若月佑美、地元・静岡で特番 何を語るのか 番組Pが感じた「決意」
INTERVIEW

若月佑美、地元・静岡で特番 何を語るのか 番組Pが感じた「決意」


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年12月27日

読了時間:約5分

 乃木坂46を卒業した若月佑美の特番『若月佑美 卒業、そして未来へ』が27日深夜0時20分から、静岡朝日テレビで放送される。日本武道館で開催された乃木坂46卒業セレモニーから数日後に、若月の地元・静岡で収録。アイドルになるまでを過ごした静岡市などを巡り、当時の思い出や女優への想い、乃木坂46での7年間を振り返る。番組プロデューサーを務めたのは、同局・片山真人アナウンサー。どのような経緯で番組を制作することになったのか、思いを聞いた。

 卒業セレモニーから数日たった若月に、46分間のインタビューと、彼女の原点でもある清水マリナート、青葉シンボルロードなどの思い出の地を巡り、7年間在籍した乃木坂46を卒業した理由や7年連続で二科展入選したデザインの原点、女優を志したきっかけなどに迫る30分のドキュメンタリー。

 この番組のプロデューサーを務める片山アナは、前職の文化放送時代に乃木坂46に興味を持ち、その後若月と同郷の富士市出身というのがきっかけで若月に注目するようになった。番組制作のきっかけは、若手から番組企画を募るテレベンチャー枠の一つとして片山アナが企画し、提案したもの。当時は、若月の卒業が決まっていなかった。

 「日刊スポーツ静岡版の連載コラム『ニッカン若様』で静岡愛や静岡での活動も増やしていきたいということを話していたのを目にして、夢を叶えるようなお手伝いができればと思い、最初の企画案を書きました。私のほかにも、社内からは30を超える様々な番組企画が寄せられ、会議が続くなかで、若月さんの卒業が発表されました。彼女が持つデザインという才能や、アイドルとしても根強いファンが多く、女優としては福田雄一さんに認められ今後さらに羽ばたいていくであろうこの瞬間を逃してはいけない。彼女の今を番組として紹介することが大事ではないかと思い、編成部長に長いメールを出して懇願しました。番組内容は、アナウンサーの私が若月さんと街を歩いて乃木坂46の今後を聞くというスタイルを当初は予定していましたが、社内会議を経て、タイミング的にも、私はプロデューサーとディレクターに専念し、若月さん一人が出演し、今後の夢や乃木坂を振り返ってもらうドキュメンタリーにいう方向でまとまり、制作が決まりました」

若月佑美。インタビューの様子

 収録があったこの日は静岡県内を巡り、その合間に46分間のインタビューを実施。聞き手となった片山アナがインタビューに向けて用意した質問数はなんと46個。全て聞けたわけではないが、そのなかで彼女の核心をつく回答もあったという。

 「これまでも何度かお話を聞いてきましたが、乃木坂46を卒業して悲しみや寂しさ、あるいは『(卒業が)早かったかな』と乃木坂にもうちょっとすがるような思いもあるのかなと思ったのですが、それがほとんどなくて、前を向いてやるしかない、そういう彼女の決意みたいなものが見えました。卒業セレモニーでも最後以外は涙をみせず笑顔で悟っていた、その思いというのがこの46分のインタビューを通して見えてきたように思えます」

『とびっきり!しずおか』に出演した若月佑美

 インタビュー終わりには、同局の夕方の情報番組『とびっきり!しずおか』にも出演。若月は、番組冒頭で「感動です。小さい頃から見ていた番組に出られるのは」と挨拶。地元物産店からの生中継や年末年始の防犯対策について熱心に耳を傾け、コメント。番組の終わりには、卒業セレモニーを振り返り「自分が恥ずかしくも感謝の気持ちを伝えようと臨んだ。(女優として)これからは勉強不足なので一から学ばせて頂き、自分を信じて頑張りたい」との思いを語った。片山アナは控室でその放送を見て頷いていた。

 「出演直前に簡単な説明をしたぐらいで、こうやって適切なコメントができる。本人は乃木坂の1列目、センターにいけなかったと言っていますが、タレントとしての礎は確実にこの7年間で出来ていて、そこから甘んじることなく今度は女優に、その向上心、人間性が魅力です」

思い出の地、青葉おでん街を歩く若月佑美

 この日午後からは雨も降り出した。傘を差しながら青葉シンボルロードを歩いた若月。デビュー前に踏んだ、雨に濡れたこの地は、彼女の目にはどのように映っていたのだろうか。片山アナは最後にこうも語った。

 「静岡出身だということも知らない人はいると思います。だけど、乃木坂46、アイドルと言えばだいたいわかる。知っている方だけでなく、たまたまテレビを付けた方が『ああ、この人富士出身なんだ』とか、彼女の言葉一つ一つから何かの気づきが得られた良いと思います。若月さんは卒業セレモニーで『悩んでいる人とか、誰かに影響を与える人になりたい』と言っていました。過去には自分のことが嫌いだとも言っていて、だけど『乃木坂46に入って変われた』とか『人って変われるんだと自覚した』ということを話されています。そういう若月さんの想いが伝わる、あるいは何かのきっかけになる方がいるのではないかと思います」

清水マリナートのステージから客席をみつめる若月佑美

 番組のナレーションは、“若様軍団”の一員であり、若月をこよなく慕う、乃木坂46三期生の阪口珠美が務めることも先般、発表された。

 放送に先駆け、25日にSHOWROOMで配信された『事前PR配信「若月佑美 卒業、そして未来へ」』は視聴者数5000人超を記録。さらに、番組ツイッターアカウントのフォロワー数は7000人を超えるなど、その注目度の高さが数字になって表れている。

 若月は番組で何を語るのか。『若月佑美 卒業、そして未来へ』は27日深夜0時20分(28日午前0時20分)から静岡朝日テレビで放送される。

 (写真提供=静岡朝日テレビ)

関連情報

「若月佑美 卒業、そして未来へ」
2018年12月27日(木)深夜0:20~放送
静岡朝日テレビ

日本武道館での卒業セレモニーをもって乃木坂46から卒業した「若月佑美」。グループ卒業後の心境や地元静岡への想い、今後の芸能生活の夢に迫る卒業記念特別番組。

番組公式サイト
http://www.satv.co.jp/0300program/0110library/2018/wakatsuki/

番組ツイッター
https://twitter.com/satv_waka1227

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