奇跡が起きた気がした、福原遥×戸松遥 夢共演W遥が歌う応援曲
INTERVIEW

奇跡が起きた気がした、福原遥×戸松遥 夢共演W遥が歌う応援曲


記者:佐伯敦史

撮影:福原遥×戸松遥

掲載:18年05月25日

読了時間:約12分

 女優の福原遥と人気声優の戸松遥が夢の共演が実現した。福原が主演を務めるテレビドラマ『声ガール!』(ABCテレビ・テレビ朝日で放送中)に戸松が本人役で出演。その縁もあってドラマのエンディングテーマ「It’s Show Time!!」を2人で歌唱。「福原遥×戸松遥」名義での同名シングルとして23日にリリースされた。2人は「プリキュアシリーズ」で声優を務めた先輩と後輩の間柄で、福原にとって戸松は憧れの存在。まさに夢のコラボだ。今回は2人にインタビューを実施。レコーディングやMV撮影秘話、ドラマの見どころを聞いた。【取材=佐伯敦史/撮影=冨田味我】

W遥、レコーディングで初めての経験

戸松遥(撮影=冨田味我)

――最初にドラマの主題歌を担当すると聞いたとき、どんなことを感じましたか?

福原遥 本当にびっくりしました。最初は声優のことを題材にしたドラマで戸松さんと競演できるという話を聞いて、それがまず驚きで、しかも限定ユニットという形で一緒に歌うことができるなんて…。個人的に戸松さんのライブにも行かせていただいていたので、レコーディングの日をわくわくしながら待っていました。

戸松遥 私がドラマに出演するということ自体あまりないのですが、『ハピネスチャージプリキュア!』に出演させていただいたご縁もあって今回のお話があったのだと思います。4年越しでこのような企画が実現するなんて、改めて『プリキュア』シリーズがたくさんの方に長年愛され続けているんだな、というのを感じました。

 ドラマに出演させていただくだけでもすごいことなのに、その上、主題歌まで歌わせていただけるなんて、最初は「with戸松」でいいんですか? と聞いてしまいました(笑)。偶然にもふたりとも「遥」という名前ですし、奇跡が起こった気がしましたね。遥ちゃんのことは私のライブに来てくれていることもあって一方的に親近感を抱いていて、いつか会いたいという気持ちがあったので、作品・主題歌ともども一緒にできて、本当にうれしいです!

――ふたりは同じ名前ですが、普段はどのように呼び合っているのですか?

戸松遥 私は「遥ちゃん」で…。

福原遥 「戸松さん」、です!

戸松遥 私が所属している声優ユニット・スフィアのメンバーには「はるちゃん」と呼ばれたりしているのですが、「はるか」とは呼ばれ慣れていなくて。呼ばれても、誰のことを指しているのかが一瞬分からなくなるくらいなんです(笑)。

福原遥 いつかは「遥さん」と呼んでみたいです! でも、もしイベントをやったときに「遥」という文字が書かれたボードを持っていたら、どちらを指しているのか分からないですね(笑)。

戸松遥 確かにそうだね(笑)。

――「It's Show Time!!」を聴いてみての感想をお願いします。

福原遥 リズミカルで明るい曲だと思いました。レコーディングをしているときに、曲に込められた想い、そして歌詞が私を一歩前に押してくれるような強い言葉が散りばめられていて、歌いながら自分も応援してもらっているような感覚になりました。また、歌詞には今まで聞いたことがないような「声優業界」にまつわる言葉が出てきたりするので、歌っていて楽しくなりました。

――戸松さんは、福原さん演じる菊池真琴の先輩声優としてドラマに出演されています。

戸松遥 ドラマに出演している私は、自分で「きれいな戸松さん」と呼んでいるのですが(笑)、理想の先輩として出させていただいて。今年で声優としてデビューして13年目ですけれど、自分としてはまだまだ若手なんです。ドラマでは数々の素敵なセリフがあり、声優を目指す上でのヒントが散りばめられています。先輩としてセリフを言っているのですが、寮で一緒に暮らすみんなが努力する姿を見て「常に努力する気持ちを忘れないようにしよう」と思っています。

――実際に「It's Show Time!!」を歌ってみていかがでした?

福原遥 戸松さんが先にレコーディングをしてくださっていたので、安心してできた部分もありましたが、すごく緊張してうまく歌えなかったです…。でも、先ほども言いましたが、歌詞に力をもらいながら最後まで歌いきることができました。技術的なこともあまり分からず「ブレスをここで取るといいよ」と言われ「え、ブレスを自分で決めるんですか?」と驚きもありつつ、色々と聞かせていただきました。

戸松遥 自分名義なのにひとりで歌っていない、という私にとっては初の試みで、二人組のユニットも今回が初めてです。私のほうが最初にレコーディングに臨むということでバランス感、テンション感を考えながら歌いました。曲自体に遊び心が詰まっていて、歌詞にも「!」がたくさんついてますし、歌っているだけで明るくなる楽曲でしたので「やりすぎず、やらなさすぎず」の按配を考えつつ、自分のなかで「普通」「ロー」「ハイ」の3パターンを録りました。結果的に「普通」が採用されたのですが(笑)。

――福原さんは戸松さんの歌声を聴いてみて、どんな印象を受けました?

福原遥 ライブも参戦して、CDも持っていますので「戸松さんだぁ」と一ファンのような感覚で聴いてしまいました(笑)。戸松さんは心に響く声をされているので、すごいカッコいいと思いました。私も自分らしい歌い方で素敵な曲にできたらいいな、と。

――<努力すりゃ 報われる そんなの 綺麗事>という歌詞は現実的で強烈ですが、それをすごく爽やかに歌っているのが印象的でした。

福原遥 ちょうどこのフレーズが一番好きだったので、リップシンクのときもたくさん表情が出てきたのを覚えています。自分の思うままに歌いました。曲調が前向きなので、それに合った心情で歌いましたね。

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福原遥×戸松遥
戸松遥(撮影=冨田味我)

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