ザ・フーパーズ、もっともっと輝く存在に まるでミュージカル「FANTASIC SHOW」
INTERVIEW

ザ・フーパーズ、もっともっと輝く存在に まるでミュージカル「FANTASIC SHOW」


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年11月29日

読了時間:約20分

 ザ・フーパーズ(THE HOOPERS)が11月28日に、2ndフルアルバム『FANTASIC SHOW』をリリースした。今回のコンセプトは「怪盗」。作品の魅力を、さっそく語り尽くしていただきましょうか。【取材=長澤智典/撮影=木村陽仁】

大事なのは、ザ・フーパーズとしての軸をぶらさないこと

――アルバム『FANTASIC SHOW』を聞いたときに感じたのが、まるでミューシカル劇を観ているように、めくるめく物語を感じさせる作品ということでした。

陽稀 このアルバムを聴いていると、まるで舞台劇を観ているような感覚を覚えますよね。

――そう感じました。『FANTASIC SHOW』を作るうえでどんな狙いを持っていたのか、ぜひ聞かせてください。

未来 「こういう作品を作ろう」というよりも、「こういう世界観を常に確立し続けよう」という想いを持って、1stアルバムの『FANTASIA』を出して以降の作品を発表し続けてきました。ここへ至るまでにザ・フーパーズは、『シロツメクサ』『SHAMROCK』『ヴァンパイアキス』『ジュエルの鼓動が聴こえるか?』と4枚のシングル作品を発売してきました。これらの作品たちも、2ndアルバム『FANTASIC SHOW』の大切なパーツとして作り続けてきたもの。ただし、2ndアルバムをこういう作品にするためにというよりは、2ndアルバムへすべての曲たちを繋げ、一つに結びつける気持ちを持ったうえで、その都度のテーマ性を掲げながらシングル作品を重ねてきました。

星波 今回のアルバムのコンセプトとして掲げたのは「怪盗」ですが、シングル作品では『ヴァンパイアキス』を通してヴァンパイアになれば、『ジュエルの鼓動が聴こえるか?』では海賊に扮してきました。そう聞くと、一見バラバラなようにも思えますけど。大事なのは、ザ・フーパーズとしての軸をぶらさないことです。

陽稀 ザ・フーパーズは「イケメン女子」として活動をしているように、どの楽曲でも、そこをしっかり確立さえしていれば、何を表現しようと世界観がまとまるといいますか。言ってしまえば『FANTASIC SHOW』というアルバムは、これまでにシングルで作りあげた4本の舞台劇も含めた長尺な舞台劇作品なんです。

――冒頭や間に入るメンバーの言葉にも、ドキッとさせられますからね。

未来 まさにそこは、ザ・フーパーズならではだと思います。1stアルバム『FANTASIA』のときもそうでしたが、わたしたちのセリフにドキッとしてしまう子たちは多いです。今回は、わたし(未来)と星波の2人のみでしたが、本当はもっと入れても良かったのかなと思っているくらいですから。

星波 『FANTASIA』のときは、4カ所ほどセリフを入れていましたからね。確かに、今回セリフは減りましたけど。そのぶん、曲中にセリフが増えたので、よりメンバーの語り合う雰囲気を味わえるといいますか。以前は、歌とセリフを別物として考えていたから、1stアルバムの『FANTASIA』ではセリフも多めに入れました。だけど今は楽曲とセリフをしっかり結びつけた世界観として描いているように、その結果として、今回は未来/星波2人のセリフのみをアルバムの中へ組み込んだ形にしていきました。

――『ヴァンパイアキス』の中、それぞれのメンバーの口説くようにせまる言葉を聴いていると、ドキッとします。

未来 ぜひ、ドキッとしてください。

――曲ごとに世界観が見えやすいからこそ、感情移入もしやすいのでしょうね。

未来 楽曲を制作するうえでも、スタッフチームも含めみんなであれこれ話をし、世界観を描いたうえで進めていますからね。今回のアルバム制作でも、「みんなで盛り上がれる曲を歌いたい」「格好いいだけじゃなくて可愛い曲も欲しい」など、みんなでいろいろやりとりをしながらアルバムの世界観を作っていきました。

未来

星波

つばさ

陽稀

千知

Lee

乃愛

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星波
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