ちなみにシチュエーションによって聴くジャンルも違いますか。

 違います。ボカロ系の音楽が好きなので良く聴くんですけど、勉強する時や本を読む時はボカロ系のオフボーカル音源を聴きます。歌ももちろんなのですが、バックトラックがすごく凝っているということもあって。それを流しているとアップテンポということもあって、モチベーションが上がるんです。走る時は米津玄師さんを聴くことが多いです。米津さんの曲は中毒性があって何度も聴きたくなってしまいます。

 あと、私のこだわりとしてはアルバムはシャッフルして聴くことは基本なくて、頭から順番に聴いていきます。それはここまで聴くまでは走るのをやめないぞとか、好きな曲が来るまで頑張ろうとか思えるので(笑)。

――それはアーティストさんはすごく嬉しいですよね。走る目安にもしているんですね。

 さくら学院のアルバムも絶対にシャッフルはしないです。その曲順に込められた意味があるということを、さくら学院の時に知ってしまったので、それから飛ばして聴けなくて。

――ここは太字で書きたいですね。最近気になっている音楽はありますか。

 さくら学院の後輩に山出愛子ちゃんという子がいるんですけど、2018年に彼女がシンガーとしてデビューして、12月にセカンドシングル「Choice」をリリースしたので、勉強中や移動中にその歌を聴いています。元気が出る曲を作ったと彼女から聞いていたので、これは聴いてみたいなと思って。やる気が出ない時とか、ちょっと気が滅入っている時に聴くと、元気がもらえるんです。

――それは山出さんも嬉しいですね。舞台の本番前とかに聴いている曲はありますか。

  本番前はあまり音楽を聴かないんです。一人で音楽を聴いたりしてコンセントレーションを高めるタイプではなくて、どちらかというと人とお話ししたくなってしまうんです(笑)。『ミレニアム桃太郎』シリーズの時も、演出の方のところに行ってお話ししたりとか、さくら学院の時も同級生、下級生と話したりしてました。今思い返せば昔、水泳をやっていたんですけど、その時も大会前には人と話していました(笑)。聴くとしたら本番前の移動中にアップテンポの曲でモチベーションを高めたりします。

――せっかく人も沢山いますからね。きっとチャンネルの切り替えが早いんでしょうね。

 確かにけっこう嫌なことがあったとしても、寝たら切り替えられるタイプです(笑)。

――ちなみに寝る前にも音楽は聴いたりしますか。

 聴きます。なかなか寝れない時はアップテンポの曲を聴いて、気分を盛り上げたり(笑)。走っている時のように「この曲が来るまでは寝ないぞ」とか考えているうちに、いつのまにか寝れたりしていて。

――面白いですね。普段寝つきはいい方ですか?

 基本的に寝つきはいいです。一時期寝つきが良すぎて「眠りの黒澤」と呼ばれていた時期がありました(笑)。

――そんな異名があったんですね。話は変わりますが、楽器とか音楽でやってみたいことはありますか。

 ギターやベースといった弦楽器に興味があります。単純にすごく格好良いなと思って。でも、私は手が小さくてネックが上手く握れなくて…。

――確かに手は大きい方がアドバンテージはありますよね。同じ弦楽器でも三味線は手が小さくても弾きやすいみたいですよ。

 三味線も面白そうです。この前、学校の授業で尺八とか和楽器を演奏する機会があって、ちょっと興味が出てきていたところなんです。三味線は触ったこともないので、機会があれば弾いてみたいです。

――いろいろチャレンジしてみるのも楽しいですよね。さて、黒澤さんにとって音楽とはどのような存在ですか。

黒澤美澪奈

 やる気とか背中を押してくれる存在です。私のスイッチを押してくれる、モチベーションを高めたりしてくれるので、なくてはならない存在だなと感じています。

――これからチャレンジしていきたいことはありますか。

 お仕事関係だと、芝居の幅をもっと広げたいなと思っています。今までは表情や体を使って表現してきましたけど、舞台だけではなく、声だけでやる朗読劇とかやってみたいです。あと、ナレーションとか声だけでどこまで勝負出来るかとなと、自分で開拓していきたい部分です。

――声優はやられたことありますよね?

 はい。過去にちょっとやらせていただいたことがあります。今も声優のレッスンも受けさせて頂いていて、声を極めていきたいなと思っていて、そこを自分の武器に出来るようにしたいなと思います。

――黒澤さんは芸能界に入ってキャリアは長いと思うのですが、大変なこの世界で頑張っていける活力の源は何ですか。

 観てくださる人の力もありますし、周りの声が大きいと思います。頑張れとか見てるよといった友達の言葉もそうですし、おじいちゃんやおばあちゃんもいつも応援してくれています。応援してくれている皆さんのおかげでここまで来れていると思っていて、ありきたりな答えかもしれないですけど、それが私が頑張って行ける活力になっています。

――その応援してくれる方達からの言葉で嬉しかった言葉はありますか?

 あります。その方は新しい職場で慣れないで大変だったみたいなんですけど、私を見て、頑張ろうと思えた、エネルギーをもらえましたと言ってもらえたのがすごく嬉しかったです。私を見て頂いて元気になってもらいたいというのが活動していく中であるので、そう言って頂けたことが本当に幸せでした。

――これからも皆さんに夢や元気を与えていけたら良いですね。では、最後に『暗くなるまで待って』への意気込みをお願いします。

 素敵なキャストさんに囲まれて、その中に高校生の私が1人入るんですけど、いろんなものを吸収し自分のものにして、それを大きくしていって、“ニュー黒澤美澪奈”を皆さんに観てもらえるように頑張りたいと思いますので、是非、劇場に足を運んで下さると嬉しいです。

(おわり)

この記事の写真

記事タグ 

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事