新春恒例のハロー!プロジェクトのメンバー総出演コンサート『Hello! Project 20th Anniversary!! Hello!Project 2019 WINTER~YOU & I~』が2日、東京・中野サンプラザで幕を開けた。開演前には囲み取材もおこなわれ、今年の意気込みをしたためた書初めを披露し、抱負を語った。

 取材に応じたのは、一岡伶奈(BEYOOOOONDS)、井上玲音(こぶしファクトリー)、宮崎由加(Juice=Juice)、和田彩花(アンジュルム)、譜久村聖(モーニング娘。’19)、小関舞(カントリー・ガールズ)、小片リサ(つばきファクトリー)。

和田彩花(アンジュルム)

 「諸行無常」をしたためたのは、アンジュルムのリーダーでハロプロリーダーも務める和田。「この世の物は常に変化していくということで、アンジュルムは2019年からメンバー2人が加入して新体制になります。私も卒業して、グループのリーダーも初めて変わる。グループも私も進化したいという気持ちがあります。ハロプロ全体としては、リーダーが譜久村さんになる。ハロプロもどんどん変化したいという思いがありました」。

 そんな和田は、この書初めは竹内朱莉の代筆だったと明かすと「朱莉ちゃんは小学生にも教えられるほどの腕前も持っていて、個展もやりたいと言っていますので、期待してほしい」と後輩思いの一面をのぞかせた。

譜久村聖(モーニング娘。’19)

 一方の譜久村は「東奔西走」。気を引き締める表情で「昨年は日本も、ニューヨークやメキシコでもコンサートをやりました。今年もいろんなところを駆け巡りたい。石田亜佑美がサブリーダーになり、野中美希がNYへ渡って語学留学します。一人一人が輝けるようになりたい」と語り、この日発表になった『モーニング娘。’19 LOVE オーディション』について「モー娘。が大好きで、歌や踊りが大好きな人。人生を変えたいと思っている人、一緒に輝きたい人はぜひ応募してほしい」と笑顔で呼びかけた。

宮崎由加(Juice=Juice)

 宮崎は「承前啓後」。「今年はメンバー2人(宮崎本人と梁川奈々美)が卒業します。不安もあるけど、過去のものを、今までやってきたことを発展して、より良いJuice=juiceを目指していきたい。個人的には石川県出身なので、卒業前にコンサートができたら。頑張っていきたい」と明るい表情を見せた。

小関舞(カントリー・ガールズ)

 小関は「舞」。披露した瞬間に和田が笑みをこぼす。気に留めず小関は「私の名前ですがグループの意味もあります。カントリー・ガールズと兼任している梁川ちゃんが卒業するので舞い上がってほしい。4人になるけど舞い上がっていきたい。そして、父の小関竜也が読売巨人軍を退団。報道陣の方にはお世話になると思います。評論家として頑張っていきますので、お父さんにも仕事が舞い込んできますように」と父親思いの一面を見せつつ、しっかりと笑いもとった。

井上玲音(こぶしファクトリー)

 井上は「猪突猛進」。「私たちの楽曲に『チョット愚直に!猪突猛進』というのがあって、前だけ見つめて進むという意味があるんですけど、アカペラに挑戦しています。『念には念』や『チョット愚直に!猪突猛進』、『GO TO THE TOP!!』も。その完成度があげていきたい。今年はグループ初の単独ホールコンサートツアーもあります。そこに向けて練習したり、絆を深めて、高みを目指して頑張っていきたい」。

小片リサ(つばきファクトリー)

 小片は「脱」。「脱ぐ…」という言葉を発した瞬間、メンバーも驚きの表情。少し間を置いて「…ではなく『脱』です」とドキッとさせ「私たちは大人しいとか控えめと言われているグループ。そのイメージから脱皮したい。こぶしファクトリーも波に乗っているので、それに負けじとチャレンジできる年にしたい」。

一岡伶奈(BEYOOOOONDS)

 一岡は「飛」。「昨年グループ名が決定して。グループ名の由来が『beyond』(ビヨンド)、越える、飛ぶという意味があります。ビヨーンといけるように、いろんなことに挑戦して飛び越えていきたい。一人ひとりが飛躍できる一年になれたら良いと思います」と意気込むと、ここから「私個人は鉄道が好き」として、熱弁を振るう。

 「2019年に、E956 ALFA-Xが登場します」。JR東日本が今年5月の落成を目指し開発を進める新幹線試験車両だ。

 「1号車と10号車の顔が違うので、それに負けじと私たちも色んな表情を見せたい。それと、ALFA-Xは、速度320キロの現在の新幹線を超える360キロと最高速度を上回ります。それに負けないようにしたい。4月には初の主演舞台もある。個人としては鉄道BIG4と共演できるように知識をつけたい」

ハロプロ恒例の新春公演

 新春恒例のハロー!プロジェクトのメンバー総出演コンサート『Hello! Project 20th Anniversary!! Hello!Project 2019 WINTER~YOU & I~』はこの日、幕を開けた。平成最後のハロコンは、総勢7組59人のハロプロメンバーとハロプロ研修生が登場。各グループのオリジナル曲をはじめ、シャッフルメンバーによるハロプロソングのパフォーマンスが繰り広げられる。

 和田は「1公演で2つ見せられます。通常の楽曲とシャッフルで届ける曲もある。ハロプロ20周年を改めて感じて頂けるセトリになると思います」。

 1998年7月の初開催以来、20周年となるアニバーサリー公演ともあり、昨夏のハロコン同様に各公演にハロプロOGメンバーがゲスト出演する。譜久村は「OGさんが出演してくださるので、昨年はモー娘。のOGが多かったけど、Berryz工房、と℃-ute。モー娘。も2期と5期生が出演される予定ですが。先輩に負けないようにしたい」。

 井上は「年が明けたと実感してもらえるような明るいパフォーマンスをみせたい」、一岡「『BEYOOOOONDS』という名前が決まってから初めてのハロコンなので、グループ名を覚えてほしい」。小関は「全員で歌うところもある。一人ひとりがかっこいいパフォーマンスをしているので、全員が集まったときの迫力を感じてほしい」。

 平成最後のハロコン。総勢7組59人のハロプロメンバーとハロプロ研修生が登場する。小片は「大人数でパフォーマンスするので楽しみ。いろんなメンバーもいるので、名前やパフォーマンスの良さを感じてほしい」とそれぞれ見どころと意気込みを語った。

卒業の実感はない

 一方、卒業を発表している和田彩花(アンジュルム)、宮崎由加と梁川奈々美(Juice=juice)の3人にとっては本ツアーがハロコン最後の参加となる。

 和田は卒業の実感は「ない」としながらも「毎年恒例でハロプロのコンサートがなくなる生活が実感がなくて、これがないとき、正月もゆったり家でこたつに入れているときに実感すると思う。これからも応援しにいきたい」。

 宮崎は「オリジナルメンバーからは初めての卒業になる。最近は涙もろいひとが多くて、ことあるごとに涙。凄い子がいっぱいいるので、抜けてから楽しみ」と笑みをこぼした。

 ハロプロリーダーを和田から受け継ぐ譜久村は「私としては不安です。和田さんは仏像が好きで、仏像について語っている和田さんは輝いていた。それが見れないのは残念。だけど、鉄道好きが入ってきて安心している」と“鉄女”一岡に期待。

 リーダーへのプレッシャーについて聞かれると「中学生の時に思ってもいなかったモー娘。に入られていること自体が不思議。先輩たちから受け継ぐことを大事にしているので、和田さんからしっかりと受け継ぎたい」と気を引き締めた。

 そんな和田は、譜久村へのアドバイスはあるか? と問われると「ないですよ!」と慌てた様子。「アドバイスできるような人ではないので、そもそも一緒にずっとやってきたのに」と控えめ。

 改めてハロコンについて「20年の歴史を知れると思います。現役メンバーがキラキラ輝いているところが見られるのは貴重。それが毎年できているのは嬉しい。楽しんでほしい」とハロプロリーダーとして意気込みを語った。

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