私にとって音楽とは、自分のエリア、居場所を作ってくれるもの
――ここからは音楽についてお話をうかがえればと思います。矢作さんは、普段音楽は結構聴かれたりします?
よく聴いています。朝起きて聴いています。
――朝起きして?
はい! 朝に起きて、テンションを上げるために聴いています。
――ジャンルとしては、どのようなものを?
K-POPとか…ポップスが多いですね。特に朝は、ポップスとかが多いです。
――K-POPですか。お気に入りは?
最近はBLACKPINKさんとか…。
――王道ですね。
すごく注目されている、といわれていたので、どんな人たちなんだろうと思って調べていったら、かなりハマってしまいました。
――結構K-POPのようなリズミカルな感じが好みですか?
そういったものも好きですし、TWICEさんみたいな可愛い感じのものも好きです。
――ご自身でも踊られたりすることもあるのでしょうか?
もともとクラシックバレエは習っていたんですけど、ヒップホップ系は全然踊れないです…。でもK-POPなんかでは、TWICEさんのダンスとか、振りの可愛いものをたまに踊っています(笑)
――宴会芸的に?(笑)
はい! カラオケとかで誰かがK-POPの歌を歌っているときに、一人で踊っているんです(笑)友達が歌っているそばで、全力で踊るという(笑)。
――それ、なにか楽しそうですね(笑)。少し難しい質問ですが、矢作さんは音楽というものを、どのようなものと捉られていますか?
そうですね…例えば私は、見ている人に何かを感じ取ってもらえるようにお芝居をしています。音楽も、何かしらメッセージがあって、それを届けたいから音楽を作る方とかもたくさんいらっしゃるかと思います。そういうところが似ているんじゃないかなと思っています。
――確かに、そういうものを目指して作られる方も多いでしょうね。
だから聴いたり、見たりする人が楽しんでもらえるもの、すなわち“エンターテインメント”なんだろうと思います。
――ご自身にとってはいかがでしょう? 音楽とは、どのようなものか?
イヤホンを忘れた日なんかには、もう一日結構ズーンと沈んでしまうくらい、音楽はなくてはならない存在です。…やっぱり日によってですけど、選ぶ曲を変えたりするので…。
――“精神活性剤”みたいな? カフェイン的なものでしょうか?(笑)
そうですね。カフェインのような役割も少なからずあるんじゃないかと思います。その一方で、夕暮れの空ですごく切ない音楽を聴くと、素直に自分の気持ちというか、身上を素直にしてくれる気がします。今日はこういう気分だな、と思って聴く音楽を選ぶことによって、自分の今の気分を認めているところもあります。例えばイライラしていたら、そんな気持ちを感じ取れたりもします。
――自分のエリアを作ってくれるような感じなのでしょうか?
そうですね、自分のエリア、居場所を作ってくれるものだと思っています。
――役者さんによっては、役作りのための、雰囲気を得るために活用されているというご意見を頂いたことがあります。役作りで活用されるとか。
私は役作りのために特別意識して聴くことはあまりありませんが、もうすぐ悲しいシーンがあるというときは、悲しい曲を、歌詞を聴きながらというときもあります。でも、普段役作りのときはそれほど気にしたことはないかもしれないです。むしろ自分が、すごく好きな曲をひたすら聴いているほうが多いです。
ヘアメイク:佐鳥麻子
スタイリスト:大沼こずえ(eleven.)
(おわり)