INTERVIEW

松田颯水

充実の声優デビュー8年
『深海のサバイバル!』主人公ジオ役


記者:鴇田 崇

写真:鴇田崇

掲載:21年08月29日

読了時間:約5分

 人気声優の松田颯水が、全国の子どもたちに大人気のシリーズを映画化した『深海のサバイバル!』(公開中)で、前作同様主人公のジオを再度演じている。国内累計発行部数1,100万部を突破した子どもたちに大人気の「科学漫画サバイバル」シリーズの映画化第二弾で、原作シリーズの中でもっとも累計発行部数が多いという「深海のサバイバル」編の映画化。前作は初主演であり、松田本人にとっても思い入れがある作品だ。

 その『人体のサバイバル!』の際は初主演ということもあり、「いっぱいいっぱいだったんです」と述懐する松田。しかし声優としてデビューして8年、今作では意を決して自ら気を配り、「去年よりも立ち回りやお芝居にも余裕が出て来たかなと実感しました」と成長を報告する。「自信を持てるようにはなったからかも知れません」と意気込む松田に、仕事のこと、自分のエンジンがかかる曲のことなどを聞いてみた。【取材・撮影=鴇田崇】

見どころ

――今回は深海がテーマの『深海のサバイバル!』編となりますが、鑑賞ポイントはどこになるでしょうか?

 一番の見どころポイントは、ダイオウイカが出てくるシーンだと思います。やはり深海と言えば、海と言えば、ダイオウイカ! というところがありますよね。しかも教科書や本で見ている限りでは、サイズ感が分かりにくいと思うんです。なので映画館でダイオウイカのシーンを観れば、本当にワクワクすると思います!

――演じられた主人公のジオですが、今回改めて気づいたことはありますか?

 ジオ君は視聴者のみなさんの視点で驚いて、知らないことをどんどん吸収していく、基本的に疑うことを知らない子です。何事にも素直な受け取り方をしてしまうところがあるのでハプニングを起こしちゃうのですが、それを自分の勇気で乗り越えていく、自分が起こしたことの責任を自分で取れる子でもあるんですよね。

――そのジオを演じる上で、意識していることはあるのですか?

 ただ騒いでいるだけの男の子にはしたくないなと思っていました。彼の大きな表情の変化だけを拾って、「この子は元気いっぱいなんだ!」という印象で終わってしまうのではなく、ジオ君とピピちゃんの関係性など、彼の魅力をちゃんと拾って、それが伝わるように演じたいと思いました。

――昨年に続く今回の参加を経て、何か思うことはありましたか?

 前回の『人体のサバイバル!』は、自分にとって初めての主演の作品ということもあって、いっぱいいっぱいだったんです。なので場の空気を作ることができなかったんですよね。それまでいろいろな先輩の姿も見てきたのに、なかなかできなかったんです。でも今回、自分から話かけてみたり、去年よりも立ち回りやお芝居にも余裕が出て来たかなと実感しました。それは成長したところかもしれません。

松田颯水

声優デビュー8年

――声優デビューされて8年経つかと思いますが、仕事は楽しめていますか?

 楽しいです!もともと声優をする前は歌をやっていた人間で、歌の仕事はあまり緊張しなかったのに、声優デビューをした頃、序盤では声優なのにお芝居の仕事は緊張してしまう状態だったんです。「これではいかん!」と思っていたのですが、年数を重ねていく上で、変な緊張がなくなりましたね。自信を持てるようにはなったからかも知れません。でも、緊張はするかな(笑)。

――仕事をする上での今のモチベーションは何でしょうか?

 この仕事は、自己肯定感が上がったことを認識しやすいところがあるんですよね。オーディションに受かる、自分がやりたかったアドリブが採用される、こういうわかりやすい瞬間がたくさんあるので、自分のことを好きになれる。これは原動力かも知れないです。これは誰でもできることではなく、自分がまず選ばれて、予想外の結果を出せた時に、「楽しいことができる人なんだ、自分!」って、そこで初めて自分を好きになれるんです。これがモチベーションかも知れません。

――仕事のための自分磨きや日々の鍛錬していることはありますか?

 ツッコミが上手な方の動画を観るようにしています!

――どういうことでしょう(笑)

 いろいろなタイプの動画を観るのですが、たとえばお笑いのネタの動画でボケだけではなく、ツッコミにセンスがある方がいらっしゃるんです。特にコントは基本的にはお芝居なので参考になります。いいテンポのツッコミを見つけると、そのテンポで自分もツッコミができたら、アドリブだとしてもみんな笑っちゃうだろうなと思うんですよね。仮にボケが弱くても、ツッコミが絶妙であれば笑ってしまう。そういうセンスや間を磨いていくと、アドリブの時に困らないだろうなと思っているんです。

――最近のおすすめは?

 東京03さんのコントです。あまりにもツッコミが自然すぎて、絶対にこれ以上は台本がないだろう、そこで終わりだろうというところなのに、無理矢理ツッコミ、ひろってまだ続けるみたいな(笑)。それはわたしの想像で、本当は台本があるのかもしれないのですが、すごく上手だなと思いながらいつも観ています。

――それは主に飯塚悟志さんのことですね。

 そうですね(笑)。あのツッコミは最高です。ちょっと笑いながら言っちゃう、あの感じ、ですね。あそこまでいくと自然すぎて、もはや日常ですよね。

松田颯水

音楽の役割

――また、日々の努力の延長としてよいものに触れるという意味で、音楽が日常にあったりはしますか?

 もともと歌をやっていた人間ですので、その瞬間、瞬間でエンジンがかかる曲などはあります。いろいろと自分の中でのテーマ曲もあるので、くじけそうになった時はこの曲を頭の中でかけながら、聴きながら仕事へ行く準備をすることもありますよ。

――たとえばどなたの曲を?

 海外のアーティストさんでは「SEVENTEEN」さんですね。男性のユニットです。「ひとりじゃない」という楽曲を出していて、みなさんこのご時世、なかなか人と関わりにくいと思うのですが、そういう時に「ひとりじゃないよ!」をテーマにしている曲があると心強い。特にこの曲は、仕事じゃなくて家にひとりになっている時、この曲を聴いて元気を出します。

――仕事モードの時はいかがですか?

 StylipSさんという女性ユニットの「TSU・BA・SA」という曲があるのですが、その曲は、弱音を口に出したらそうなってしまいそうだから、その気持ちを一度外に押しやるという歌詞がある曲なので、本当に弱音を吐きそうな時は、その曲を歌います。わたしも自分と戦っています(笑)。なので歌はそばによくあるほうだと思います。

――最後に映画を待っている方たちへ一言お願いしてもよいでしょうか?

 今回はまさしく夏にふさわしいタイトルだと思うので、夏休みを長めに取って『深海のサバイバル!』起点でスケジュールを組まれたらすごくうれしいなと思います。昨今の感染症もありますので、海に行かなくても、「あのお魚、水族館にいるかな?」と調べるのでもいいし、この映画を観たことによって不思議な現象を「図書館で調べてみようか!」でもいいと思うので、この映画でいろいろなことに広がればいいなあと思います。ぜひ観てください!

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