今を一生懸命歩いていく、Sonar Pocket 10年積み上げて来たもの
INTERVIEW

今を一生懸命歩いていく、Sonar Pocket 10年積み上げて来たもの


記者:村上順一

撮影:

掲載:18年10月07日

読了時間:約17分

今を一生懸命歩いていくのがSonar Pocket

matty(撮影=冨田味我)

──「青」という楽曲なのですが松井五郎さんが作詞でコライトされていますね。

ko-dai はい。最初デモをNAOKI-Tさんと一緒に作って、その時からすでにタイトルは「青」でした。一回は出来上がったんですけど、よりこの曲に深さを出すために、レジェンドと呼ばれる作詞家さんとやってみたかったんです。松井さんは売れていない方でもヒットさせることができる、ゼロをイチに出来る作詞家さんだと思いオファーさせて頂きました。

──その制作のなかで松井さんから得たものもありましたよね。

ko-dai もちろんありました。感覚的に自分たちでやっていたものをロジカルに考えて下さって。

──作業は細かいところをアドバイスして頂くような感じでしょうか。

eyeron それが以外と細かくはなくて、知っている言葉でも組み合わせでこんなにも印象が変わるのかと思いました。「青」が出来てから、その後の曲でも歌詞が変わったと思います。

matty しっかり影響されているなと(笑)。その時は敢えて言わなかったんですど、こうやって引き出しが増えていくんだなと感じて、嬉しかったですね。

eyeron 貴重な良い経験が出来ましたね。

ko-dai 学校に行っているみたいな感じもありました。松井さんに「この歌詞良いね」と言われたときは「よっしゃ!」と思いましたね。あと、僕の父がベーシストで、メジャーデビューした時にも松井さんに歌詞を書いて頂いたことがあって、親子二代でお世話になりました。

──それは縁を感じさせますね。さて「顔晴れ」は福岡マラソンのテーマソングに起用されています。マラソンと言ったら42.195キロを2時間43分で走るeyeronさんのための曲と言っても過言ではないと思います。

eyeron はは(笑)。福岡マラソンは僕も走らせてもらいまして、そのときにko-daiとmattyも応援しに来てくれて。それもあってそのマラソンで共有できたものがあって、その情熱もNAOKI-Tさん含めてみんなで書かせていただきました。

matty 6枚目のオリジナルアルバム『ソナポケイズム6 ~愛をこめて贈る歌~』に収録されている「走れ!」もテーマソングに起用して頂いたんですけど、その流れを今作にも組んでいます。その「走れ」のサビのメロディラインを「顔晴れ」のイントロでそのフレーズを入れたりしています。『ソナポケイズム』から繋がっているというのも感じてもらえると思います。

──しっかりと引き継でいるわけですね。「顔晴れ」というタイトルも面白いですね。

ko-dai これは僕がSNSでよくこの言葉を使っているんです。常に顔は笑顔でいて欲しいなという想いが込められています。

eyeron 頑張った人には最後は笑顔になって欲しいです。

──走るときにこの「顔晴れ」を聴くと、いいペースで走れそうですよね。

eyeron これが僕にはちょうどいいBPMで(笑)。

ko-dai 僕にはちょっと速かったですけど…。歩幅が小さくなってしまって。有酸素運動の筋トレをやっているんですけど、この曲はダッシュでしたね(笑)。他ののトレーニングでもこの曲は負荷を上げたくなります。<昨日の弱い自分を乗り越えていけるから>と言われてしまうと頑張らざるをえないんです。

──歌詞とサウンドも相まって高まりますからね。自己啓発にもなりそうです。

eyeron ランナーは一人で走る人も多いので「顔晴れ」を聴きながらはおすすめです。目標に向かって頑張っている皆さんに聴いて欲しい一曲です。

──10月からは全国ツアー『Sonnar Pocket 10th Anniversary Tour flower』も始まりますが、どんなライブになりそうですか。

ko-dai 「flower」というタイトルを掲げている以上、各会場でしっかりと花を咲かせるというのがテーマなので。僕らももちろん楽しみますし、前回のツアーがシンプルに思いを届けるというテーマだったので、10周年ということもあるのでSonar Pocketのエンターテインメントというものを追求して、皆さんに観せていくツアーになると思います。

eyeron アニバーサリーなので賑やかに派手に祝いたいです。

──アルバムを引っさげてのライブですが、アニバーサリーということもありベスト的な選曲になりそうですか?

matty そうですね。今のベストという感じになるかなと。パフォーマンスなど新しいものをふんだんに取り入れているので、伸びしろみたいなものを見てもらえたらなと。

──10周年を迎えたばかりですけど、これから10年というのも見据えていますか。

ko-dai デビューしたときも10年後って考えられなくて…。ひとつ一つ目の前にあることを間違えないようにやってきた10年だったので、理想はあったとしてもまずはこの「flower」を沢山の人に届けて、ツアーでしっかり感謝を届けられたらまた次が見えてくるんじゃないかなと思っています。今の連続が今日になって、今週、今月、今年になっていくので、振り返ればこの10年もそんな感じでした。とにかく今を一生懸命歩いていくのがSonar Pocketだと思っています。

(おわり)

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