ピンクレディーになりたい、alom つんく♂作詞作曲でデビュー
INTERVIEW

ピンクレディーになりたい、alom つんく♂作詞作曲でデビュー


記者:小池直也

撮影:

掲載:18年06月24日

読了時間:約11分

 テレビアニメ『妖怪ウォッチ』で知られる「キング・クリームソーダ.」でボーカルを務めている小室さやか(23)とテレビアニメ『スナックワールド』のエンディングテーマを歌うシンガーソングライターの寺田真奈美(25)による女性デュオ、alom(アロム)が20日、シングル「恋する乙女は雨模様」でメジャーデビューする。アニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』エンディングテーマでもある、タイトル曲の作詞・作曲はつんく♂。昭和の香り漂う懐かしい楽曲を平成生まれの2人が歌い上げている。今回はそれぞれが他ユニットやソロとしての活動もしている、alomにインタビュー。「平成のピンクレディーになりたい」と語った2人は何を見据えて、デビューに臨むのだろうか。【取材=小池直也/撮影=冨田味我】

平成生まれの「昭和感」

小室さやか(撮影=冨田味我)

――いよいよメジャーデビューですね。現在の心境はいかがですか?

小室さやか 感慨深いというか幸せです!

寺田真奈美 去年の夏から2人で準備してきたので、ついにその時が来るんやなと、嬉しい気持ちもあります。プレッシャーも大きいですが、始まってしまうのでやるしかないなと思ってます。

――初めてお2人が会った時についてもお聞きしたいです。

寺田真奈美 アニメ『イナズマイレブン アレスの天秤』エンディングテーマを歌うオーディションに私たちが選ばれたところからスタートしたんです。はじめましての挨拶をして、5分後にレコーディングブースに2人で入って、歌ってみたいな感じでした。いきなり密室に入れられてびっくりしましたよ(笑)。

小室さやか 「はじめまして」でいきなりレコーディングだったので、お互いがどういうキャラクターなのか全くわからないまま。録音中は真奈美ちゃんが私に「大丈夫やで!」というアイコンタクトをしてくれました。でも私は全く見てなくて。でもちらっと横目で見たら「めっちゃアイコンタクトしてくる」と思っていました(笑)。

寺田真奈美 「やるからにはもうやったろうぜ!」という感じでした。すぐにさやかの中に入り込みたかったんですよ。いきなりどれだけ歌が揃うかもわかりませんし、できるだけ揃えようという気持ちでした。

小室さやか 「優しいな」と思いましたよ。こういう子なんだな、というのがその瞬間にわかったので、リラックスして自由に歌えました。

――デビューに先駆けて、1月と5月にライブも既におこなったそうですが、現在のお2人は?

小室さやか お互いに意志が強いので「私はこうしたい」という意見がぶつかったりする時があるんです。そのぶつかっている空気が曲に出たりもして。ぶつかる度に話し合うんですが、解決してからの方が歌の良さが出ている感じがしますね。

 だから2人の関係性も大事な要素かなと思います。「恋する乙女は雨模様」を改めて聴くと、お互いを知らない中で、一生懸命理解しようとして歌ったなという事が思い出されますね。懐かしいなと。

――「恋する乙女は雨模様」のミュージックビデオも見ました。花が印象的でしたが、撮影はどの様に?

小室さやか CGで仕上げたので、出来上がりがどうなるのかわからないままで、実際出来上がった映像を観て「こんなにゴージャスな花の中で歌って踊っているのか!」と。何となくお花が出てくるというのは聞いていたんですけど、あそこまで全部がお花だとは思わなかったので驚きでした。

寺田真奈美 昭和テイストを入れた楽曲なので、映像にも昭和感が出ていて、私も気に入っています。一度見たら頭から離れない様な、インパクトのある振付けですよね。

――今着ている衣裳はMVと同じものですね。

小室さやか そうなんです。衣裳も平成のピンクレディーさんをイメージして作ってもらいました。今っぽさと昭和っぽさもあって気に入っていますね。

寺田真奈美 昭和のファッションって渋くて良くないですか?肩パッドが入っている様なものとか。私、結構奇抜な服が好きなんですよ。最近セレクトショップとかお洒落な店に行くと、肩パッド入りのコートとか多くて。私そういうの大好きなんです。

――プライベートでは2人で買い物に行ったりも?

寺田真奈美 服はまだ行った事がないですね(笑)。

小室さやか 毎週ダンスレッスンを2人でしているので、その前とか後にランチに行ったりとかはしています。普段から色々話していますよ。お洒落なカフェに行く事が多いです。

――楽曲の話に戻ります。カップリング「恋してるんだなっ!」はまた少し違うテイストの楽曲ですね。

小室さやか 「恋してるんだなっ!」は4月にレコーディングしました。「恋する乙女は雨模様」とはまた違う楽曲なので、その雰囲気を表現したかったんですよ。なので歌い方は研究しましたね。2人で色々考えて、レコーディングの時も調整しました。

 この曲は個人的に松田聖子さん風なイメージがあったんですよ。なので昔の映像を見つつ「昭和の楽曲はこういう歌い方なんだ」というのを予習して録音に臨んだ感じです。

――お2人のイメージする「昭和感」とは一体なんでしょう?

小室さやか 私は昭和感大好きです。お台場に「台場一丁目商店街」というスポットがあって、そこによく行くんですよ。ちゃぶ台とか白黒テレビとか、そういうのが好きすぎて「なぜこの時代に生まれなかったんだろう!」というくらい(笑)。平成と比べて、昭和は人が温かいというイメージですね。

寺田真奈美 芸能界で考えたら、今はすごい量のアーティストさんがいるので、頑張り方や売り方を工夫しないといけないと思うんです。昭和の芸能界はアイドルなのに歌も上手いし、可愛い人が多くて、しっかり音楽をしているイメージがあります。個人的にそこが平成のアーティストと違う部分だなと感じています。

小室さやか 昭和のアイドルさんは歌が上手。上手くないと、アイドルになれなかった時代なんじゃないですかね。今よりも芸能界へのハードルが高かったと思います。ソロの方も多かったですよね。今はグループの方が多いですし。

――好きな昭和のアーティストはいますか?

寺田真奈美 歌手を目指すようになってから、お母さんに「中森明菜さんみたいになりなさい」と言われていました。セクシーでクールですよね。

小室さやか 私はWinkさんが好きです。無機質に歌って踊ってらっしゃるので、ちょっとalomに似てるなと思っていました。あるライブ映像を見たんですけど、その当時LEDもないから何キロもある照明を付けてパフォーマンスしていました。本当に凄いなと。

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