EXO

EXO

 韓国からEXO(エクソ)が登場。スクリーンにカウントダウンが表示されると、歓声も大きくなりオーディエンスのテンションがドンドン高まっていくのがわかる。「The Eve(前夜)」「Ko Ko Bop」とミディアムなナンバーでエモーショナルな歌と繊細さと力強さを合わせ持ったダンスで魅了していった。早くもクライマックスといった雰囲気を醸し出していたが、ギアを一段上げ届けられたのは「Coming Over」。ビートに合わせた躍動感あるダンスで、スタジアムを巻き込んでいく。空は暗くなり客席はEXOのペンライトの白と『a- nation』の団扇の青のコントラストが美しく輝いていた。ここでメンバーから一言ずつコメント。「皆さんと逢うとテンションが上がりますね!」「皆さんのためにいつもベストを尽くします!」「素敵な思い出を作りたい」など、この日への想いをそれぞれ届けた。そして、少しでもオーディエンスの近くへという想いからか、花道の先端へ赴きバラードナンバー「Cosmic Railway」を歌唱。日も落ちて来たところにしっとりと情感を込めメッセージを届けていく。

 熱いナンバー「What U do?」に続いて再びMCタイム。現在アルバムを制作中とファンにとって嬉しい発表も。1月にリリースされた日本ファーストアルバム『COUNT DOWN』に収録された「Electric Kiss」へ突入。炎がステージを立ちのぼる演出に、8人によるクールなダンスで魅了。ラストは「Run This」と「Power」をメドレーで全身全霊でパフォーマンス。ボルテージはマックスまで高まるなかメンバーは笑顔でステージを後にした。

TRF

TRF

 続いてはデビュー25周年を迎えたTRF。95年リリースの情熱的なナンバー「masquerade」で幕は開けた。YUKIの歌声に導かれるように赤いDJセットとブリリアントな帽子が印象的なDJ KOOが上手から登場。SAM、ETSU、CHIHARUの3人による生命力を感じさせるアクティブなダンスに釘付け。「 Overnight Sensation ~時代はあなたに委ねてる~ 」と「CRAZY GONNA CRAZY」をメドレーで披露。ワイパーのように美しく団扇が揺れる爽快な光景が広がった。そして、「BOY MEETS GIRL」ではサビをオーディエンスと一緒に歌い上げ、音楽の持つ力を感じさせた。続いてDJ KOOの高揚感を煽るマイクパフォーマンスから「EZ DO DANCE」へ。オープニングアクトでも登場したアクトダンサー、総勢79人を呼び込み、圧巻の人数でのパフォーマンス。サビでのスタジアム全体での掛け声の一体感も抜群で、楽曲の持つエネルギーが集中しているかのようなパワーを感じさせた。2006年にリリースされた26枚目のシングル「Where to begin」に続きラストはTRF初の初登場1位とミリオンセールスを記録した大ヒット曲「survival dAnce -no no cry more-」。鮮やかな花火も上がりこの四半世紀のキャリアを感じさせるオーディエンスのレスポンスは流石の一言。唯一無二のステージを提示し感謝を告げステージを後にした。

浜崎あゆみ

浜崎あゆみ

 大トリは今年デビュー20周年を迎えた浜崎あゆみ。登場前からオーディエンスによる”あゆコール”が起きる。スクリーンにカウントダウンが始まりゼロになると、マーチングのリズムにのって水着を着用した47人のダンサーが登場。そして、リフトからラグジュアリーなベッドに乗った浜崎が昇ってくるという幻想的な演出。1曲目は8月15日にリリースされたミニアルバム『TROUBLE』に収録された「W」。どっしりとしたグルーヴに絡み合うようにBite感のある歌声で紡ぐ。2004年リリースの33枚目のシングル「INSPIRE」ではファイヤーボールと呼ばれる炎が立ち昇るなか、ベッドの上で男性パフォーマーとのセクシーな演出もみせた。そして、ニューアルバム収録の「eternal」では夜空に満月が浮かぶなか、エモーショナルな歌声を響かせる浜崎。一曲に込めるエナジーを感じさせた。叙情的なナンバー「HANABI」では迫り上がったステージに腰を掛け、溢れる感情を歌声に乗せて届けていく。スクリーンには夜空の満月も投影されていたのも印象的で、エンディングの野村義男のギターとの掛け合いも見どころだった。

 男性ダンサーによるパフォーマンスと野村の壮大なスケール感のギターインストを挟み、ライブは後半戦へ。前半の黒の衣装とは一転、清涼感のある水色のドレスにチェンジし「Summer Love」を歌唱しながらトロッコに乗ってアリーナ外周を移動し、オーディエンスの声に笑顔で応える浜崎。globeの「Many Classic Moments」から宇多田ヒカルの「Movin' on without you」をカバーしながらメインステージに。そして、「You & Me」でお祭り騒ぎのような空間を作り出し、前半のシリアスなセクションとは180度違ったステージ展開。続いて夏にピッタリのナンバー「Blue Bird」へ。笑顔で歌い上げる浜崎の姿が印象的で多幸感に満ちた空間を作り上げた。ラストは「July 1st」。メンバー紹介を挟み、銀テープが夜空を盛大に舞う。「ラララ」のシンガロングがクライマックスへと導いていく。そして、浜崎はステージの端から端まで全速力で駆け抜け、感謝を告げる。盛大に花火が夜空に打ち上がる中、「もっと叫べ!」とさらに会場をひとつにしていく。平成最後の『a-nation』は大団円を迎えた。

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