黒人演歌歌手のジェロが、無期限の活動休止することがわかった。事務所スタッフが公式サイトを通じて発表した。

 それによれば、今春に米ボストン大学の大学院を卒業。それを機に、ジェロの強い希望で、改めてコンピューターの仕事に就くことになったという。

 スタッフは「デビューから10年間に渡り応援していただいたファンの皆様、活動を支えていただいた関係者の皆様に、心より御礼を申し上げます」と感謝の意を伝えている。

 ジェロは2008年2月にシングル「海雪」で歌手デビュー。史上初の黒人演歌歌手として話題を集め、その年の第59回NHK紅白歌合戦に出場するとともに、第50回日本レコード大賞で最優秀新人賞を受賞した。

 今年2月に、千葉でおこなわれた、デビュー10周年コンサート『感謝感激』では、演歌を歌うきっかけを作った、亡き祖母が生前に歌った映像をスクリーンで流し、そに合わせてジェロが歌う“デュエット”も披露。客席で見つめていた母も号泣し、ジェロ本人も感極まった。

 このとき、ジェロは「おばあちゃんがいなければ、僕が日本へ来ることも演歌歌手としてこうして歌うことも無かった。天国で聴いているおばあちゃんに、感謝の気持ちを込めて歌いたかった」と語っていた。

 このステージでは、「この10年間、自分を応援してくださった全ての皆様に感謝いたします!」とデビュー曲の「海雪」でラストソングを締めくくっていた。

 また、今年2月21日には、ジェロの軌跡を詰め込んだアルバム『BEST&MV』をリリースしている。

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