BiS「仲良しこよしでやっているわけではない」ガチバトルで示すアイドル道
INTERVIEW

「仲良しこよしでやっているわけではない」ガチバトルで示すアイドル道


記者:長澤智典

撮影:

掲載:18年11月14日

読了時間:約19分

 女性アイドルグループのBiSが11月14日、シングル「アゲインストザペイン」をリリースする。前シングル「Don't miss it!!」リリース時にファン投票の順位によって、メンバーをBiS1stとBiS2ndに振り分ける「第1回BiS.LEAGUE」を開催した。今回の投票結果により、BiS1stのメンバーがゴ・ジーラ、アヤ・エイトプリンス、パン・ルナリーフィ、トリアエズ・ハナに。そして、BiS2ndのメンバーがキカ・フロント・フロンタール、ペリ・ウブ、YUiNA EMPiRE、ムロパナコ、ネル・ネール、ミュークラブに分かれた。しかし、この編成はあくまでも今現在の姿。今回のシングルでもBiSは「第2回BiS.LEAGUE」をおこなう。メンバーの運命を左右する投票で、メンバー間の対立なども露わになったと話す。その真相や今作に込めた想いなど、メディア露出の権利を獲得しているBiS1stのメンバーに話を聞いた。【取材=長澤智典】

BiS2ndの環境は幼稚園児や動物園

BiS1st「アゲンストザペイン」(通常盤)

――皆さんは「第1回BiS.LEAGUE」中はBiS1stへのランクイン狙いを強く意識していたのでしょうか? それとも、あまり気にせず、自分なりにどうBiSに向き合うかで日々を過ごしてきたのでしょうか。

ゴ・ジーラ BiSのメンバーである以上、もちろん「BiS1stのメンバーになりたい」意識はありました。それよりも、「どうしたらBiS.LEAGUEが面白くなるかなぁ」という事ばかりを考えていたので、(中間発表など)自分のことで一喜一憂することは私自身はなかったです。

――アヤ・エイトプリンスさんは、BiS2ndから、今回唯一BiS1stに上がることになりました。やはり、BiS1stへという意識は強く持っていたのでしょうか。

アヤ・エイトプリンス 私の場合、暫定だったとは言え、BiS2ndからのスタートだったから「私は絶対に這い上がるぞ」という気持ちで「第1回BiS.LEAGUE」に挑んでいました。私もBiSのメンバーである以上、BiS1stに上がりたい気持ちしかなかったです。反骨精神というか、「やってやる!!」という気持ちに心は満ちていました。

――パン・ルナリーフィさんは?

パン・ルナリーフィ 私は、暫定で決まったBiS1stからのスタートでした。あの時点では暫定のBiS1stでしたが、あの頃から「私たちがBiS1stだ」という意識を強く持って日頃から「BiS1stが一番良かったと思われるグループになろう」と話し合いをしながら活動を続けていたように、そこへの意識が一番高かったと思います。

 同時に、BiS1st、BiS2ndに分かれて間もない時期だけに、「ここでBiS2ndに落ちるわけにはいかない」という気持ちがあって。「BiS1stをもっともっと盛り立てたい」という意識も強かったので、私の中にもBiS1stに残りたい想いは強くありました。ただ「第一回 BiS.LEAGUE」中は、BiS.LEAGUEの中から必死に勝ち上がるではなく、「この4人がBiS1stだ」というものを作り上げる気持ちで活動をしていました。

――パン・ルナリーフィさんの中に、「BiS1stとしてこうなりたい」という明確なビジョンがあったからこそ、その意識を持っていたのでしょうか。

パン・ルナリーフィ 大きく言えば、目標は「BiS10人として売れたい」ということです。その上で、BiS1stがメディア露出も担っていたからこそ、「この4人がBiSだ」と知らしめることを目標に活動をしていました。

――トリアエズ・ハナさんは、どんな気持ちでした?

トリアエズ・ハナ 私も「BiS1stを伝説にしたい」と思っていました。だから、個人としてBiS1stへ残る気持ちよりも、「(暫定時期の)BiS1stの4人として居続けたい」という気持ちでした。でも、中間発表の時に新メンバーがBiS1st候補に誰もいなかったんですね。そのことをきっかけに、「新メンバーが1人も入っていないBiS1stは面白くない」と思い、そこからはBiS1stに残れるようにという意識を強く持って活動をしていました。結果、こうやって台風の目になれたと思います。ありがとうございました。

――結果、BiS1stにはアヤ・エイトプリンスさんがBiS2ndから1人勝ち上がる形になりました。1名とは言え、その変化はBiS1st内にもいろんな影響を与えましたか?

ゴ・ジーラ メンバーが1人変わるだけでも、グループ全体の雰囲気はけっこう変わるので、そこはライブにも大きく影響したように感じます。

――アヤ・エイトプリンスさん自身は、実際にBiS1stのメンバーとして活動をおこなうようになり、BiS2ndとの違いを感じることもありましたか?

アヤ・エイトプリンス BiS2ndよりも、BiS1stのほうが「みんな大人だなぁ」と思いましたね。というのも、BiS2ndのメンバーって幼稚園児や動物園みたいな環境なんです(笑)。だから、BiS1stへ来たときに「ここは大人な環境だなぁ」と感じたんだと思います。

 ただ、私自身4人のBiSは初めての経験だったから、フォーメーションなどを自分の身体に染み込ませるまでの1カ月くらいは、良い意味でずっと緊張感を持って活動をしていました。

――BiS2ndの環境が、幼稚園児や動物園というのもすごいですね(笑)。

アヤ・エイトプリンス それくらいみんな個性が強いということですね。なんだろう、みんな普段からキャピキャピしているから、BiS1stに入ってそういう違いを感じたんだと思います。

――BiS1stのメンバー自身は、とくに「BiS1stは大人な集まりだなぁ」と意識をするわけではなく…ですよね。

ゴ・ジーラ 特に気にはしていなかったです。

アヤ・エイトプリンス 3人は、全くそんな意識は持っていないと思いますよ。

トリアエズ・ハナ 今言われて「あっ、そうなんだ」と思ったくらい。

パン・ルナリーフィ 私、けっこう場の空気に流されやすいタイプなんです。BiS1stに関しては、ゴ・ジーラが自然とグループをまとめ上げているので、その空気感がもしかしたら「大人」に感じるところなのかも知れないなとは、今思いました。

ゴ・ジーラ じゃあ、私が力でBiS1stを押さえつけていることにしといてください(笑)。上手くBiS1stのメンバーたちを調教しているでもいいです(笑)。

アヤ・エイトプリンス 暴れる犬を飼育する人みたいな感じでね(笑)。

――またすごい例えを持ってくるなぁ(笑)。これまでの活動を見ていても感じますが、BiS1stのメンバーは、それぞれが自分をしっかり持って活動をしていますよね。

ゴ・ジーラ BiS1stのメンバーって、そこが特色だと思います。もちろん、それぞれがBiSのことを考えて活動をしながらも、個々に対して余計な干渉をせず、目の前のことについて自分なりに考えながら行動をし続けてきたし、今もそうしています。そこを見て、アヤ・エイトプリンスは「BiS1stは大人だなぁ」と感じたのかも知れません。あと、私がメンバーを殴って調教しているのを見てね(笑)。

アヤ・エイトプリンス 初めてBiS1stの練習に参加したとき、パン・ルナリーフィとアヤ・エイトプリンスが身体中、青痣だらけだったからね(笑)。…って、全部フィクションですから(笑)。

――いやいや、そこはわかっていますから大丈夫です(笑)。

アヤ・エイトプリンス ゴ・ジーラも言ったように、BiS1stのメンバーって、みんなが個々に自分の考えを持ってやっているからこそ、互いに良い距離感を持てているなぁとは感じます。みんな、意見もしっかり言うしね。

ゴ・ジーラ  メンバーみんな友達関係の仲良しこよしでBiSをやっているわけではなく、そこはプロ意識を持ってBiSの活動に臨んでいるから当たり前のことです。メンバーみんな「BiSを絶対に売れさせるぞ」という意識を強く持って日々活動をしているのは確かだから。

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