1曲1曲楽しく届ける、メロフロート 自分達の殻を破る“道標”
INTERVIEW

1曲1曲楽しく届ける、メロフロート 自分達の殻を破る“道標”


記者:村上順一

撮影:

掲載:17年05月12日

読了時間:約15分

結成5年、メジャーデビュー2年を迎え、メロフロートは今、何を思うか

 関西出身2Vo+1DJ3人組J-POPグループのメロフロートが4月19日に、通算5枚目となるシングル「ミチシルベ」をリリースした。メンバーはKENT(Vo)、Yu-Ki(Vo)、DJ KAZUMA(DJ)。2012年結成、2015年7月にシングル「夢のカケラ」でメジャーデビュー、同年9月には大阪・Zepp Nambaでのワンマンライブを成功させた。地元・関西では路上ライブをおこなうと多くの人だかりができるほど。メジャーデビューした現在も変わらずに路上ライブをおこない、ライブのチケットも手売りする。そんな彼らはひとつの県でCD100枚を売らないと次の県には行けないという「全国47都道府県路上ライブ」を実施中。この経験で人の温もりを感じた彼らは「1曲1曲を楽しく届けられるように」と初心に帰る拠り所も得られたという。今作はインディーズ時代に初めて作ってリリースした「ミチシルベ」を新たにレコーディングしたもの。結成から5年、メジャーデビューから2年を迎えるこの時期に送る同曲は彼らにとってどのような存在なのか。

メロフロート結成までの経緯

Yu-Ki

Yu-Ki

――今作は5枚目のシングルとなるわけですが、メジャーデビューされてもうすぐ2年が経ちます。デビューのきっかけはなんだったのでしょうか?

KENT 3人それぞれ、高校を卒業したら音楽をやっていくという夢を持っていました。地元を飛び出して、大阪のライブハウスのイベントに行った時に知り合いました。

――皆バラバラだったんですね?

KENT そうなんです。最初は僕とYu-Kiでまず歌をやり始めました。当時は主にカバー曲を路上やお客さんの少ないライブハウスで歌ってました。そういう事を1年くらいやっていて、19歳という事もあったのでちょっとした事で仲が悪くなったりとか「もう辞めようか」なんて言い出したり、もう常に背水の陣でした。

Yu-Ki 当時はよく性格的な所でぶつかったりしてましたね。それは今もですね(笑)。でも、今は認め合う事が多くなりました。リスペクトは最初からお互いにあったんですけど。ただ、僕は性格的に“攻め”な感じでKENTは“受け”な感じなので、やり方の違いや価値観のすれ違いが多々あって。やっぱり19歳の頃は相手を受け入れ合う気持ちが足りていなかったかもしれないです。

KENT 当時は大阪のライブハウスを拠点にして活動をしていたんですけど、KAZUMAがそのライブをずっと観ていてくれて。

KAZUMA 僕は僕で別に活動をしていたんですけど、拠点が一緒の場所だったのでライブをしている彼らを客席で観ていたんです。僕は単純にいいなって思っていました。僕は一人でやるよりも皆で一緒に楽しくやりたい派なので、彼らと一緒にやりたいなと思っていたら、希望が叶い一緒にできる事になりました。

KENT 僕らも新しい仲間を必要としていた時期で。僕とYu-Kiは仲は悪かったんですけど、お互い認め合っている同士だからそれを無駄にはしたくないという思いがあって、この状態を崩さずに新しい風を入れたいという気持ちがありました。

KAZUMA そこからスタートして今に至るという感じです。

全員が22歳までに音楽を仕事にする

――東京ドームや甲子園でのライブをしたいという目標は、10代の頃から持ち続けているのでしょうか?

KENT いや、正直そこまで明確には持っていなかったです。10代の頃なんかは5人、10人くらいのお客さんの前でやるライブを繰り返して、その中でツアーを組んで東京へ出たりとか、更に大阪・東京・福岡・名古屋と4都市に広げてみて、一つひとつ目標を叶えていった中で“メジャーデビュー”があったんです。

Yu-Ki 細かい目標はけっこうありました。今で言う「ここでライブがしたい」という目標とか。19歳の時に僕個人が思っていた事は、大学にもし行っていたとしたら22歳で就職をして働くじゃないですか? 自分と同い年ぐらいの人たちが働き出す頃には、ちゃんと音楽を仕事という形にしておきたかったんです。その時にそうでなかったらスッパリと音楽を辞めようと決めていたんです。

 というのも、高校卒業して音楽をやることで家族と揉めたんです。母親は推してくれたんですけど、親父はけっこう反対して。「無理やろ。大学行けよ」みたいな感じで。大学に行かないで好きな事をやるんだったら家を出て行ってくれと言われまして。僕も「出て行くわ」みたいな感じだったんですけど、冷静に考えて「大学4年間行かせてくれる気があるんだったら、大学に行かせたと思って4年間の時間をくれ」と言ったんです。「それで無理だったら働くから」と。

 それを言ったら「好きにしろ」という感じで。それで「4年間」という期間を決めて音楽を始めました。それを2人に言ったら「俺もそうやで」という事で。その頃から全員が22歳までに音楽を仕事にするという目標がありました。

――4年間で結果を出すという誓約があったんですね。

KAZUMA 仮にメジャーデビューでなくとも、4年が経った時に周りが「続けて良い」と思ってもらえるような状況にしておきたかったんです。

――それはなかなか出来ない事ですよね。

KENT そうなんですよね。メジャーデビューをしてからは、もともと3人とも野球をやっていたという事もあって、甲子園球場に自分達の音楽で立つことを目標にして今やっています。

KAZUMA 各地の大きい所でライブをやれるようになれば、応援している人も喜んでくれるだろうなと思うんです。いずれは全国の大きな会場でやりたいなと思います。あくまで今も路上で活動をしている身なので。

――メジャーになっても路上のスタンスは崩れないんですね。

KENT そうですね。

KAZUMA まだ崩せないというのもあります。

――それを求める人がいるから?

KAZUMA 単純に自分達はまだそんなに有名ではないので、コツコツと頑張らなければいけない時期だと思うので。路上でのライブが規制されるくらいの状態になれば次の段階にステップアップしていくと思うんですけど。今はまだ路上ライブですね。

Yu-Ki でも、路上ライブの質は変わりましたよ。20歳前後の頃はやみくもにやるという感じだったので。今は効率良くできるようになりましたね。

――それは数をこなすようになったから?

Yu-Ki それもあるんですが、大事なポイントが分かってきたというか。最近は徐々にネットとかで買ってくれる人も増えてきているんですけど、とはいえやっぱりまだ待っているだけでは成り立たない事もあるので、その時は「路上に出るか」と。

KENT 「直接渡しに行こう!」ってね。

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