湘南乃風「おじいさんになってもタオルぶん回す」15周年迎え意欲
ダイノジ大地、RED RICE、SHOCK EYE
湘南乃風のドキュメンタリー映画『銀幕版 湘南乃風~一期一会~』が13日、公開された。同日、都内でおこなわれた、公開記念初日舞台挨拶にメンバーのRED RICEとSHOCK EYEが登壇。デビュー15周年を迎えた彼らがこれまでの軌跡を振り返った。4日に自身のインスタグラムで第一子の誕生を報告したRED RICE。観客からの祝福に「(湘南乃風の)お母さんなんですけど、遂にお父さんになりました」と応え、「おじいさんになってタオルぶん回してる様な景色を見せたい」とこれからの活動を意気込んだ。なお、この日はダイノジ大地も出席した。
2003年7月にアルバム『湘南乃風~REAL RIDERS~』でメジャーデビューした湘南乃風。2006年3月にリリースしたシングル「純恋歌」が60万枚を超えるヒットを記録するなどこれまでのシングル、アルバムの売り上げは450万枚を超える。
『銀幕版 湘南乃風~一期一会~』は、初公開になるデビュー当時のライブ映像やジャマイカでのレコーディング風景、メンバーや関係者らが語る15年の軌跡の映像を交え、6月30日の神奈川・横浜アリーナ公演を皮切りに9月24日の大阪城ホール公演まで9都市17公演をおこなう15周年記念のアリーナツアー『風伝説 ~一五一会 TOUR2018~』を開催するまでの彼らの姿を追ったドキュメンタリー映画。13日から2週間限定で全国で公開される。
舞台挨拶では、2009年に湘南乃風に憧れ「豊満乃風」を結成したお笑いコンビ・ダイノジの大地洋輔が扮する“デブ旦那”がMCを担当。デブ旦那はタオルを振りながらステージに登場。「メンバーが来たと思った?」と観客に語りかけ、笑いを誘った。
そしてRED RICEとSHOCK EYEが登場。RED RICEは第一子が生まれて初めての公の場。デブ旦那から「おめでとうございます!」と祝福され、観客の拍手と「おめでとう!」の声が会場に響いた。RED RICEは「ありがとうございます。(湘南乃風の)お母さんなんですけど、遂にお父さんになりました」と応えた。
デビュー15周年を迎えて、SHOCK EYEは「10周年の時にステージとかツアーでいろいろ『もっと凄い景色見せる』とかみんなと約束したんですけど、その中で15周年を迎えて。まだ、約束は果たせてないし、これからもっと精進していかないといけないなという気持ちになりました」と決意を新たにした様子。
RED RICEは「10周年の時も感謝を噛み締めていたんですけど、さらに5年経つと有難い気持ちと同時に、いつまでも永遠に続くものでもないという不安もあって、ここに立てている、今年を迎えられた違う意味での感謝が沸き上がっています」と心境を語った。
さらに、「10周年の時に『頑張って20キロやせるぜ!』って約束したんですけど、太っちゃって(笑)」と言い、「今は宣言せずに去年からやって痩せてるんですけど、ツアー終わるまでに10キロ痩せようと思ってるんですけど…」とダイエット中であると明かし、現在、おこなっている全国ツアー『風伝説 ~一五一会 TOUR2018~』中に10キロの減量を目指すという。
ドキュメンタリーの話をこれまで断ってきたという湘南乃風。SHOCK EYEは「今まで何回か話はあったんですけど、舞台裏は結構ピリピリしてるんで良い画が撮れないんじゃないかという感じで。でも、今回はスムーズにいきましたね」と撮影を振り返る。
映画の中では、普段はターバンを巻いているHAN-KUNが彼の地毛を公開している場面も。SHOCK EYEは「こっちが気使って、あんなに守って来たのに…」と言い、RED RICEは「でも、あれをOKしたHAN-KUNにも、いいの? って思ったけどね」と本音を漏らした。
メンバー同士でライブの構成で揉めたこともあったという。RED RICEは「若旦那が裏でいろいろ考えていたりする場面とか見えて、俺小さいなとか思って」と映画を観覧し改めて見えるものもあったと語る。
そして、「もっとリーダーっぽくなんなきゃなと思いました。何かあった時に頼ってもらえる感じじゃないなと反省して。自分の行動で示していかなきゃいけないなと」リーダーとして気を引き締めた。
SHOCK EYEは「お父さんっぽくなってるよ」とRED RICEに言い、RED RICEは「性転換してますよ(笑)」と冗談交じりに返すも「何かあった時に『REDに任せるよ』と言ってもらえるようになりたい。良いキッカケをこの映画がくれたというか、現実が見れて良かったです」と語った。
また、SHOCK EYEは「音楽家としては音楽でだけで語れることが理想なんですけど、音楽だけじゃない、こういうドキュメンタリーで勇気をもらったり、共感を得たりするだろうしそういう方がいるならドキュメンタリーもありだなと。また歌を聴いて違って聞こえるだろうし、機会があれば第2弾、3弾行きたいなと思っています」とシリーズ化にも意欲を示す。
最後に、RED RICEは「今日を迎えられたのは、皆さんに支えられているからだなと改めて思いました。俺は湘南乃風の潤滑油というか、俺がみんなを繋げられると思ってたんですけど、やっぱり自分の力だけではどうにもならなかったと思います。今までの歴史と、一人ひとりの想いがこれだけバラバラのメンバーで15年もやれてると思っています。20年、30年、俺らみたいなのが、おじいさんになってタオルぶん回してる様な景色を見せたいと思ってるので皆さんの力を貸して頂いて湘南乃風を作っていけたら」と呼びかけた。
SHOCK EYEは「本当に若い頃はどうしようもない人間で、人に迷惑かけてばかりの人生だったんですけど、いろんな出会いがあって、何でもなかった俺たちをステージに上げてくれたと思っています。それはどんなことも一緒だと思います。縁とか愛に一生懸命向き合って欲しいと思います。15年、それ以上やってきたことは無駄じゃなかったなと思います。皆さんとこれからも湘南乃風の広げる輪を広げていきたい」と改めてこれからの活動の意気込みを語った。【取材・撮影=松尾模糊】