自分がやりたいこと全部やる、當山みれい 自身のアンサーソング
INTERVIEW

自分がやりたいこと全部やる、當山みれい 自身のアンサーソング


記者:榑林史章

撮影:

掲載:18年08月29日

読了時間:約13分

今は正解か間違いか分からなくていい

當山みれい(撮影=榑林史章)

──アルバムタイトルは『Answer』で、アンサーソングを収録していることも意味していると思いますが、このタイトルやラストに収録の表題曲「Answer」には、どんな意味や気持ちを込めていますか?

 2ndアルバムを出すと決まったときに、最初に自分で決めたのが『Answer』というタイトルでした。今作には3rdシングル「君のとなり」以降の曲を収録していて、中でも昨年の『願い E.P.』のリード曲として、童子-Tさんの楽曲にアンサーした「願い~あの頃のキミへ~」で初めてアンサーソングを作った経験が本当に大きくて。一つのきっかけになりました。

 その時は、私自身まだアンサーソングという概念に馴染みがなく、原曲を借りて新しい曲を作ることが、自分にとって挑戦だったし不安もあったんです。でも、それがあったからいろんな人に當山みれいという名前を知っていただいて、清水翔太さんのアンサーソング「Dear My Boo」をリリースした頃には、「願い」の動画が100万回再生を記録しました。100万回って、自分の中では達成したことのなかった大きな数字で、すごく嬉しかったんです。それに「Dear My Boo」は、700万回再生を記録して、それまでの活動とはちょっと桁が違う感じになって。いろんな方に聴いてもらえるようになった実感があって…。

 このアルバムタイトル『Answer』は、アンサーソングにかけてる部分もあるけど、一番はラストに収録のオリジナル曲「Answer」でも歌ってるんですけど、今自分の目の前にある答えらしきものをちゃんと掴んで、今自分の出来ることをちゃんとかぎ分けていきたいと思った気持ちの表れです。自分の好きなことや楽しいことだけじゃなくて、いろんな人に聴いてもらえることだったり、もっと大きなステージに立ちたいという思いもあるし、その夢に向かって今目の前にある、大きなチャンスや可能性をしっかり掴んでいきたいと思っています。

【「Dear My Boo」MV】 https://youtu.be/AVlaVkH9AQE

──それが、みれいさんがたどり着いた『Answer』、つまり答えということですね。

 これが正解かは分かりませんし、まだおぼろげですけど。でも自分が信じるなら、答えが間違いだったとしても後悔はしないと思います。やらなくて後で後悔するより、やってみてやっぱりダメだったと後悔するほうが絶対にいい。たとえ芽が出なくても、頑張ったことが後に何かに繋がったり、その時は単なる点だったものが、すごくきれいな線に繋がっていくこともあるし。

 だから今は、これが正解か間違いか分からなくてもよくて、今自分がやりたいと思うこと、これをやれば大きなステージに進めると思ったことは、全部やってしまおうと思っています。これが今自分の中にある、答えかなって思っています。

──実際に、やらなくて後悔した経験もあったんですか?

 デビュー当時に、恥ずかしがっておとなしめのパフォーマンスをしてしまった数回のライブを、今もずっと悔やんでます。もっと思い切りやっておけば良かったなって。逆に思い切りめちゃめちゃに踊って笑われたこともあって、その時は辛かったけど、それはそれで面白がってくれたのならいいじゃんって今は思うし。そういう時のことよりも、遠慮して本気が出せなかったことのほうが、すごく覚えてるんですよね。

──そういう実体験や実感がこもってるのもあって、「Answer」の歌声は、他のどの曲よりも力強いと思いました。

 私もそう思います。アンサーソングは歌詞の相手の女の子の気持ちを妄想して歌うから、100%自分というわけではなくて。こういう女の子だから可愛く歌おうとかロマンチックに歌おうとか、考えながら歌ってるところがあるんです。でも「Answer」は自分自身だから、デビューした時はどんな風に歌っていたかを思い出したり、当時の自分を振り返りながら歌っていて。だから過去の私の歌い方に近いし、より力強い感じになってると思いますね。

──みれいさんはこういう答えを見つけたわけですが、聴いてくれる人にはどんな答えを見つけて欲しいですか?

 自分がそれに向かって突き進めるものなら、どんなアンサーだっていいと思いますよ。でも、誰か人のために自分を犠牲にしたり無理しなくちゃいけないときもあるかもしれないけど、少しはワガママになってもいいんじゃないかなって。いつの時代もそうだけど、恋愛に振り回されてしまう人の話をよく聞きますよね。でも、そうじゃなくてもっと支え合ったり、自分がその人と会うためになら頑張れるって思える人と出会って欲しいです。私の曲が、その背中を押して上げられるものだったら、もっといいなと思います。

──『Answer』と言うと、計算式の答えのようなイメージもあります。アンサー=當山みれいとして、その解を導く公式は?

 “音楽+妄想=當山みれい”かな(笑)。

(おわり)

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