原因を自分に向けた時に殻を破れた、メロフロート　葛藤も音楽に

メロフロートとして統一感がある

メロフロート

――続いての「DIARY」は歌詞が会話になっていて面白いですが、なぜこういった形式で書いてみようと？

Yu-Ki　僕が歌詞の原型を書いたんですけど、１枚目のアルバムは自己紹介的なポジションだと思っていて、そこを経て新たに感じたことも書けますし、今の年齢だからこそ書けることや、２枚目だからこそ挑戦していい部分もあると思うんです。その中でちょっと変わった歌詞の書き方がしたいなというのがありました。「DIARY」は日常という意味なんですけど、最初はLINEのやりとりみたいなところを抜いてみようかなとかあったんです。今作はラブソングも豊富に揃っていたので、２人の生活を切り取ってみたら面白いんじゃないかなと思いました。それを会話で進めてみようとこういう形になった経緯です。

――もしかしたら皆さんで会話しながら作っていったのかなと思っていたのですが、基本はYu-Kiさんが書いたんですね。

KENT　MELOFLOAT名義になっているので、そう捉えられてしまう可能性も無きにしもあらずですね（笑）。

――この曲はシンガーソングライターの大知正紘さんが作曲で。

Yu-Ki　大知さんは今回初めて曲を作ってもらいました。打ち合わせをして、イメージを伝えさせて頂きました。

――「NEVER GIVE UP!! 」では根本優樹さん、「ただいまと言えるまで」では、まみよさんと藤末樹さんというお２人に作曲して頂いたりと、新しい風が入っているのも今作の特徴かもしれませんね。

Yu-Ki　色んな方が曲を書いてくれていて、その曲ごとにカラーがあるんですけど、メロフロートとして統一感があるというのが今作の特色にもなっています。

――「ただいまと言えるまで」はミュージックビデオもKAZUMAさんとご両親との温かい日常が描かれていて面白いですよね。お母さんも凄くナチュラルな演技で印象的でした。

DJ KAZUMA　両親と実家で撮影しました。オカンはもう演技というよりありのままの姿です（笑）。撮影の指示としては「料理を作って下さい」と言われたので、「じゃあ作るか」みたいないつも通りの感じでカメラを意識した感じではないです。僕らはライブで遠征が多いので、オカンとそういったことをする機会が今は殆どないんです。それもあってオカンは純粋に楽しかったのではないかなと思います。オトンもあの時間帯に家にいることがないので。

――お父さんも嬉しそうでしたよね。

DJ KAZUMA　オトンは目立ちたがりやなので、「俺、映ってるで」みたいなのはあったと思います（笑）。あと、自分の幼少期の映像を入れて頂いたり、僕にとって思い入れが強いMVにはなったんですけど、それが外に出た時にどういう印象になるのかというのは気にしてました。でも、すごく良い反応を頂けたので、作って良かったなと思います。これは一生残るのでひとつ両親に何か残せたかなと。

――親孝行出来ましたね。さて、CDジャケットは前作と構図が一緒ですよね。初回盤と通常盤も微妙に違う感じで。

DJ KAZUMA　僕もSNSで上げる時に、どっちかわからなくなることがあるんです（笑）。

KENT　自転車がちょっと見えている方が初回盤ですね。

Yu-Ki　価格の高い初回盤の方が、メンバーの位置が高く写っています（笑）

KENT　自転車が写っている分、お値段も高いということで（笑）。

――（笑）。では最後に今後の目標を聞かせて下さい。

Yu-Ki　まずは今作をちゃんと沢山の人に届けていきたいと思っていて、今はその気持でいっぱいです。年明けに（大阪）Zepp Nambaでのライブがあるんですけど、そこにどれだけ今作で僕らを知ってくれた人が来てもらえるかというのがあります。やっぱりZeppのソールドが目標です。その前に９月25日から全国リリースツアーも控えているので目の前のことからなんですけど。アルバムは長期的に届けていける作品なので、しっかり届けていきたいです。

（おわり）