頼りがいのある人でありたい、SHE’S 自信が生んだ確信の言葉
INTERVIEW

頼りがいのある人でありたい、SHE’S 自信が生んだ確信の言葉


記者:木村武雄

撮影:

掲載:18年08月07日

読了時間:約13分

日本語詞と英語詞のバランス

――「Upside Down」はシェイカーなども入って雰囲気が違いますね。

井上竜馬 「アンゴルモア元寇合戦記」の世界観を意識して作りました。和テイストも出ていると言ってもらえています。“大陸感”が出るようにと。詞もそこを意識しつつ、アニメを知らなくても聴き入ってもらえるように考えて。基本的に戦うというか、もがいてる感じですね。

――ピアノメインの「Monologue」にはどのような想いが?

SHE’S

井上竜馬 これは6月あたまくらいに書いたんですけど、作った時の病んでるリアルな感じが出ている曲です。基本的に制作は自分の思う通りに行かなくて落ち込むんですよね(笑)。ピアノの弾き語りの曲は作りたいと思っていて、次のアルバムに入れようかと思ってたんですけど、できそうだったので今回入れました。

――<期待と責任>という言葉は現実的ですね。

井上竜馬 自分を投影したのですが、働く人はみんなそうですよね。

――コーラスが入っていますが、これも最初からイメージされて?

井上竜馬 そうですね。ゴスペルの美しくコーラスが響く感じをイメージしていたので。

――センテンスが短いですよね。あえて短い言葉で表現しているのでしょうか。

井上竜馬 メロディが先にできて、そこに言葉を当てていく感じなので意図的ではないですね。短い言葉で伝えるのは難しいですね。日本の音楽ってメロディに歌詞を詰め込んで聴かせるのが主流で、大半の人も歌詞に共感するじゃないですか。

 海外の音楽を聴いて育った側からすると、音楽は音、リズムで楽しむ感じなので、日本語で作詞するのは難しいですね。英語は同じ音数でも意味が詰め込めるので。書き手によると思いますが、僕が英詞で書くとよりストレートに表現します。日本語で2行かかるところも英語では1行で書けるので。

――日本語でハメていくのは難しい?

井上竜馬 日本語が難しいというより、自分の好きなダイナミックな海外の音楽で日本語詞を歌うことが難しいですね。歌謡曲で作るんだったら日本語詞の方が合うんだろうし。でも、自分がやりたいのはそのブレンドなのでそこは曲げたくないし。

SHE’S

――百田さんと共作したことで得たものはありましたか?

井上竜馬 メロディの入れ方とか語感に対するこだわりは勉強になりました。僕もそこの意識は強かったので。絶妙な外しとか、「歓びの陽」でも<一人じゃなかったんだ>というマイナーを入れるところも百田さんのアドバイスで変えましたし。のっぺりならない様な歯切れの良い歌い方とか、1人の時でもしっかり作り込まないといけないなと思いました。

――今回は「挑戦」とも語っていましたが、挑戦で得たものが結果に表れる「歓びの陽」もそうですが、次の新曲も気になります。

井上竜馬 もうシングルを作り始めています。

――そうなんですね、楽しみにしています。

井上竜馬 楽しみにしてください。

(おわり)

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井上竜馬
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服部栞汰
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木村雅人
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