渡辺麻友と太田基裕

 昨年、AKB48を卒業した渡辺麻友(24)のミュージカル初主演作『アメリ』が5月18日から東京・天王洲 銀河劇場で上演。18日、開演に先駆けマスコミ向けのゲネプロがおこなわれ、渡辺は共演の太田基裕(31)、演出の児玉明子さんとともに囲み取材に応じた。

 渡辺がこの話を受けたのが1年半ほど前。その現在の心境を「あっという間に時間が過ぎて初日となり、不安と緊張と楽しみが入り混じっている状態ですが、最高の舞台を届けられるように、精一杯頑張りたいと思います」と複雑な気持ちを明かしながらも意気込む。

 一方で時期が重なる古巣・AKB48の選抜総選挙を振り返りながら「あれはまた違った感覚なんですけど、割と同じくらいの緊張感というか。それくらいの大きなものを迎える気持ちです」と舞台への思いを語る。また、AKB48という看板がない現在の思いとして「正直言うと不安の方が大きいですね。1人でやっていかなければいけないですし。でも舞台は生ものだし、自分自身が楽しむということも大切なので、精一杯頑張りたい」と語り、目の前の仕事に全力を傾けると宣言。

 本作は2001年に公開され大ヒットした映画を原作として構成、昨年4月にブロードウェイで上演されたミュージカル。空想好きな女の子・アメリを中心に、モンマルトルに暮らす一風変わった人々を、温かい視線で描き出す。

渡辺麻友

渡辺麻友

 児玉さんは今作のチャレンジについて「映画のアメリの世界観を舞台でどう表現するかというところをみんなで取り組み、その頑張りもあって、見終わった後に幸せで優しい気持ち、元気になるという気持ちになると思う」と見所ポイントを明かす。また初主演への挑戦を果たす渡辺に対して「稽古場からこの日の舞台稽古までを見ていて、本当に成長したなと思いますし、これから一公演一公演重ねていくたびに、もっと成長できると思います」と期待の声を掛けた。

 また、映画原作では主人公アメリのキスシーンも披露されているが、舞台上では? とたずねられると、渡辺は「それは、幕が開いてからのお楽しみ!」とうまくかわし、取材陣を沸かせていた。

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渡辺麻友
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