BiS「仲良しこよしでやっているわけではない」ガチバトルで示すアイドル道
INTERVIEW

「仲良しこよしでやっているわけではない」ガチバトルで示すアイドル道


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年11月14日

読了時間:約19分

ゴ・ジーラ、ぶち切れる!!

BiS1st「アゲンストザペイン」(完全生産限定盤)

――一転、カップリングに収録した「YPP」は、かなりぶっ飛んだ楽曲に仕上がっていますね。

アヤ・エイトプリンス 「くたばれ!!」(アゲンストザペイン歌詞)と叫んだあとに<Life is a party!!>と歌うように、曲調も歌詞もかなり弾けています。

ゴ・ジーラ 歌詞はキカ・フロント・フロンタールが書いたんです。酔ってハメを外し、終電を逃してやらかしちゃったという内容らしいです。

――酔うとあり得る話ですからね。

ゴ・ジーラ 確かに、あり得る話ですよね(笑)。

――「YPP」に記されているのは、人に何を言われようと自分は自分だから「私らしく生きていく」という強い意志です。それこそ、まさにBiSのメンバーらしい気持ちだと感じました。

ゴ・ジーラ BiSのメンバーは、みんなそうだと思います。私も周りの意見など気にせず「うるせぇ」という気持ちで活動をしています。

トリアエズ・ハナ 私も毎日を自分なりに楽しく生きています。「YPP」は歌い踊っていても楽しいし、きっと落ち込んでいる時に聞いたら元気が出ると思います。

――トリアエズ・ハナさんも日々楽しそうですよね。

トリアエズ・ハナ はい、毎日を楽しく生きています!!

――「BiS1st完全生産限定盤」には、ゴ・ジーラさんが作詞をした「イツカヤラレルゾ」を収録しています。

ゴ・ジーラ こちらも「YPP」と同じように、ライブでメチャクチャになれる曲だから、ぜひライブで聞いて体感して欲しいなと思います。私の中にあった怒りをつらつらと書きました。BiSとして活動をしていく中で、嫌なことや気に入らないことが色々出てきて(笑)。それを自分からはあまり言えない分、たまにイライラが爆発しちゃうんです。その気持ちを口に出す変わりに、歌詞に詰め込みました。

――具体的にはどのようなところですか?

ゴ・ジーラ 「第1回BiS.LEAGUE」の頃に持った気持ちです。私はBiS1stとBiS2ndに分かれた以上、もっと互いにバチバチとやり合いたかったけど、BiS2ndにはそこまでの想いを感じることがなく、「なんだかなぁ」「じゃあ、BiS1stとBiS2ndに分かれた意味はどこにある?」という気持ちを持っていて。その当時の気持ちを、BiS2ndに対して「もっと来いよ!!」という想いを歌詞にぶつけました。

――当時のアヤ・エイトプリンスさんは、まだBiS2ndのメンバーでしたよね。ゴ・ジーラさんの抱いた気持ちは感じていましたか?

アヤ・エイトプリンス 日々感じていたかと言ったら、そうでもなかったと思います。でも、これって私が100kmマラソンを走った時のことがきっかけだよね。

ゴ・ジーラ アヤ・エイトプリンスがではなく、そのときにアヤ・エイトプリンスが巻き起こした事件がきっかけ。「第1回BiS.LEAGUE」をやっているときに、アヤ・エイトプリンスがお客さんにアピールするために100kmマラソンを走ったんですね。そのやり方が突拍子もないというか、BiS2ndのメンバーに相談をしていないどころか、誰にも言わず、急にTwitterで宣言をしました。

 これが、BiS2ndのメンバーに100kmマラソンを伝え、BiS2ndとBiS1stとが対抗してやる形だったらバチバチ出来て良かったんですけど。アヤ・エイトプリンスは誰にも相談することなく、いきなり「100kmマラソンをやります」と宣言して。それをメンバー全員がTwitterを見て知るという状態でした。

 本当は、最初キカ・フロント・フロンタールが「100㎞マラソンに挑戦したい」と口にしていたんです。なのに、アヤ・エイトプリンスは先に宣言したわけですよ。その(身勝手な)行動に、キカ・フロント・フロンタールはもちろん、誰も文句を言わないから、私はイラッとするあまりキカ・フロント・フロンタールに「何で文句を言わないの、言いたいことがあったら言いなよ」と言って。「それをもっとお客さんに伝えたほうがBiS.LEAGUEが盛り上がるんじゃないの」とも進言したんですけど…結局は、BiS2ndのメンバーみんなでアヤ・エイトプリンスの挑戦を応援する形になった。それに対して「なんかそれってつまんないなぁ、クソだなぁ」と思う気持ちを書いたんです。

――そんなことがあったんですね。

ゴ・ジーラ アヤ・エイトプリンスの100kmマラソンを、みんなでゴールを出迎えましたが、その出迎え方についても「もっと見せ方があるだろ」「ちゃんと本気なところを見せろよ」「そんなの何が面白いんだ」と私は腹が立ったし、あの時はすごく不機嫌だったのを覚えています。

 BiSって、仲良しこよしでやっているグループではないんです。変に空気を読んで「仲良しでーす」と見せる必要はないし、そんなグループにはしたくない。私は何事にも本気でぶつかりたい。もちろん人それぞれの気持ちに温度差があるのも当然だし、人それぞれに考え方があるのも当たり前ですけど、私はその時に感じていた怒りを「イツカヤラレルゾ」にぶつけました。

――アヤ・エイトプリンスさん自身は、何かしら行動を起こしたかったわけですよね。

アヤ・エイトプリンス その時からBiS2ndのメンバー全員のBiS1stになると強い気持ちが感じられなかったので、私は「グループで何かをやるのは難しいな」と思っていました。なので、「みんながやらないなら、私はBiS1stへ上がりたいから一人で頑張るぞ」と思って行動を起こしました。当時は、メンバーに相談をしてやるべきことじゃないとも思っていたし、「私は一人で行動を起こしてBiS1stを目指すぞ」という気持ちでした。
 結果、走ったおかげで「第1回BiS.LEAGUE」も面白くなったから良かったなと思います。これで走っていなかったら、何も起きていなかったからね(笑)。

――「第2回BiS.LEAGUE」でも波乱がありそうですね…

ゴ・ジーラ BiSは、常に何かを起こすことが役割なので。そのためにも頑張ろうという気持ちです。今やっている全国ツアー『I don’t know what will happen TOUR』も佳境ですし、私たちでも何が起きるのか予想ができません。ライブでの事件も含め、そこも楽しみにしていてください。結果発表もZepp Tokyoでのツアーファイナルで行うので、ぜひライブへ足を運んでください。

パン・ルナリーフィ とにかく、BiSがこれから日本を支配しますので。

(おわり)

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