きゃりーぱみゅぱみゅとけやき坂46(ひらがなけやき)が26日、東京・日本武道館で開催されたイベント『Hot Stuff Promotion 40th Anniversary MASAKA』に出演した。イベントはコンサート・ライヴの企画・制作・運営などをおこなうHot Stuff Promotionの設立40周年を記念し、26日、27日、28日の3日間に渡って開催される。その初日となる26日は“Mutation of POP”と題され、“オシャレモンスター”きゃりーぱみゅぱみゅと、“アイドル界の突然変異”けやき坂46の2組がパフォーマンス。アンコールでは2組できゃりーの「原宿いやほい」をスペシャルコラボレーションし、会場を盛り上げた。

けやき坂46

けやき坂46(撮影=上山陽介)

 グリーンのペンライトで会場が埋め尽くされる中、SEに合わせオーディエンスの掛け声で高揚感が高まっていく。トップバッターはけやき坂46の「ひらがなで恋したい」で『Hot Stuff Promotion 40th Anniversary MASAKA』はスタート。キラキラとした清涼感のあるパフォーマンスで魅了していくけやき坂46。最新ナンバー「ハッピーオーラ」では、タイトルのごとく、ハッピーオーラを武道館に振りまき、見事なフォーメンションダンスを見せると、オーディエンスの掛け声もヒートアップしていった。

 「皆さんにハッピーを届けられるように、楽しいライブにしていきたいと思いますので、楽しんで行きましょう!」とアクティブな振り付けが魅力的だった「こんな整列を誰がさせるのか?」、「未熟な怒り」と立て続けに披露し会場を盛り上げ、「きゃりーさんと一緒のステージに立たせて頂くということだけでも光栄なのに、グッズでもコラボ出来ているというのが夢のようです」と喜びを噛み締めた。

 「私たちと一緒にハロウィンを楽しみましょう」と、ジャック・オー・ランタンのバルーンがステージ後方で存在感を放つなかクールなダンスを披露し、「ハロウィーンのカボチャが割れた」に突入。この時期ならではの、ハロウィーン色を強めた演出で魅せた。

 「もっと声出せますよね?」とオーディエンスを煽りライブは後半戦へ突入。リズミカルなステップが印象的な「永遠の白線」、20人という人数を活かしたダイナミックな振り付けが、オーディエンスの目を釘付けにした「期待していない自分」とラストスパート。

 「今日一番の盛り上がり見せてくれ〜!」と力強い声を響かせ、ズシッと体に伝わる心地よいビートで躍動させた盛り上がり必至のナンバー「誰よりも高く飛べ!」、そして、ラストは「NO WAR in the future」と全10曲を駆け抜け、常時ハイテンションだったステージを締めくくった。「歓声が大きくて、私たちもとっても楽しい時間を過ごせました。ありがとうございました!」と感謝を告げ、ステージを後にした。

きゃりーぱみゅぱみゅ

きゃりーぱみゅぱみゅ(撮影=TEAM LIGHTSOME)

 けやき坂46に続いて、カラスがモチーフの真っ黒な衣装に身を包んだきゃりーぱみゅぱみゅと対称的な白い衣装の4人のダンサーがステージに登場。「一緒に盛り上がってくれる?」と投げかけ「音ノ国」で幕を開けた。「ひらがなけやきさんとのツーマンということでとても楽しみにしてきました!」と気持ちを述べ、「インベーダーインベーダー」、「もんだいガール」ときゃりーの華のあるパフォーマンスにオーディエンスもヒートアップ。

 「ひらがなけやきさんとは初対面だったんですけど、みんなめちゃくちゃ可愛いですね。あんな可愛い人、本当にいないなと思いました。本当にいい子達で」とけやき坂46との出会った印象を話し、元素記号を盛り込んだナンバー「演歌ナトリウム」のコール部分をオーディエンスにレクチャーし、「サイサイ!」と掛け声をコールし、一体感を高め武道館をひとつにした。

 ハロウィーンが近いということで届けられたのは「Crazy Party Night〜ぱんぷきんの逆襲〜」。オレンジ色のペンライトで埋め尽くされ、会場もハロウィンモードに染まっていった。続いて、おもちゃ箱をひっくり返したかのようなカラフルでキュートなナンバー「つけまつける」、続いての「ファッションモンスター」では、オーディエンスからはち切れんばかりの「ハイ!ハイ!」と盛大な掛け声が響き渡った。本編最後を飾ったのは最新アルバム『じゃぱみゅ』から「キズナミ」を披露。さらに一体感を高めながら、ステージを後にした。

 アンコールの声に応え、再びきゃりーが登場。2016年にリリースされた12枚目のシングル「最&高」を披露。歌の合間にオーディエンスによる“きゃりーコール”とクラップが響いた。

 「最&高」のパフォーマンスが終わると、けやき坂46のメンバーもステージへ。メンバーの東村芽依がきゃりーのファンで、ライブにも行ったことがあり「コラボさせていただけて嬉しいです」と喜び、さらに2期生の渡邉美穂は3年前のフェスできゃりーのステージを観たくて、5時間も最前列で待ったこともあるというエピソードも。そして、アンコール2曲目に披露するきゃりーの「原宿いやほい」の振り付けに、けやき坂46のメンバーは5時間を費やしクオリティを高めたと、このコラボへの意気込みを明かすと、きゃりーは「練習しているところを見させて頂いたんですけど、めちゃくちゃ上手かったです」と絶賛。

 この日だけのスペシャルコラボによる「原宿いやほい」は、武道館のステージを目一杯使ったパフォーマンスに、オーディエンスのボルテージも最高潮まで高まった。佐々木久美は「きゃりーさんの後ろで踊れて、その後ろ姿も可愛くて、こんな幸せな時間はないなと思いました」とコラボ出来た喜びを語り、きゃりーも「すごく皆さん可愛いですし、パフォーマンスも力強くて、私もこれから頑張っていこうと思いました」と語り、初日の幕は閉じた。

 27日の「Ultra Boy Meets Super Girl」には岡村靖幸とYUKI、28日の「Chaos Rocks」東京スカパラダイスオーケストラ、THE BACK HORN、ポルカドットスティングレイ、King Gnuが出演する。【取材=村上順一】

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