Novelbright「老若男女、幅広い人たちに届けたい」個性豊かな5人が奏でる音楽:「SKYWALK」インタビュー
INTERVIEW

Novelbright「老若男女、幅広い人たちに届けたい」個性豊かな5人が奏でる音楽:「SKYWALK」インタビュー


記者:編集部

撮影:

掲載:18年11月06日

読了時間:約22分

 大阪を中心に活動するロックバンド・Novelbright(ノーベルブライト)が10月3日に、全国流通盤ミニアルバム『SKYWALK』をリリースした。メンバーは雄大(Vo)、勇太郎(Ba)、聡次郎(Gt)、海斗(Gt)、ねぎ(Dr)の5人組。2013年9月に結成され2016年11月に現在の体制となる。伸びやかで透明感のあるボーカルに、キャッチーなメロディ、緻密に組まれたアレンジと三拍子揃った実力派バンドだ。そんな彼らに今回は、元AKB48のメンバーで現在はライターとしても活躍する森杏奈がインタビュー。個性溢れるメンバーの素顔や同作についての魅力に迫るとともに、バンドの展望を聞いた。【取材=森杏奈/撮影=村上順一】

音楽を始めたきっかけ

雄大

−−まずは、お一人ずつ自己紹介をおねがいします!

ギターの聡次郎です!

ベースの勇太郎です!

ボーカルの雄大です!

ギターの海斗です!

ドラムのねぎです!

−−よろしくお願いします! ずっと気になっていたのですが、なぜドラムのねぎさんだけが“ねぎ”という、お名前なんですか?

ねぎ よく聞かれるんですけど、ニックネームなんです。小学1年生の頃からそう呼ばれていまして。苗字が“ねぎし”と言います。この苗字は、関東では沢山いるみたいなんですけど、関西では少し珍しくて、皆にこぞって“ねぎねぎ”って面白がって呼ばれていて、それが定着していたので昔から愛着ある名前をバンドでも使いたいなと。あと、ひらがな表記なのもちょっとこだわっていて、他のメンバーは漢字だからインパクトがあって覚えてもらいやすいかなと自分では思ってます。

――てっきり、ねぎが好きなのかと思いました!

雄大 でも、ねぎラーメンをよく食べるやんな。

ねぎ そうそう! ラーメンでねぎ抜きとか言われたらちょっとシュンってなります(笑)「ねぎ嫌い」とかもシュンって…(笑)。

――ねぎ好きは当たっていたんですね。さて名前の謎が解けたところで、音楽を始めたキッカケを皆さんに聞きたいと思います。では、聡次郎さんから。

聡次郎 いきなりディープな話になるんですけど…(笑)。小学生の頃から体が小さくて、中学校までの9年間ずっと同級生や先輩からイジメを受けて、鬱に近い状態になってしまっていて。そんな時でも音楽は好きで、イヤホンつけて聴いている時だけはいろんな人の声が入ってこないし音楽が自分の耳の中だけで再生されているという空間が楽しくて。高校に入ってからは、それまでの人生何も楽しいことをしてこなかったから、1回くらいは自分でやりたいことをやってみようと思い、「そうだ、音楽をしよう!」と。ギターとベースの違いも分からなかったけど、とりあえず楽器屋に行って、そこで「かっこいいな」と思ったギターを買って。それが始まりですね。

 高校卒業後は専門学校に行き、音楽を学んでバンド活動をして。Novelbrightの前に別のバンドをやっていたんですけど、うまいこといかずすぐ解散してしまって、1人でどうしようと思っていた時に、一緒のスタジオを使っていた勇太郎が声をかけてくれて。

勇太郎 深夜スタジオのロビーで一人綺麗な音色を奏でていたんで、気になって声をかけました。それ以降は一緒にスタジオ入ったり、ご飯に行ったりして。

聡次郎 そこから入ってみない? と言ってくれて、それが嬉しくて、今一緒にやっているっていう感じですね。運命だと思っています!

――凄い素敵な話ですね! 続いて、勇太郎さんの音楽を始めたきっかけを教えてください。

勇太郎 実家がライブハウスを経営していて、手伝いするときにはそこに飾ってあった楽器を触ってたんですけどその頃はまだ音楽をしたいとは思っていなくて、ただ「楽器あるわ、ちょっと触ってみよう」っていうくらいで。高校に入ってアニメ『けいおん!』が流行っていたので軽音楽部を作りたくてメンバーを集めたけど作れなくて。家がライブハウスだし、練習もタダでできるから、そこで音楽しようと思って。最初はその『けいおん!』に影響されてギターをやってたんですけど、4人で組んだバンドのベースが抜けて、そこからベースになりました。

――では、その時にベースの方が辞めていなかったら…?

勇太郎 多分、ギターをしてると思います(笑)

聡次郎 運命です!!

――お! 運命ですか! では雄大さん、よろしくお願いします。

雄大 音楽を始めたきっかけは口笛です。小さい頃から口笛を吹いていて、小学校六年生の時に大会がある事を知って、初めて出場しました。その大会で全国3位になっってますます口笛にのめりこみました。結果的に全国大会で優勝して、更に世界大会でも優勝しました。その大会は、自分で演奏(口笛を吹くこと)する曲を選んで、クラシックやポップスの曲を吹いて、演奏技術・表現力・音色の綺麗さを競って順位が決まるんですね。ホールでお客さんや審査員の方の目の前で演奏するのがちょっとしたライブみたいで。世界大会とかになると1000人、2000人がいるホールで演奏することもあるんです。

印象に残っているのはアメリカ大会に出場した時…アメリカのお客さんは良いと思った演奏には凄くオーバーリアクションをしてくれるんですよ。演奏が終わった時にお客さんが「ウォー!」みたいな感じになって、それを浴びたときに「やばー!! 気持ちー!」という感情になって「これを仕事にしたい」と思いました。でも、プロの口笛奏者になりたいというものではなくて。

昔から歌う事も好きだったし、高校生の時にバンドが凄く好きになった事とかアメリカでの原体験が合わさって「バンドやりたいな」と。その時に良いタイミングで勇太郎くんと出会って一緒にコピーバンドを始めて…それがバンドをやるきっかけになっています。

音楽を始めるきっかけは口笛。でもバンドを始めるきっかけは歌が好き。結果的に、口笛を吹いた時の歓声が忘れられなくて、それをバンドという形でもう一度味わいたいと思ったからですね。

――バンドではなく、歌手になるという選択肢はなかったのですか?

雄大 実は、高校2年生になる前まではシンガーになろうとしていました。高校生の頃、勇太郎くんとコピーバンドを組んでライブをしたのが楽しすぎて(笑)演奏や完成度は物凄く低かったのですが、キャーキャー言われるのが気持ち良くて。「バンド楽しい!!」って(笑)あと、僕凄くしゃべるのが好きで普段から独りぼっちが一番嫌なんです。わいわいするのが好きなんですよ(笑)何か嬉しいことが決まった時、バンドだったらみんなでその嬉しさを共有できるじゃないですか? これが「生きてるな」って実感する瞬間でもあるんですよね。

――仲間がいるのは素晴らしいですよね。では海斗さん、お願いします。

海斗 僕は小学生の時にテレビでB’zを見て「なんてカッコいい人達なんや…」と衝撃を受けて、こんな人たちになりたいと思ったのがきっかけです。初めはボーカルがやりたかったんですが…。

雄大 そうやったんや(笑)

海斗 そうなんですよ(笑)僕もこんなカッコいい歌を歌えるようになりたいと思ったのですが、音楽を始めるにしても何をしたらいいかわからないので、まずギターを始めてみようと思って購入して練習を重ねて。中学生の頃、バンドしたいなと思ったんですけど、中学生だし周りに誰も楽器ができる人がいなくて、やっと集まったのがベースとドラムで。歌を歌いたいという人も入って来て、とりあえず始めないといけないから…僕、ギター…やりますみたいな感じで。それからギターをずっとやってるんですけど、ボーカルをやりたいという思いはいつの間にか消えました(笑)

――B’zのお二人とお会いする機会があればどんな事を話したいですか?

海斗 想像がつかないです(笑)失神しちゃうかもしれない(笑)車の中ではずっとB’zの曲を流しています。

――そんなに好きなんですね。いつか共演されることを期待しています。では、最後に“ねぎ好き”のねぎさん。お願いします。

ねぎ もともとは音楽に全然興味がなかったんですよ。中学生の頃の同級生がコピーバンドをやっていたのですが、ドラムが脱退してしまって。でも、1カ月後にライブが決まっていて。その時「ねぎ、無理は承知なんやけどドラム叩いてくれへん?」と誘われて。僕実は勉強が得意で、進学校に行っていたんですけど、勉強は好きではなかったんです。それで退屈な高校生活の中に刺激が欲しかったのか、ドラムもスティックも触ったことすらなかったんですけど、面白そうなので勢いで誘いを受けました(笑)

 それでライブをやって。観客として集まったのは身内の4〜50人ぐらいだったんですけど、歓声を受けてめちゃくちゃ楽しいなと思って、もっとドラムを叩きたくなりました。それから専門学校に入って勉強を始めて、バンドで叩いていて、「もっとうまくなりたい」と練習を重ねていたんですけど、そのバンドは自然消滅してしまって。大阪で新しいバンドを組んで、自分のスキルをもっと高めようと思っていたときに雄大君に誘われて今に至るという感じですね。

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